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世界中のクラフトビールファンを熱狂する「ミッケラー」から学ぶ、小さくても強いブランドのつくり方

規模ではなく、ユニークさで勝つ

欧州のブランド戦略を観察していると、「小さいけど魅力的かつ成長しているブランド」が多くあります。

これらのニッチブランド戦略が上手だと感じているのが「ミッケラービール」です。

コペンハーゲンのミッケラーのバー。

平日の16時過ぎに訪れたのですが、席はほぼ満員。
コペンハーゲン市民の憩いの場となっています。

日本でも販売されており、特徴的なパッケージデザインが記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

ミッケラービールは、2006年にデンマークのコペンハーゲンで創業し、世界中でファンを増やし続けている人気ブルワリーです。

2007年には世界のビールマニアが集まるサイト「ratebeer.com」にて 年間最優秀醸造所に輝いています。

デンマークで話題となった世界No.1レストラン「ノーマ」のハウスビールも手掛けるなど、食通からも注目を集めています。※ノーマは今は閉店中

ビールマニアに認められるほどの美味しさ、イラストの可愛いさが注目されるミッケラーですが、ブランド戦略はどうなっているのでしょうか?
各国で根強いファンをつくっていることから、多くの工夫が為されているはずです。

本日は、デンマーク発で世界のクラフトビール文化をリードするミッケラーのブランド戦略を読み解いていきます。

ミッケラーのマーケティングシステムトレースをした図

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