電脳異聞奇譚 第1章 バグウィルス退治の旅

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ここはゲーム機の中の世界。
通称“電脳世界”。
どこもかしこも黒い汚れのような部分が出ていた。
おそらくゲーム機が壊れたからだろう。
そして、ゲーム機に取り込まれて電脳世界のキノコ王国に漂流した、一人のヒゲの青年がいた。
そう、マリオだ。
マリオ「う~ん・・・、ここはどこだ・・・?確かボクはルイージやピーチ姫たちと一緒にピーチ城にいたはずじゃ・・・」
マリオが倒れていたこの場所は、電脳世界のキノコタウン。
電脳世界でもピーチ城の城下町であり、このタウンではクレイジーキャップやキノピオカフェ、ワンナップファクトリーなどの商業施設もある。
タウンで気を失って倒れていたマリオは、気がつくといつの間にか帽子を無くしていた。
マリオ「・・・あれ?なんか頭が涼しいなと思ったら、ボクの大事な帽子が無いぞ!」
きっとゲーム機に取り込まれた拍子に無くしてしまったのだろう。
そんな中、どこかからマリオを呼ぶ声が聞こえてくる。
キャッピー「おーい、マリオー!」
声の主は帽子の国“カブロン”出身であり、過去にクッパからピーチ姫と妹のティアラを救い出すためにマリオと共に冒険したカブロン人・キャッピー。
マリオ「あれ、キャッピー?キミはカブロンにいたはずじゃ?」
キャッピー「そんなことより大変だよ!気がついたら、ここはゲーム機の中の世界らしいんだ!」
マリオ「ええっ!?」
キャッピー「ねぇマリオ、これって一体どうなってるの?」
マリオはキャッピーにかくかくしかじかと訳を話した。

キャッピー「なるほどね、みんなとピーチ城でスマブラをやろうとして有機ELモデルのNintendo Switchを起動させたら、こんなことに・・・。これはおそらく、見た目が新品のまま壊れちゃってたからなんじゃない?それに、あのゲーム機に取り込まれた人は、ボクたちだけじゃないんだよね」
マリオ「どういうこと?」
キャッピー「つまり、キミの知り合いのファイターたちも、きっとあのゲーム機に取り込まれちゃったに違いないよ」
マリオ「ということは、ピーチ姫やルイージたちだけじゃなくて、リンクもサムスもカービィもフォックスもピカチュウもみんなボクと同じ目に遭っているのか?」
キャッピー「・・・信じがたいかもしれないけど、本当だよ」
マリオは、ただただ重苦しい雰囲気に惑わされるしかなかった。
・・・と、その時である。
ピーチ「きゃああああ!!マリオー、助けてぇー!!」
ピーチ姫の悲鳴が聞こえた。
悲鳴のした方を向くと、明らかに様子のおかしいジュゲムがピーチ姫を連れ去ろうとしているではないか。
マリオ「ピーチ姫がジュゲムに連れて行かれそうになっている!」
マリオはキャッピーと共にジュゲムの行方を追って走り出した。

・・・・・・数分後。
ジュゲムの行方を追って走り出したマリオとキャッピーだったが、完全に見失ってしまった。
そんな二人は、キノコタウンから離れた位置にあるしっぽの木の近くに来ている。
しっぽの木はタヌキの尻尾の形をした枝が特徴で、木の葉は全てスーパーこのはである。
マリオ「くそっ、あのジュゲム、どこ行ったんだよ!!それに帽子が無いせいで、余計疲れやすくなってきてしょうがないよ・・・」
キャッピー「そうだ!この前みたいにボクがマリオの帽子になってあげようか?一緒にピーチ姫や行方不明のファイターたちを探しに行こうよ!」
マリオ「そうだな。それに、ゲーム機が壊れた原因や元の世界に帰る方法も探さないといけないし」
キャッピーはマリオの帽子に変身し、自らの体を彼の頭に被せた。
こうしてマリオは、ゲーム機が壊れた原因と元の世界に帰る方法、そして行方不明のファイターたちを探すべく、最初の一歩を踏み出した・・・。


マリオ
参戦さんせん!!

〈ピックアップ登場人物紹介〉

わずとれたキノコ王国おうこくのヒーローで、職業しょくぎょう配管工はいかんこう
Mエム』のマークのあか帽子ぼうしあおいオーバーオール、
そしてフサフサのヒゲがトレードマーク。
最近さいきん配管工はいかんこう仕事しごとだけでなく、
ゴルフやテニスなどもこなすため、結構けっこうオールラウンダー。
正義感せいぎかんつよ仲間なかまおもいだが、
コインがからむと少々しょうしょうがめつい。
ピーチひめつくったお菓子かしやキノコ、
スパゲティが大好物だいこうぶつ

〈代表作〉

『ドンキーコング』
『マリオブラザーズ』
『スーパーマリオブラザーズ』
『スーパーマリオブラザーズ3』
『スーパーマリオワールド』
『スーパーマリオカート』
『スーパーマリオ64』
『マリオパーティ』
『スーパーマリオサンシャイン』
『スーパーマリオギャラクシー』
『マリオテニス エース』
『マリオゴルフ スーパーラッシュ』ほか


マリオはキャッピーとともに電脳世界のキノコ王国を探索するが、ピーチ姫を連れ去ったジュゲムの手がかりは見つからない。
しかも、キノコ王国は謎の黒い汚れがいっぱいである。
マリオ「キノコタウンだけでなく、キノコ王国中に汚れがこんなに・・・。一体誰の仕業だ?」
キャッピー「見て!マリオ、土管があるよ」
キノコ王国の湖“キノ湖”の近くにある土管を発見したキャッピー。
マリオ「この土管は、当然地下につながってるだろうな」
その時、ヘンな生物が現れ、土管の中に入っていった。
マリオ「何だ?あのヘンな生物は・・・」
キャッピー「・・・あっ!マリオ、あれ見て!」
キャッピーの見た先には、さっきの生物が通った後が汚れていた。
マリオ「あっ!!さっきのヘンなヤツの通った後が汚くなってるぞ!」
キャッピー「マズい!このままじゃこの世界のキノコ王国が汚されてしまうよ!早く追いかけないと!!」
マリオとキャッピーは生物を追って土管をくぐり、地下世界へ。

