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地方ではDIYで「ちょっとできる」がこれから生きてくる #0080

木下斉さんのVoicy でこれからセミプロ市場が大きくなるよ!という話を聞いて、そうなんです!と頷きまくりました。(後半はさらにアドバンスドな話で、これからの活動に大いに役立つ話でしたよ!オススメ!)

地方に住んでいて実感することの一つに、これからは「ちょっとできる」ということが大いなる仕事の可能性を秘めている、ということです。

ワタクシも自分で家を改修していますが、(↓下記の記事等参照)特に家のDIYに関しては、少しできるだけで家のメンテナンスが自分でできる=維持費が減らせたり、人の家のちょっとした改修を仕事にするなどもできます。何より楽しい!!めっちゃ良いですよ。


*職人さんが本当に少ない(供給制約は始まっている!)

地方に住んでいると実感するのは、本当に職人さんが少ない、ということです。ウデ利きの職人さんは80代あたりになっていて、果たしていつまで続くのか、、という感じですし、若手と言われる50代あたりはどうも「オレ様商売」になっていて、なかなか依頼しづらい。
40代以下でウデのある、マーケット感覚のある職人さんはいるけれど、数が少なくて、さらにそういう人には仕事が集中します。
しかも畳や瓦の職人さんなどは、若い年代で継ぐ人がおらず、これはもはやツチノコレベルになってきています。隣の古民家は茅葺なので、ぜひ残したいなーと思うのですが、この職人さんももはや秋田にしかいないらしい、、。

とにかく、手を動かせる実務ができる人が減っている、というのが現在だと思うわけです。

*DIYできると維持がラク

家に住んでいると、「維持コスト」というのは案外大きいわけです。ワタクシも改修中の家にはまだ住めないので、古い賃貸物件に暮らしていますが、やれ壁紙がはげた、ドアノブが取れた、雨樋が割れた、、と次々メンテナンスが必要になります。年数が経てば経つほどこういった維持は必要になるわけです。(このぐらいだったら自分でやってしまうだろうけど)
しかし職人さんが少なくなってくると、こういったメンテナンスでいちいち人を呼んでいても人が来ないわけです。そうなったらもう自分でやってしまったほうが費用も掛からなくて良いわけです。

また新築に関しても、例えば引き渡しの際、石膏ボードを貼るところ以降は自分でやってね!ということがフツーに起きてくると思います。
そんな時に、自分でできれば費用の圧縮にもなるし、内装を好きにできれば楽しいと思うわけです。

この辺のカンタンな修繕ができると、知り合いから頼まれたり、ちょっとした仕事になっていきます。もう少し大掛かりな、床の張り替えや天井の張り替えなどができるようになると、今度は古民家に住みたい人の改修手伝いや、祖父母の家に引っ越したけどダサいから直したい、みたいな人の手助けもできるわけです。こうすると、自分のいる地域でも大いに問題になっている空き家維持につながるわけです。

新築を建てるのに時間と費用がかかるようになってしまうことを考えると、今ある物件を自分の好きな形に直していったほうが面白いと思うし、断然費用的にもお得だと思うのです。

*仕事の可能性が広がるのはホントだと思う

と、まあこんな感じで上に少し書いてしまいましたが、だんだんと修繕や改修が自分の仕事にしていくことができるようになるわけです(ワタクシは今、この辺です)
造園の仕事も、はじめは構造物は請け負っていなかったのですが、ウッドデッキやフェンスなどの構造物を友人のレストラン改修の際に依頼され、(幸いコロナ自粛期間だったので)実際に作ってみたところ、これを見た人から依頼があり、、という塩梅で仕事が増えていきました。これはいわゆるDIYの延長みたいな話で、できることを増やすと、こんなメリットがあることがよくわかりました。また、お客さんが補助金で発注したい場合は、このほうが仕事を受けやすくなる、というメリットもありますな。
とにかく、大手に依頼するほどでもなく、かといって職人さんは捕まらないし、、みたいな時に、「ちょっとできますよ」は注文がわからは入りやすいと思うのです。

この「ちょっとできますよ」規模を少しずつ増やしていって、田舎にたくさんある可能性しかない物件の数々をなんとかしていきたいなーと思うわけです。
今は自宅改修とちょっとした仕事の請負ですが、今後は店舗の内装や一棟貸しの宿などを、利回り見て改修していきたいと思うております。
造園とのコラボレーションもできて良いのではないかと思うているわけです。

*自律分散的に暮らすのが、これからの地方のあり方

で、ここからはいつも言っていることなのですが、やっぱり地方(特に集落)はこれからは自律分散的な暮らしにシフトして行かざるを得なくなるのです。

住宅もエネルギーも自活して行かなくてはならなくなるので、自分の手で改修ができるようになったら、今度は断熱をしてパッシブな家にだんだんとシフトしていく。で、エネルギーのロスを減らせるようになったら、今度はエネルギー自体も自分たちで作っていく、という暮らしです。
ワタクシが以前住んでいたデンマークの地方部などはまさにこんな感じでした。賃貸でもDIYで壁をぶち抜いたりするのは当たり前で、エコビレッジに行くと、みんな自分の家はゼロから作り、自分たちで発電して、余ったものは売る、という生活をしていたのです。

生活コストがかからなくなってくると、資金余剰が生まれて余裕も出てきます。地方こそ余裕のある暮らしができる!ということを推進していきたいと思う次第です!

ではでは!



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