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自分を押し殺していた女性達が高校生に尊敬されるまでに!そして本気で叱られた話/マイストーリー⑦


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【これまでのストーリー】

結婚して幸せになるはずだったはずだったのに・・・暗黒時代に突入

いい嫁・かわいい嫁でいたいけど無理

絶対に死にたくない! 

この数年後大きな波紋を拡げるとは当時の私たちは知りませんでした

あんなにイヤだった農業が、なかなかいい仕事じゃん! となるハナシ

「誰にも遠慮せず自分を生きる!」と腹をくくった!
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KURASHI FIT PROJECT の新海智子です。
読んで下さりありがとうございます!

今日はいい話と、がびーんな話の2部構成です。
それではスタート!

女性応援チームを作り本格的に活動


アイデアコンテストで準グランプリを受賞し、私は早速女性応援チームを作りました。やっぱり組織化などについての知識はなく手探りで様々な事に取り組んでいきました。(いつもやりながら考えるパターンなのです)

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尊敬されるまでになった女性達


その中で、一番心に残っているのは仲間のマカロンプロジェクト。

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村の美しい景色をマカロンで表現したいいう女子高生がいました。それを知ったお菓子作りが得意な女性から私に電話がありました。


その子の夢を形にすることを応援したいの。村にいると大人に「そんなの無理」と言われがちだけど、形にする事で「夢って叶えらられるんだ!」っていう体験を若いうちにして欲しいんだよ。



絶対やってぇぇぇぇぇぇぇぇーーー!!!!



ですよね!!


そして彼女は村でマカロンプロジェクトのチームを作り、試作を重ね村人にお披露目するまでに至りました!5種類のマカロン。きれいな色と絶妙な味とみんなの想い。美味しかったなぁ(泣)


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PROJECTの最後にその高校生が言ってくれた言葉があるんです。


力を貸して下さった村の女性を尊敬しています。私も大人になったら力を貸せるおと。


そ、尊敬?


そんな風になりたい??



私たちちょっと前まではどこか無理やり「もやもやするけど今の生活を幸せだって思いこもう」って言い聞かせて来てたんだよ…。


そんな風に言ってもらえるなんて…そして

そんな仲間たちが誇らしくて、涙が止まりませんでした。



小さな事かもしれないけど、次の世代に何か温かいバトンを渡せたような気がして本当に嬉しかったなぁ…。想いを持って力を発揮する女性達、家庭内でも活躍だけど、家の外でもやっぱりすごいな…。


こんな活動を通して大きな確信を持った事があります。

それは…



女性のチカラを活かさないなんて、もったいない!

村、いや世界の損失だぁぁぁ!!


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農村女性のチカラを活かすためにはどうすればいいのか。毎日毎分、ずっとこの問をもちながらあっちへこっちへフル回転で活動をしていきました。



コミュニテイーでトラブル勃発


なりふり構わず3年ほど活動を続け、充実感のある毎日。どんどん成長し周囲に影響を与えていく仲間、ダイレクトに感じる手応え、自分がここにいる意味も見いだせた。皆、家庭や仕事もある中めいいっぱい頑張りました。


でも…自分でも気が付かない程の多忙を極めすぎていました。行政とのやりとりにも疲弊していってました。(地方創成あるある。)

頼し合っているメンバー間で、この日までは突っ切ろうと話ていた日まで、残りあと数か月。頑張れ頑張れ!とイベント続きを乗り越えようとしていた時。


大きなトラブルが起きました。その時綱渡り状態のメンタルは一気に崩れました。

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でも公に予定していた事は進めなければいけない。辛い中、感情を味わないようゴリゴリとどこか事務的に活動していました。



みんなにとって変化のきっかけになるなら、私はそんなに興味がないけど開催しよう。
メンバーに負担をこれ以上増やさないように言い出しっぺの私が頑張ればいいんだ。仕事を抱え込みSOSは出さないで平気なふりをしよう。



今冷静に振り返れば「リーダーとしてどうなん?」と突っ込み所満載ですが(笑)当時の私は必死。他団体とのやらとりもヘビーに。

様々な誤解が誤解を生み、こじれていきます。ようやく住む場所に大切な仲間を育ててきたのに、ここで失ってしまうんだという恐怖。ここで活動を始めてしまった後悔…。


最後には仲間の一人にみんなの前で本気で叱られました。



ほんとは何考えてるの?(怒)やりたいことなの?

最近智ちゃんが何を考えているのか分からないよ。

そしてリーダーとしてのダメ出し。



この叱られた出来事は書くと短いんだけど、色々あって私は半年間(長っ!)泣き、落ち込みました。その間自分やその子と対話を重ね、誤解を解いたり理解や違いを深めたり。


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あんなにまっすぐ友人に向かいあったことはなく正直大変だったけど、リスクもあるのに大人になって怒ってくれる仲間ができるなんて…彼女は以前にも増して大切な存在となりました。


何度も彼女と膝を突き合わせて、分かったことは


みんな智ちゃんが本当にやりたいことをやってほしいんだよ。他の皆も同じで応援したいの!


と思っていてくれたからこその行動だったということ。



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そこでずっとずっと考えました。


結婚してすぐに塞ぎ込んだ暗黒時代突入。そこから暮らしをfitさせるために、子供を2人育てながら農業では野菜通販・ファームステイホストをやり、村では女性活躍の活動、農業女子としては講演、農業新聞執筆、ワークショップ講師、県の委員会、そして様々な講座で学んできた。


私が本当にやりたいことをみんなやって欲しいと今でも思ってくれていて、応援するよという気持ち…。(泣)これは本当に見つめなおしタイミングがきたんだ。



本当に心から私のやりたい事ってなんだろう。


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最終話へ続きます。