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年末年始に読み返したいマーケティングトレースを深堀りするための書籍紹介

年末なので、まとめてマーケティングトレースについて学習したい人向けのnoteです!

①各フレームワークを深掘りするための書籍紹介
②マーケティング戦略の全体像を学ぶための書籍紹介

早速ご紹介していきます!

-各フレームワークを深掘りするための書籍紹介

マーケティングトレースはフレームワークを使うトレーニングではなく、戦略仮説、戦略ストーリーをつくるトレーニング。

各フレームワークを『何の仮説を出すために活用するのか?』を理解しておけるとトレーニング効果が倍増するはずです。

マーケティングトレースのワークシートに紐づけて、各要素を深掘りしていくための参考書籍とポイントをお伝えしていきます。

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①PEST分析を深堀りする

PEST分析は、普段使わないフレームワークだけにとりあえず政治・経済・社会・経済の4要素を洗い出して終わり・・・になりやすいです。

PEST分析をする時のポイント
①未来に対するシナリオ仮説を出す
②事業機会を見つける

①未来に対するシナリオ仮説を出すために
シナリオ・シンキング―――不確実な未来への「構え」を創る思考法

②事業機会を見つけるために
新たな事業機会を見つける「未来洞察」の教科書

この2冊を読むとPEST分析で空欄を埋めて終わりにはなりにくいです。

また、そもそもどんなキーワードで外部環境を理解すると良いのか・・と悩んでしまう方には、日経キーワードの書籍がオススメです。

日経キーワードの中から、トレース企業に関係ありそうなキーワードと背景をつかみ深堀りしていきます。

以上PEST分析を深掘りするための参考書籍です。

②5Forces分析を深堀りする

5Forces分析は、業界構造、競合関係を理解することが目的です。

実は業界構造を理解するためには『業界地図』を読んでしまうのが早いです。

また業界構造や競争環境の理解をする書籍としてはこちらがオススメです。

競争戦略の謎を解く

下記の競争優位の評価法は業界構造を理解するために参考になります。

①事業活動を行っている市場と、その競争状況を確認する
どのような市場に属しているのか?それぞれの市場での競合は?

②それぞれの市場に対して、競争優位が存在するかどうかを調べる
既存企業が安定的な市場シェアを維持しているか?
既存企業が長期にわたってきわめて高い利益率を上げているか?

③競争優位の源泉として考えうるものを特定する
既存企業が独占的な技術や囲い込み顧客を持っているか?
既存企業が恩恵を受けている規模の経済や法的規制が存在するか?

以上が5Forces分析を深掘りするためのポイントでした。

③STP分析を深堀りする

STP分析は、誰に対してアプローチし、競合との違いをどのようにつくり出すのかを考えるフレームワークです。

ターゲットを深堀りするためには、ジョブ理論が有効的です。

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

また、『競争優位を実現するファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略』は、ポジショニングをどの視点で考えるべきかを理解できる1冊です。

価格・商品・アクセス・サービス・経験価値、この5つの要素から自社独自のポジションを考える視点が紹介されています。

ポジショニングマップは軸の決め方が難しいのですが、この5つの基本に考えるとスムーズに優位性を表現できるようになると思います。

1.この世に人がいる限り、人は集団で何らかの商売に乗り出し、個人として自分の価値観を補強してくれる何かを求め続けるだろう。

2.取引がある限り、5つの要素が存在しているだろう。

3.5つの要素がある限り、それぞれの要素の予測はできる。

4.予測ができる限り、それぞれの要素を軸に、競争力や利益性が高い、成功する商品・サービスを生み出していけるだろう。商品・サービスに、その時代の新しい価値観を組み込んでいくならば。

④4Pマーケティングミックスを深掘りする

4Pマーケティングミックスそれぞれの要素を深掘りして、具体的な価値の届け方を理解していくフレームワークです。

4要素それぞれを深掘りしていくための参考書籍をご紹介していきます。

-商品戦略Productを深掘りする

良いプロダクトに共通しているのは、開発プロセスに『深い観察』があること。
どんな観察から、どんな潜在ニーズを発掘して商品開発がされているのかをトレースできると学びが多いはずです。

半径3メートルの「行動観察」から大ヒットを生む方法

-価格戦略Priceを深掘りする

価格に関しては、なぜこの価格設定なの?を深掘りすることがポイントです。
こちらの書籍が内容含めてわかりやすいです。行動経済学や心理学の視点で読み解けると、価格設定の奥深さを理解できます!

なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」

-流通戦略Placeを深掘りする

今後の物流がどのように変わっていくかについて解説されている書籍。
戦略の裏側にある物流戦略を理解できると「隠れた競争力の源泉」を理解しやすくなります。

ロジスティック4.0

-広告戦略Promotionを深掘りする

広告は何をやっているか?だけではなく、どのようにプランニングされているか?を理解できると良いと思います!

メディアプランニング、コミュニケーション戦略はこちらの書籍がオススメです!

また、博報堂が毎年出しているメディアガイドは、メディアの全体像を掴むために有効活用できます。

以上、基本フレームワークを深掘りするための参考書籍でした!

-マーケティング戦略全体像を捉える

戦略ストーリーのつくり方を学ぶ鉄板書籍

既存のマーケティングの考え方を再考させてもらえる書籍

ぜひ年末年始に深掘りしたり、アウトプット出すための参考視点としてご活用ください!