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有田芳生氏による反党行為を糾弾する

 立憲民主党党員で元参議院議員の有田芳生氏が、集英社オンラインの記事「宗教票が日本の民主主義を破壊する!」において、公然と反党行為を行っている。
 彼はTwitterで同じ立憲民主党党員である私を何故かブロックしているので妙に印象に残っていたが、昨年の安倍元首相暗殺事件において、家庭連合(旧統一教会)の政治力を矮小化するコメントをしており、これまで統一教会問題を追及していた人間とは思えない姿勢であった。

 今回の集英社オンラインの記事は、記事中でも「日本会議は、谷口雅春という宗教家が創始した生長の家が母体」というデマを流している橋爪大三郎氏との対談記事。
 生長の家は日本会議が結成される10年以上「前」の昭和60年(西暦1985年、皇暦2645年)に日本会議の前身団体と絶縁しており、生長の家が日本会議の母体となったという事実はない。また、橋爪氏は谷口雅春先生の名前を出しているが、そもそも日本会議が結成された時点では谷口雅春先生は亡くなられている。
 また、有田芳生氏も記事中で「もともと生長の家のメンバーの高橋史朗さんなどは、1970年代から統一教会系の機関誌にも常連執筆者として出ていて、統一教会の提唱はその受け売り」とも述べている。
 ここで統一教会「系」とあることがポイントで、そもそも家庭連合・統一教会本体の機関紙には高橋史朗氏は寄稿していないはずである。創価学会で言うと『第三文明』は創価学会「系」の雑誌ではあるが、例えば『第三文明』に佐藤優氏が寄稿していたからと言って「創価学会の提唱は佐藤優の受け売り」とは誰も言わないであろう。
 恐らく有田芳生氏は『世界日報』のことを言っていると思われるが、そもそも『世界日報』には立憲民主党の枝野幸男前代表らも登場しており、自民党の事実上の支持母体である家庭連合とは意見が明確に違う人間が少なからず寄稿している。枝野さんが『世界日報』に登場したからと言って、統一教会が枝野さんの主張の受け売りをすることは、まずない。
 しかし、本題はここからである。
 立憲民主党は現在では世界日報社と関係を断つことを禁止しており、私もそれには従っているが、有田芳生氏はなんと、明確に現在の立憲民主党を非難している。
 有田芳生氏は記事中でこう語っている。

「立憲民主党を立正佼成会が組織として応援するという歴史がずっと続いてきています。そういうことは問題だと理解してよろしいわけですね。」
「私は長いこと統一教会を取材してきましたが、統一教会が日本の政治を動かしているという見方は過大評価だと思っています。」

 こうした記事を見ると、家庭連合と自民党の関係よりも、立憲民主党と立正佼成会の関係の方を有田芳生氏が問題視しているように見える。
 立正佼成会は今、集票力が落ちており白真勲先生も落選している。
 ただ、立正佼成会が立憲民主党を組織として応援すること自体は、問題ではないはずである。有田芳生氏は立正佼成会の推薦を受けていないかもしれないが、一部の立憲民主党の候補者は立正佼成会の推薦を受けている。
 私は基本、宗教団体の政治活動自体は批判しない。神道政治連盟や霊友会と言った様々な宗教団体が政治活動を行っているが、宗教家が政治に提言を行うことは宗教の社会貢献の一つであると思っている。
 無論、政治活動をしている以上は、その宗教の教義が政治的にどうか、の議論はする。例えば公明党は創価学会との関係を公式サイトに明記しているが、神祇不拝(神社参拝拒否)を教義としている創価学会を支持母体としている以上公明党は保守派では無いし、公明党の推薦を受けている自民党議員が同時に神道政治連盟からも推薦を受けているのは、詐欺に等しいとまで思っている。信教の自由はあっても詐欺の自由はない。
 しかし、例えば霊友会が自民党議員を推薦していたとしても、私はそれを批判はしない。霊友会は神社を尊重している宗教団体であり、むしろ自民党議員には霊友会の推薦を受けているのであれば霊友会を見習って公明党と絶縁せよ、という観点からの批判はするが、宗教団体の政治活動は自由であるべきだ。
 宗教団体の政治活動を禁止することは、宗教弾圧に繋がる動きである。だが、有田芳生氏の主張はもっとショボい。
 今回の有田芳生氏の発言は、政教関係を問うものと言うよりも、立憲民主党内で内ゲバを行う布石と捉えかねない。もしも有田芳生氏が今後も反党行為を繰り返すようであれば、我々党員も行動に出なければならないであろう。


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