♪地下BGM(スーパーマリオブラザーズ)

生物を追って地下世界にやってきたマリオとキャッピー。
青いレンガのカベに『WORLDワールド 1-2』と書かれており、ジャンプしているドットマリオも描かれている。
地下世界も当然、例の生物による黒い汚れが多い。
そしていきなりの大穴に行く手を遮られてしまう。
マリオ「くそっ、いきなり行き止まりか!?」
キャッピー「いや、待って。ここに電気ボックスがあるから、それをキャプチャーして向こう岸に行こう」
早速、マリオはキャッピーを電気ボックスに被せ、キャプチャーして乗り移ると、自分の体が電気の玉になった。
そして彼はそのまま電線を伝って向こう岸へ移動し、たどり着くと元の姿に戻った。
しばらく進むと、クリボーやノコノコ、メット、トゲクリボー、しっぽクリボー、でかしっぽクリボーといったクッパ軍団が行く手を阻んできた。
しかも、どこか様子がおかしい。
戦闘BGMとして『お手並み拝見!』が再生された。
マリオ「クッパ軍団がジャマしてきたか。ファイアボールで片づけてやるよ!!」
そう言うとマリオは、ハテナブロックを叩いて出現したファイアフラワーを手に取り、ファイアマリオに変身した。
ファイアボール連発で次々とクッパ軍団をなぎ倒していく。
しかし、何度倒しても、クッパ軍団はどんどん出現する。
今度はヘイホー、あおヘイホー、きいろヘイホー、みどりヘイホー、ピンクヘイホー、ムーチョ、あおムーチョ、きいろムーチョ、みどりムーチョ、ピンクムーチョ、トゲゾー、トゲメットが多数出現。
マリオ「くそっ、倒しても倒しても、全くキリがないぞ・・・!どうしたら良いんだよ」
次の瞬間、どこからともなく光の矢が飛んできて、クッパ軍団の半数は一掃された。
矢を撃ったのは、パルテナ親衛隊の隊長“ピット”だった。
マリオ「ピット!!」
ピット「マリオさん、ここにいたんですね!」


ピット
参戦さんせん!!

〈ピックアップ登場人物紹介〉

エンジェランドにまう天使てんしで、
パルテナ親衛隊しんえいたい隊長たいちょうつとめている。
マジメな性格せいかくだが、意外いがい子供こどもっぽく、
女神めがみパルテナのことが大好だいすき。

〈代表作〉

『光神話 パルテナの鏡』
『新・光神話 パルテナの鏡』


ピットはマリオにとっては、亜空軍との戦いにおける最初のパートナーだった。
どうやって地下世界にやってきたのかは不明だが、マリオのピンチに駆けつけてクッパ軍団の半数を一掃させてくれたのだ。
次に、神剣ファルシオンによる斬撃で、更に軍団の半数が一掃された。
ファルシオンを振ったのはマルスだった。
マリオ「マルス!!」
マルス「マリオくん、ボクも力を貸すよ!」


マルス
参戦さんせん!!

〈ピックアップ登場人物紹介〉

アカネイア大陸たいりくアリティア|王国おうこく王子おうじ
アリティア建国けんこくちちである英雄えいゆうアンリの
おとうと曾孫ひまごにあたり、
家宝かほう神剣しんけんファルシオンをいでいる。
とても温厚おんこうだが、
だれよりも仲間なかまおもいな性格せいかく

〈代表作〉

『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』
『ファイアーエムブレム 紋章の謎』ほか


ピット「ここからは三人で力を合わせて、コイツらをやっつけながら進んでいきましょう!!」
マリオ「おう!」
キャッピー「ちょっとちょっと!ボクを含めて四人でしょ!」
マリオ「あっ、そうだった!ごめんごめん」
マルス「それじゃあ改めて、四人でコイツらを倒しながら進もう!」
マリオ、キャッピー、ピット、マルスの四人はクッパ軍団を蹴散らしながら、地下世界を進んでいく。

地下世界を進んでいくマリオたちだが、例の逃げた生物はどこにもいない。
やはり、そこもかしこも例の汚れでいっぱいである。
途中、土管を発見したが、中からパックンフラワーが出現。
更に別の土管からもパックンフラワーが出現。
マリオ「パックンフラワーが出てきたか・・・」
マルス「でもコイツら、ファイターの方のパックンじゃなさそうだ。もしかしてニセモノのパックンか・・・?」
マリオ「またファイアボールで片づけてやるか」
ちょうどファイアマリオの姿のままだったので、ファイアボールを2体のパックンフラワーに投げつけ、倒した。
更に進むと、ファイアバーとクッキーが行く手を阻んできた。
それらをかいくぐり、そしてワープ土管を発見。
土管の上に『WELCOMEウェルカム TOトゥ WARPワープ ZONEゾーン!』というメッセージが表示されている。
マリオたちは土管に入り、生物の行方を追った。

♪地上BGM(New スーパーマリオブラザーズ U)

