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新しい市場・文化をつくる4つの視点

自分たちのアイデアを市場や社会に根付かせるためにはどのようなアプローチをとると良いでしょうか?

独自カテゴリーを定着させたいがどのようにアプローチをとると良いでしょうか?

これらは、多くのマーケティングに関わる人が向き合っている問いではないでしょうか?

自分自身も、マーケティングの仕事を通じて新しい文化をつくることをテーマとして働いています。

文化づくりとは何のことなのか?

しかし、文化づくりという表現を使うと、数字でとらえることも難しく曖昧さが残ってしまいます・

具体的にどんなプロセスで考えると良いのかを教えてくれる愛読書があり、改めて読み返しています。

「新しい市場のつくりかた」です。

新しいアイデアを社会・市場に定着させる4視点

「新しい市場のつくりかた」の書籍では、新しい文化は下記4つの視点で生まれると解説されています。

1. 問題開発
新しい角度から問題提起する
2. 技術開発
実現可能性を高める
3. 環境開発
自然と人が動く仕組みをつくる
4. 認識開発
人が良さを知っている状態をつくる

参考:新しい市場のつくり方

事例:ウォッシュレットトイレの文化浸透

書籍の中では、ウォッシュレットトイレが生活文化に根付いていくプロセスについて解説がされています。


改めて見るとウォシュレットトイレの普及率すごい(2020年度で80.2%)
引用元:TOTO 日本のトイレ文化に革命を起こした「ウォシュレット※」発売40周年

ウォッシュレットトイレがある前は、誰もお尻を洗いたいなんて考えていなかったわけです。
その中で、新たに人にとってお尻を洗えることは幸せなのでは?といった①問題提起から、②技術・③環境・④認識を開発することで、新市場・文化を形成していったわけです。

書籍:新しい市場のつくり方の参考事例より引用

この4要素は、必ずしも一方通行で進んでいくものではないと書かれています。各要素を行ったり来たりしながら、新しい文化が社会に定着されていく流れとなります。

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