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市場シェアを意識すること、そして1位を獲得することの意味

今日は市場シェアとの向き合い方について書いていきます。

マーケティングの仕事をしていても、売上、利益、CPA、CVなどの数字を追っていても、市場シェアを意識できていないケースが多いのではと思っています。

市場シェアを意識しなくても、目の前の仕事はできます。
しかし、市場シェアの理解、獲得に関する考え方が甘いと、数年後には痛い目にあっている…ということがあります。

必ず理解しておきたい項目を整理してみたので、ぜひ戦略を考える参考にしてみてください。

市場シェア率によって戦い方は変わる

当たり前なのですが、シェア率の構造が理解できずに戦略を描くと、そもそもの戦い方を間違えてしまうことが多いです。

例えば、自分たちがニッチャーなのに大手の猿真似したり、チャレンジャーなのにニッチャー的な打ち手をとったり…シェアを無視して戦略をつくった時の無駄は大きいと経験から痛感しています。

クープマンの目標値:7つの市場シェアを意識する

市場シェアを考える上で、頭に入れておきたいのが、市場シェア7つのシンボル目標数値です。

  1. 独占的市場シェア(上限目標値):73.9%

  2. 相対的安定シェア(安定目標値):41.7%

  3. 市場影響シェア(下限目標値):26.1%

  4. 並列的上位シェア:19.3%

  5. 市場的認知シェア(影響目標値):10.9%

  6. 市場的存在シェア(存在目標値):6.8%

  7. 市場橋頭堡シェア:2.8%

有名なランチェスター戦略で目標値として扱われる数字です。

ちなみに、下記の数式から算出されています。

トップシェア1位が覆されているケースは少ない

リーダーであることの価値は大きいことは、各業界毎に1位のブランドを確認していくと理解できます。下記のブランドは、クープマンの目標値に当てはめると「相対的安定シェア(安定目標値):41.7%」を獲得できています。

・ハンバーガーチェーン市場1位のマクドナルド
・コンビニ市場1位のセブン・イレブン
・プレミアムアイスクリーム1位のハーゲンダッツ
・即席めん市場の日清食品
・自動車業界のトヨタ

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