土管に入ったマリオたちは地上に出てきた。
ここはドングリ平原で、大きなスーパードングリの木が生えている平原のエリアである。
様々な色のカラーブロックが所々点在している。
この平原も汚れでいっぱいだった。
マリオ「・・・・・・地下の外に出たけど、あのヘンな生物はどこにもいなかったな・・・」
キャッピー「・・・あれ?マリオっ!空見て!!」
キャッピーの言う通りにマリオが空を見上げてみると、クッパ軍団の飛行船が一斉にどこかへ向かっていくのが見えた。
ピット「あれって・・・、クッパたちの船!?」
マリオ「もしかしたらクッパ城にピーチ姫がいるかもしれない。急がないと!!」
マリオたちがクッパ軍団の飛行船を追って、Bダッシュで駆けようとしたその時だった。
突然、上からボスパックンが降ってきた。
マリオ「ボスパックン・・・!?」
しかもこのボスパックン、亜空の使者事件の時と同じく、両手にカゴを持っている。
???「マリオさーん!!」
ボスパックンのカゴから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
それぞれ両手のカゴの中に入っているのは、キノピオとキノピコだった。
マリオ「キノピオ!!キノピコ!!」
キノピオ「あわわわわ・・・、助けてくださいマリオさん・・・!」
キノピコ「わたしたちもゲーム機の中に吸い込まれて、その時にはぐれてしまったピーチ姫を探していたら、いきなりボスパックンに捕まってしまって・・・。助けてください、マリオさん・・・!!」
キノピオとキノピコは恐怖で震えている。
ボスパックンは両手のカゴをぶつけて鳴らしながら、咆哮を上げた。

一輪いちりん大口おおぐち ボスパックン

戦闘BGMとして『飛行船BGM(スーパーマリオブラザーズ3)[X]』が再生された。
キャッピー「早くキノピオたちを助けないと!」
マリオ「そうだな。ポンプ!出番だ!!」
ポンプ『了解デス』
マリオはオヤ・マー博士製のポンプを取り出して背負い、ボスパックンと戦う。
ボスパックンはキノピオたちのカゴを振り回しながら攻撃を仕掛けてきた。
マリオはターボノズルで素早く回避し、ボスパックンの口めがけて水を発射。
マルス「ボスパックンに水を飲ませてどうするんだい?」
マリオ「たっぷり飲ませて、アイツを太らせてから、弱点のヘソが出てきたら一気にボコるのさ」
そう言っているうちに、ボスパックンは水の飲み過ぎで太ってしまい、仰向けに倒れた拍子にパンツから弱点のヘソが飛び出てきた。
マリオ「今だっ!ロケットノズルで上昇してからの・・・、

ヒップドローップ!!」

マリオのヒップドロップがボスパックンのヘソにヒットし、ボスパックンはあっけなく力尽きていった。
同時にカゴが壊れ、キノピオとキノピコが解放された。
キノピオ「やったー!出られたぞー!!」
キノピコ「わーい、マリオさん、ありがとうございます!」
マリオ「よし、何とか無事に助け出せたぞ。・・・それにしてもこのボスパックン、さっきからどうも様子がおかしかった気が・・・」
そう言いかけたところ、倒れたボスパックンから例の生物が飛び出してきた。
キャッピー「マリオ!アイツだ!」
マリオ「よし、水をかけて退治してやる!」
ポンプの水をかけられた生物は苦しみながら消滅し、この辺りの汚れも消えていった。
同時にキノコタウン中の汚れも地下の汚れも消えていった。
ピット「おおっ!汚れが消えていく!」
マルス「あれは多分、ゲーム機をおかしくする“バグウィルス”だ」
マリオ「バグウィルス?コンピュータウィルス的な何かか?」
マルス「そうだよ。それに、今のボスパックンみたいに取り憑いて、取り憑かれた相手はバグウィルスに操られる形で、様子がおかしくなってしまうんだ」
ピット「・・・・・・ということは、バグウィルスを退治すればするほど、壊れたゲーム機の調子は少しずつ良くなるし、それに操られた人々はみんな元通りになるんですね!」
ゲーム機をおかしくさせた原因はバグウィルスだった。
マルスは話を続けた。
マルス「あともう一つ、分かったことがある。途中で出くわしたクッパ軍団・・・、バグによって生み出されたモンスターそのものなんだ」
マリオ「・・・ってことは、さっきのファイターじゃない方のパックンも、バグによって生み出されたものなのか・・・」
キャッピー「バグウィルスと何か関係があるのかな。とりあえずピーチ姫や他のみんなを探しに行こう!」
マリオたちは、ピーチ姫と行方不明者のファイターたちの捜索をしながら、バグウィルス退治を行うことに。
マリオ「よーし!先に進んで、どんどんバグウィルスを吹っ飛ばしまくるぞ!」
全員「おーーーーーーっ!!」

♪ダブルチェリー峠

ボスパックンを退けてバグウィルスを退治したマリオたちは、マウント・ビーンポールにやってきた。
いくつもの段差が重なっているようにそびえ立っている山のステージである。
マリオたちは頂上を目指して、頂上からクッパ軍団の飛行船の行方を確認しに登山するが、10体のタワークリボーに行く手を遮られた。
マリオ「くそっ、タワークリボーが多過ぎて通れないぞ」
ピット「巨塔でまとめて吹っ飛ばしましょうか」
ピットは巨塔を取り出し、襲ってきたタワークリボーたちを横殴りで画面外へ吹っ飛ばして撃墜させる。
タワークリボーたちを一掃させて先に進むと、今度はバッタンが現れ、マリオたちめがけてバッタンと倒れてきた。
しかし、マリオたちはうまく回避した!
マリオ「今度はヒップドロップで返り討ちにしてやる!」
マリオは倒れているバッタンの背中のヒップドロップマークめがけて、ヒップドロップを繰り出した。
ヒップドロップを食らったバッタンは粉々に砕かれた!
バッタンを退けて進むと、今度はライタが火を吹きながら飛び出してきた!
更にブルとドラボンも突っ込んできて、しかもフーフーパックンもシューリンガンをフーフー吹きながら飛び出してきた!
マルス「くっ・・・、こんなにたくさん・・・!」
マリオ「ええいっ、次から次へとジャマくさい連中だ!!トリプルアカこうらで確実に片づけてやる」
マリオはトリプルアカこうらを取り出し、一つ目をライタに投げつけてぶつけた。
こうらがライタにヒットし、ライタは吹っ飛ばされて撃墜された!
二つ目はブルとドラボンに投げつけ、見事ヒット。
こうらを当てられたブルとドラボンは吹っ飛ばされて撃墜された。
ブルに至っては、こうらヒット時にヘルメットが外れている。
最後の三つ目はフーフーパックンに投げつけてヒット。
こうらを当てられたフーフーパックンは、吹いているシューリンガンを落としながら吹っ飛ばされて撃墜。
行く手を阻むモンスターたちを蹴散らしたマリオたちは、マウント・ビーンポールの頂上を目指した。

・・・・・・数分後。
見事マウント・ビーンポールの頂上にたどり着いたマリオたち。
しかし、クッパ軍団の飛行船の姿が一隻も見当たらない。
近くにあった望遠鏡をキャプチャーしても、やはり飛行船は見つからない。
キノピオ「どうやら見失ってしまったみたいですね・・・」
マリオ「・・・あれ?あそこにキノコの足場がいっぱいあるぞ」
マリオたちは更にクッパ軍団の飛行船を追いかけるべく、マウント・ビーンポールを下山していった・・・。

♪アスレチックBGM(New スーパーマリオブラザーズ U)

マウント・ビーンポールを通り抜けると、今度はキノコキャニオンに足を踏み入れた。
多くのキノコ地形とキノコトランポリンとちくわブロックに囲まれたアスレチックステージ。
パタパタやパタクリボー、パタメット、パタテンテン、ハッチン、プロペラヘイホー、クモクモーンが複数飛んでおり、それらを踏み台にしつつ向こう岸へ渡る必要がある。
ただし、こちらは人数が多いなので、いくらモンスターを踏み台にしたとしても、全員で突破するのは難しい。
そんな中、羽の付いたハテナブロックが飛んできた。
パタブロックだ。
マリオがすかさずパタブロックを叩くと、中から雲フラワーが出現。
マリオ「雲フラワーだ!これで雲マリオになって進むぞ」
ピット「え・・・、8本足の・・・?」
マリオ「“クモ”じゃなくて“雲”だよっ!!空に浮かぶ、モクモクとしたアレだぞ!!」
ピット「あっ、そっちでしたか・・・」
キノピオ「とにかく、行きましょう!」
マリオは雲フラワーを使って雲マリオに変身し、雲の足場を作りながらピットとマルスとキノピオとキノピコを向こう岸へ導く。

♪ザラザラ砂漠

数分かけて向こう岸に到達し、キノコキャニオンを突破したマリオたちが訪れたのはカラカラ砂漠。
レース場に使われていたり、考古学者兼探検家のノコノコ“チャールズ”がアラビン遺跡の発掘調査に訪れていたりした、熱い砂漠のステージ。
目的のクッパ城まではまだまだ遠い。
早速、サンボやボロドー、チョロプー、シンエモン、クロスケー、ガボン、シンノスケが多数出現。
マリオ「出たな!今度はアイスフラワーでまとめて片づけてやる」
そう言うとマリオは、ハテナブロックから出現したアイスフラワーを使ってアイスマリオに変身し、アイスボールをモンスターたちに投げつけまくる。
アイスボールが命中し、氷漬けにされたモンスターたち。
ピット「やりましたね、マリオさん!」
マリオ「まあね」
ところが、気を抜いた瞬間、背後からすなウーガンが迫ってきて、マリオたちを食べようとしてきた!
マリオ「・・・!?しまった、すなウーガンが・・・!!」
しかし、咄嗟にマルスはすなウーガンめがけてファルシオンを振るい、斬りつけられたすなウーガンはダメージを受けて地中に引っ込んだ。
マリオ「ありがとうマルス!助かったよ」
マルス「気にしないで。・・・それにしても、やっぱりここのモンスターも、バグによって現れているみたいだな」
ここでキノピオが辺りを見回してみると、何かを発見した。
キノピオ「みなさん!あれを見てください!」
マリオたちはキノピオの指す方に視線を向けると、遠くに何やら遺跡らしき建物が見える。
そう、アラビン遺跡だ。
マリオ「アラビン遺跡か・・・?」
キャッピー「あそこにもバグウィルスが潜んでいるかもしれないよ。行ってみよう!!」
マリオたちはアラビン遺跡に向かって走り出した。

♪地下BGM(スーパーマリオランド)

アラビン遺跡の中に突入したマリオたち。
遺跡の中も、やはりバグによる汚れが多数ある。
そして、やはりモンスターの大群に襲われる。
カロンとバサバサとガサゴソとアリへいとツノアリへいとツッコンドルとテレサとチュウチュウだ。
戦闘BGMとして『アタック・ジ・エネミー』が再生された。
ピット「ここはボクが!」
ピットは神器の一つである豪腕ダッシュアッパーを装着し、モンスターたちめがけて突進し、一斉に殴り飛ばして撃墜。
ピット「一丁上がり!」
マリオ「いや、待てよ。カロンの様子がおかしいぞ」
マリオの言う通り、カロンだけはバラバラになっただけで、しばらくするとカロンは複数の体のパーツをくっつけて、元に戻ってしまった。
そしてカロンはマリオたちに襲いかかってきた!
ピット「カロンが復活した・・・!」
マルス「これでもくらえ!」
マルスはミドリこうらを取り出し、カロンに投げつけた。
ミドリこうらがカロンにヒットし、カロンはようやく吹っ飛ばされて撃墜された!
キノピオ「危なかったですね」
キャッピー「・・・みんな、油断しないで。何かイヤな予感がするよ」
全員「え?」
キャッピーの言う通り、遺跡が異常なほど揺れだした。
するとレンガの床が勢いよく崩れだし、床が壊れて砂地が露出し、アリ地獄が発生したと思いきや、中からとんでもない大きさのサンボが現れた。
戦闘BGMとして『BIG!BIG!BANG!』が再生された。

おおサボテン でかサンボ

マリオ「な・・・何だ?デカいサンボ!?」
驚いている間に、でかサンボはマリオたちめがけて倒れてくる。
マリオたちは間一髪の所で何とか回避した。
そして倒れてきたでかサンボは、起き上がってくることなく、何やらジタバタして身動きが取れなくなっていた。
キノピオ「あれ?コイツ、動かないみたいですよ?」
マリオ「コイツ、アホなのかな・・・?一度倒れたら身動きが取れなくなるって・・・」
マルス「何はともあれ、今がチャンスだ。一気にたたみかけよう!!」
こうして、でかサンボはあっけなくマリオたちに叩きのめされてしまった。
そして力尽きたでかサンボからバグウィルスが現れ、ピットはバグウィルスに狙いを定めてパルテナの神弓を射る。
矢が刺さったバグウィルスは消滅し、遺跡内の汚れも消えた。
マリオ「これでステージクリアだな!さあ、どんどん行くぞー!」
マリオたちはアラビン遺跡を後にし、更にカラカラ砂漠を抜けて次のステージに向かっていった。


♪海岸BGM(New スーパーマリオブラザーズ Wii)

カラカラ砂漠とアラビン遺跡を抜けたマリオたちは、いつの間にかビーチのステージに到着していた。
ここは多数の小島が浮かぶミント諸島。
海にはプクプクやゲッソー、トゲプク、サーチプクプク、バクバク、フグマンネン、ホージロー、シュモック、ウニラ、メンボが生息している。
マルス「砂漠の次は海か・・・」
マリオ「未だにクッパ城が見えないな・・・。・・・・・・まさかとは思うけど、このゲーム機事件の張本人は、やっぱり例のアイツじゃないか?」
ピット「アイツって?」
マリオ「クッパだよ。アイツも一応大乱闘のファイターだけど、この事件の張本人は今のところアイツしか考えられないしな」
ここで、どこからか石がマリオたちめがけて飛んできた!
マリオ「いてっ!!」
石がマリオの頭に当たってしまった。
キノピコ「マリオさん、大丈夫ですか!?」
しかし、またどこからか石が飛んできた。
まるでマリオたちを狙ったかのように。
ピット「守れっ、衛星ガーディアン!!」
ピットはマリオたちの周囲に衛星ガーディアンを出し、飛んできた石を防いだ。
すると、片方だけのハサミで石を持ったヤドカリのモンスターが複数姿を現した。
石投げの犯人はカニボーたちだった!
マリオ「石を投げつけてきたのは、カニボーだったのか!!よくもやったな、今度はボクのスーパーマントで跳ね返してやる!!」
カニボーたちが一斉に石を投げつけると、マリオはタイミングよくスーパーマントで跳ね返し、石は全部カニボーたちにヒットした。
反対側から別のカニボーたちが一斉に石を投げつけてきたが、なおもマリオのスーパーマントで跳ね返され、石を全てカニボーたちにヒットした。
カニボーたちは吹っ飛ばされたが、今度はドリルの貝殻を背負ったヤドカリのモンスターが砂の中から飛び出してきた。
マリオ「ヤドドリラーも出てきたか・・・!!」
キノピオ「マリオさん、ここはボクが!」
キノピオはヤドドリラーめがけてカブを投げつけた。
カブがヤドドリラーにヒットし、ヤドドリラーは吹っ飛ばされて撃墜。
マルス「カニボーたちとヤドドリラーをやっつけたけど、クッパ城へはこの海を泳いで渡らないといけないのか・・・」
マリオ「だけど、ピーチ姫を助けるためならやるしかない。行こう」
そう言って海の中に入ろうとした、その時だった。
突如水面から泡が出てきて、しばらくすると巨大なイカのモンスターが水面から勢いよく姿を現した。
戦闘BGMとして『更なるお手並み拝見!』が再生された。

巨大きょだいイカ ボスゲッソー

マリオ「ボスゲッソー・・・!?」
マルス「やはり、ボスゲッソーもバグウィルスのせいでおかしくなっている・・・。足をムチのように使って攻撃を仕掛けてくるから、気を引き締めて戦おう!!」
マルスの言う通り、ボスゲッソーはすぐさま足をムチのようにバシバシ叩いてきた。
マリオたちは何とか回避したが、今度はスミを吐かれてしまい、全身真っ黒になってしまう。
マリオ「ううっ・・・、油断した・・・!!」
ピット「スミをかけられたせいで、パワーダウンされています・・・」
マリオ「くそっ・・・、こうなったら・・・、もしものためのリフレッシュハーブで・・・!!」
マリオは全員分のリフレッシュハーブを取り出し、全員それを口にすると、体に付いたスミはキレイさっぱり無くなり、パワーも戻ってきた。
ピット「おおっ!」
マルス「体がキレイになってる!」
キノピオ「しかも、みなさんのパワーが戻ってきています!」
すっかり元通りになったマリオたちは、ボスゲッソーを睨みつけた。
マリオ「よくもやってくれたな、ボスゲッソー!今度はこっちの番だ!!」
ボスゲッソーは逆上したかのように、また足をムチ代わりに叩いてきた。
ところが、叩かれたはずのマリオはどこにもいない。
ボスゲッソーが見上げると、マリオはいつの間にかホースイをキャプチャーしており、ホバー噴出でうまく回避していた。
そしてマリオはキャプチャーを解除し、バネキノコを取り出してバネマリオに変身し、ボスゲッソーを頭上から踏みつける。
ボスゲッソーは負けじとマリオを足で叩き落とそうするが、バネマリオによる大ジャンプで回避され、更にバネマリオ状態を解除してアイアンブーツを履き替えたマリオに踏みつけられ、ボスゲッソーはノックアウト。
ピット「やった!」
倒れたボスゲッソーからもバグウィルスが出現。
マルス「マーベラスコンビネーション!!」
マルスのマーベラスコンビネーションを受けたバグウィルスは真っ二つになり、消滅した。
マルス「退治完了!」
マリオ「さあ、改めてクッパ城を目指そう!」
全員「おーーーっ!!」
マリオたちが今度こそ海を泳いで行こうとした、その時だった。

マリオ「・・・何の音だ?」
金属製のプロペラが回る音が聞こえてきた。
マリオたちが何事かと思って上を見上げると、さっきのクッパ軍団の飛行船が飛んでいるのが見えた。
マリオ「クッパ軍団の船だ!」
キノピオ「あの船に乗り込めば、ピーチ姫の居場所が分かるかもしれません。急いで乗り込みましょう!」
ピット「みなさん!しっかり掴まってくださいね。飛翔の奇跡っ!!」
飛翔の奇跡を発動させたピットは、マリオの右手を左手で、マルスの左手を右手で掴み、更にキノピオはマリオの左手を、キノピコはマルスの右手を掴み、全員でクッパ船に乗り込んだ。

♪シッププラント

クッパ船に無事に乗り込んだマリオたち。
ピット「到着です!」
マリオ「よし、クッパ軍団からこの船を奪って、クッパ城まで一直線に向かうぞ!」
マリオが意気揚々と決心したその時、突然スパナが飛んできた。
間一髪のところで回避したマリオたち。
スパナを投げてきたのは、モグラに似たカメ族のプー。
プーは休むヒマなくスパナをマリオたちに投げつけるも、ジャンプで回避したマリオにマンホール越しに踏みつけられ、ノックアウト。
次にクリボー、なべクリボー、ノコノコ、パタパタ、ヘイホー、ムーチョ、ガボン、ロックガボン、アイスガボン、メット、トゲメット、トゲゾー、ハンマーブロス、ファイアブロス、ブーメランブロス、アイスブロス、メガブロス、カメック、クラッシャー、ワンワン、キラー、ボムへい、メカクッパが大群でマリオたちに襲いかかる。
マリオ「くっ!コイツらはボクとピットで片づけるから、マルスはキノピオとキノピコを頼む!」
マルス「任せて!」
マルスはキノピオとキノピコを抱いて、クッパ軍団から遠ざけるようにマストの上へとジャンプした。
マリオはキャッピーをハンマーブロスに投げつけてキャプチャーし、乗り移ってクッパ軍団にハンマー投げ攻撃を仕掛ける。
ピットもダッシュアッパーと神弓で牽制しながら、クッパ軍団をどんどん蹴散らしていく。
そして船上のクッパ軍団が全滅すると、マリオはキャプチャーを解除し、乗り移られたハンマーブロスもキックで吹っ飛ばした。
マリオ「よし、これでもう大丈夫だろ」
そう言い終えた瞬間、屈強なボディを持つ2体のカメ族がマリオとピットの前に現れた。
そう、ブンブンとプンプンだ。
戦闘BGMとして『砦のボス(スーパーマリオブラザーズ3)』が再生された。

怪力かいりきのカメぞく ブンブン
カメぞくのくノいち プンプン

マリオ「ブンブンとプンプンが出てきたか・・・!!」
ピット「しかもアイツらも、バグウィルスに取り憑かれておかしくなっています。叩きのめして目覚めさせてやりましょう!」
ブンブンは腕を振り回しながら接近してきた。
・・・が、回りすぎて目を回して動けなくなってしまった。
マリオ「今だっ!」
しかし、プンプンがブンブンを庇うようにマリオの前に飛び出し、手裏剣を投げてきた!
ピット「危ない!」
ピットはとっさに神弓を射って、矢で手裏剣を撃ち落とす。
マリオ「危なかった・・・!」
ピットのおかげでマリオが無事であることをモーレツに悔しがるプンプン。
そうこうしているうちに、マリオはブンブンの頭を踏みつけ、更にプンプンの頭も踏みつけた。
踏みつけられてダメージを受けたブンブンはコウラにこもり、体当たりを仕掛けてきた。
プンプンも分身を増やして反撃を仕掛けてきた。
しかし、マリオとピットはそれぞれスーパージャンプや飛翔の奇跡で回避した。
マリオ「これでとどめだ!くらえっ!!」
マリオはトゲゾーこうらを取り出し、ブンブンとプンプンに投げつけると、トゲゾーこうらは2体に直撃し、2体はあっけなく倒れた。
マリオ「やったぞ!」
マルスがもう安全だと分かると、キノピオとキノピコを抱いてマストから飛び降り、マリオとピットに駆け寄った。
マルス「やったね、マリオくん、ピット!」
キノピオ「お二人が無事で良かったです!」
マリオ「ははっ、苦戦しかけたけど、何とかやっつけられたよ」
ここで倒れたブンブンとプンプンから、1体ずつバグウィルスが現れた。
それぞれマリオはスーパージャンプパンチで、ピットはダッシュアッパーで2体とも撃墜した。
ピット「またまたバグウィルスをやっつけたので、この調子でゲーム機を直していきましょう!」
そして次の瞬間、クッパ城が見えてきた。
キャッピー「見て!あれがクッパ城だ!」
マリオ「ジュゲムに連れて行かれたピーチ姫は、きっとそこにいるかもしれない・・・。行こう、みんな!!」
クッパ船はクッパ城の前に停船し、マリオたちはクッパ城に乗り込んだ。


♪お城BGM(New スーパーマリオブラザーズ Wii)

クッパ城をダッシュで突き進んでいくマリオたち。
案の定クッパ城の中もバグによる汚れでいっぱいである。
ここでトゲノコの大群が行く手を阻み、マリオたちに襲いかかってきた。
マリオ「チッ、ジャマだっ!!これでもくらえ」
マリオはPOWブロックを取り出し、下から叩いて地震を起こす。
するとトゲノコたちは地震で一斉にひっくり返り、身動きが取れなくなった。
マリオたちは仰向けにひっくり返ったトゲノコたちを踏みつけながら、先へと進む。
ところが次の瞬間、ドッスンが降ってきた。
マリオ「あっぶな!!ドッスンが出てきたぞ」
キャッピー「危うく潰されるところだったね・・・。コイツは無視して、先に進もうよ」
マリオたちはドッスンを無視して進む。
しばらく進むと、今度はほねクリボーとカロンとほねメットが大群で襲いかかってきた。
しかし、マリオはハテナブロックを叩き、出現したスーパースターを取ってレインボーマリオに変身し、無敵になって次々と体当たりでなぎ倒していった。
BGMが『無敵BGM(スーパーマリオブラザーズ)』に変化。
ピットたちもマリオの後を追うように進んでいく。

♪クッパへの道

しばらくクッパ城の中を進むと、今度はお馴染みのマグマゾーンに来ていた。
バブルが常時マグマから飛び出しており、このまま進むのは危険だ。
向こう岸には先に進むためのトビラがある。
マリオ「このままじゃマグマの上を渡るのは難しいな・・・。スネークブロックとかとうめい土管とかあれば良いんだけど」
ピット「溶岩リフトがありますよ。それに乗って、マグマゾーンを突破しましょう」
マリオたちはドクロの並んだ溶岩リフトに乗り込み、溶岩リフトはレールに沿って移動する。
溶岩リフトの進む先には、伸び縮みするトゲ棍棒やバーナー、砲台、リングビーマーといったギミックが施されている。
マリオ「ここからはギミックの嵐だ・・・。なるべく被弾は避けよう」
トゲ棍棒とバーナーは一定時間が経つと起動してくるが、引っ込んだ瞬間を狙ってうまく回避する。
次に砲台のタマが飛んできた。
マリオ「よっと!」
マリオはすぐさまジャンプでタマを踏みつけ、下に落とした。
しかし、砲台ゾーンは終わらない。
キラー砲台からはキラーが発射されており、更にキラー砲台とともに設置されているシャッツォとギガッツォとコルダッツォとボルトッツォに狙われていた。
マルス「マズい、ボクたちが集中砲火されてる・・・!」
マリオ「四面楚歌とはこのことか・・・?」
ピット「ここは衛星ガーディアンでガードしながら進みましょう」
ピットの衛星ガーディアンによって、キラーと砲弾はほぼ全て防ぐことができた。
途中でゴールドリングを五つくぐったことで、コインを多めに獲得し、後にゴールドに換金された。
そしてトビラの近くまでやってきた。
・・・と思った次の瞬間、テレサたちが現れて行く手を遮ってきた!
キノピコ「きゃあっ、テレサです!」
マリオ「くそっ、あとちょっとでトビラのとこに到着したのに・・・!」
ところが、テレサたちはマリオたちの顔を見るなり、照れながら恥ずかしがって顔を両手で覆った。
マルス「アイツら、ボクたちの顔を見るなり恥ずかしがって動かなくなったみたいだね」
マリオ「恥ずかしがって動かなくなるとかバカじゃん。さっさとアイツらを吹っ飛ばしてやろう」
そう言うとマリオはブラックこうらを取り出し、テレサたちに投げつけた。
そして1体のテレサにヒットしたブラックこうらが爆発し、爆風はテレサたちを巻き込んで画面外へ吹っ飛ばし、撃墜させた!
キノピオ「テレサたちがいなくなりました!これで安全ですね」
そうこうしているうちにリフトは鉄のトビラのある足場に到着し、中間ポイントに触れると、旗のクッパマークがMのマークに変化。
マリオ「よし、行こう!」
マリオたちは鉄のトビラをくぐって、城の中を進んだ・・・。

クッパ城の大広間までやってきたマリオたち。
しかし、クッパの姿どころか、ピーチ姫の姿も無い。
マリオ「ピーチ姫がいない・・・。それにクッパのヤツも、一体どこに行ったんだ?」
キャッピー「・・・あれ?マリオ、こんな所に回転リフトがあるよ」
マリオ「ホントだ。・・・ってことは、そのリフトの上にいるソイツらって、まさか・・・!」
マリオは回転リフトの上にどこかで見たことのある、四頭の小さなトリケラトプスを見て驚いた。
そう、ヨッシーたちの住んでいる恐竜ランドに生息していたブイブイだ。

ブイブイ「ギャオオオオォォーーーッ!!」

ブイブイたちはマリオたちに向かって睨みつけながら、雄叫びを上げている。
戦闘BGMとして『砦のボス(スーパーマリオワールド)』が再生された。
やはり彼らも、バグウィルスに取り憑かれているせいでおかしくなっている。
ブイブイたちはマリオたちめがけて火の玉を吐いた。
ここでマリオは、ブイブイたちの後ろにあるオリの中に誰かがいることに気がついた。
そう、キノじいだ。
マリオ「キノじい!!こんな所にいたのか」
キノじい「お助けくだされ、マリオどの!まずはソイツらを片づけて、このオリを開けるためのカギを探してほしいですぞ!」
マリオ「任せときなって」
マリオはブイブイたちの回転リフトを四つとも下から叩いてみた。
すると、下から叩かれた振動でブイブイたちはあっけなく落っこちて、地面に激突すると気絶し、そしてブイブイたちに取り憑いていたバグウィルスが4体現れた。
マリオ「ふんっ!!」
マリオはキャッピーを投げて、4体のバグウィルスに当てて吹っ飛ばした。
しかし、クッパ城の汚れは消えなかった。
マルス「ブイブイを操ったバグウィルスを撃退したけど、クッパ城の汚れはまだ消えてないみたいだ・・・」
マリオ「キノじい、お待たせ。さあ、早速助けてあげるよ」
キノじい「・・・ん?マリオどの、カギが無いですが?」
マリオ「いちいちカギなんて探しに行かなくても、手っ取り早く救出できる方法があるさ」
そう言うとマリオは、握り拳をゆっくり振り上げ、思いっきりオリを殴りつけた。

マリオ「チェストーーッ!!!」

全員「力づくかいっ!!」
キノじいを除く全員に突っ込まれたが、マリオのキョーレツなパンチでオリは壊れ、キノじいを救出した。
パンチ一発でオリが壊れることに、全員はただ驚くしかなかった。
キノじい「・・・まさか力づくでオリを破壊できるとは・・・。いやはやマリオどの、誠にお見逸れしましたぞ・・・」
マリオ「まあな。最近マックとスプリングマンにオススメされたジムに通って、そこでいつも体鍛えてるから、これぐらい本気を出せばこんなもんさ。(・・・メッチャ手痛かったけど)」
マルス「ところでキノじいさん、ピーチ姫はどこへ行かれたか知りませんか?」
キノじい「う~む・・・、ここにはいらっしゃらないようですぞ。姫はおそらく・・・どこかで・・・」
キノじいはピーチ姫のことを心配するあまり悲しむ。
そんな中、ピットが鉄のトビラを発見した。
ピット「あれ、またトビラがありますね。今度はどこにつながっているんでしょうか」
マリオ「とりあえず行ってみようか」
マリオたちは鉄のトビラを開け、クッパ城を進んだ。

クッパ城の広大なバルコニーにやってきたマリオたち。
突如、地響きが発生。
マリオ「な、何だ・・・?」
キャッピー「また何か出るみたいだ。気をつけて!」
キャッピーが全員に警告すると、王冠を被った巨大なバッタンが飛び出してきた。
マリオ「マンマミーア・・・。コイツはバッタンキングだ・・・!」
バッタンキング「ああ~、気に入らねえ!オレたち、石のおかげで家も城もできてるってーのに・・・・・・、いつも踏みつけるばっかりでちったーありがたがったらどうなんでぃ!!おうおうっ!おい!そこのあんた!フラフラしてんじゃねーや。機嫌が悪いんでぃ!押し潰しちまうぞぉ!!文句があんなら、ヒップドロップでこのバッタンキング様を踏みつけてみやがれっ!」

いしづくりのおう バッタンキング

バッタンキングに唐突にケンカを売られてしまったマリオたち。
戦闘BGMとして『ボスブンレツ』が再生された。
マリオ「・・・上等だ。みんな、ここはボクが行く」
マルス「頑張れ、マリオくん!」
マリオとバッタンキングのバトルが始まった。
バッタンキングの先制攻撃!
バッタンキングは勢いよく正面へバッタンと倒れてきた!
バッタンキングが倒れてきた衝撃で、地面が揺れだした!
しかし、マリオを含めてピットたちはジャンプでうまく避けた。
マリオ「よし!今度はこっちの番だ!」
マリオはすかさずバッタンキングの背中のヒップドロップマークめがけて、ヒップドロップをお見舞いした。
ヒップドロップを受けたバッタンキングの体に亀裂が入り、ダメージを与えることができた。
バッタンキング「ぐぐぐ・・・、よくもやりやがったな!これでもくらいやがれぃ!」
起き上がったバッタンキングは4体のパタンを召喚。
マリオ「そんなもん効くか!」
マリオも負けじとキラーを取り出し、使って自らキラーに変身してパタンたちに突進。
パタンたちは片づけられたが、今度はバッタンキングが再び正面に倒れてきた。
なおも回避したマリオに二度目のヒップドロップをお見舞いされる。
起き上がって再びパタンを召喚するが、今度はマリオがこおりのいぶきを使い、吹雪でパタンたちを凍らせ、撃退した。
とうとう業を煮やしたバッタンキングは、再びマリオめがけて倒れてきたが、彼は見事に素早く回避し、三度目のヒップドロップをバッタンキングにお見舞いすると、バッタンキングは苦しそうに力尽きた。
バッタンキング「ああ、悔しいぞ!またまたまた踏みつけられちまった!所詮、石は石なのか・・・。おめぇの勝ちでぇ!そんじゃあな!・・・ガクッ」
バッタンキングはそう言い残すと体が砕け散り、彼に取り憑いたバグウィルスが姿を現した。
マリオ「逃がさないぞ!」
マリオはミドリこうらを取り出し、バグウィルスに投げつけて吹っ飛ばした。
それに伴い、クッパ城の汚れが一気に消滅した。
マルス「ようやく、この城の汚れが全て消えたみたいだね」
ピット「ふぅ、何とかバッタンキングを倒して、またもう一匹バグウィルスを吹っ飛ばすことができましたね」
キノピオ「・・・それにしても、やっぱりピーチ姫の姿は無かったみたいですね・・・。一体、どこに囚われているのやら・・・」
ここでマリオは、全員に呼びかけた。
マリオ「みんな、ボクらの旅は始まったばかりだ。この電脳世界を冒険すれば、きっとピーチ姫が見つかるはず。それに、行方不明者のファイターや元の世界に帰る方法を探して、それからゲーム機事件の張本人の正体を突き止めに行かなくちゃな」
全員はマリオの言葉に賛成した。
マリオ「よーし!次の冒険へ出発だー!」

全員「おーーーっ!!」

こうしてマリオたちは、バグウィルスの退治、ピーチ姫と行方不明者のファイターの捜索、元の世界に帰る方法を探し、そしてゲーム機事件を引き起こした張本人を突き止めるべく、次の冒険に向かうのだった。
一体、彼らの冒険にどんな難関が待ち受けているのだろうか・・・。
彼らに更なる試練が、これから待っていることを知るのに、それほど長い時間はかからなかったのだった・・・。

つづく