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マーケティング関連

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もし今の会社や事業が突然なくなったら? 長い人生、何が起きるかわからない。そんなときにあなたを救うのは、マーケティングスキルです。
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自分の商品を売りたいか、顧客の役に立ちたいか

朝日新聞が「夏の甲子園」に支援を求めたクラウドファンディングが絶不調だったというニュース。最終的に、1億円目標に対して約1,300万円と、13%の達成率というのが、いろんな意味で非常に象徴的な出来事でした。 1,300万円も集めたとはいえ、目標に対しては大きく下回ったことで、端的に言えば「失敗」した企画と言えます。失敗こそ学ぶ価値がある、ということで、その失敗要因を6つ考えてみました。 1.社説でオリンピック中止を求めた朝日新聞が、甲子園はやるのかという批判。 これは1

『再編という名の淘汰』を生き残れ

世の中の企業の大半は、いわゆる中小企業です。その割合は99%以上。そして、全労働者のうち中小企業で働く人は全体の70%以上と言われます。 その中で、年商1億未満の零細企業が全体の80%、3億未満が90%。つまり、3億超えるともう上位10%の企業です。 そして、少し前の国税庁の調査によると、中小企業の70%が赤字。黒字の中でも、銀行への体裁のために無理やり黒字に化粧しているところもあり、逆に黒字を赤字にしているケースもあるでしょうから、正確には不明ですが。 まあ、ほとんど

会社に必要なのはキラーコンテンツだ

キラーウェブもうずいぶん以前になりますが、このような本を書きました。 キラーウェブ 儲かるウェブの裏側 中にはすでに他社に買収されたり名前を変えたりしているサイトもありますし、特定商品のキャンペーンページなどはもちろんもうありませんが、大半のサイトは健在で名前もそのままです。 キラーウェブとは『何らかの要素で一番を持ち、それがユーザーに支持されているWebサイトのことを指す』とあります。ていうか、私が定義したのですが(笑)、要は何らかのキラーコンテンツを持つ、競争力のあ

キラーコンテンツのつくり方①

会社にはキラーコンテンツが必要だと言っても、実際は言うほど簡単なものではありません。簡単だったら世の中キラーコンテンツだらけで、逆にキラーではなくなってしまいます。 難しいから取り組む価値がある。半年間、キラー商品を作ることに専念すれば、きっと何か特別なものができる。少なくとも、足がかりは掴めるはずです。 では、キラーコンテンツを作るにはどうすればいいか。私なりに考えたものを書いていきます。モノを売るECサイトを前提とします。 オンリーワンよりナンバーワン自社商品のこと

期待値を超える

「期待通り」では満足しないずいぶん以前ですが、ITメディアにこんな記事を書きました。 顧客満足とは、期待以上の驚きを与えること https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0906/17/news027_3.html もう10年以上経っているので、オイシックスに関する情報は古すぎますが、顧客満足という人間心理に関しては変わることはありません。ユーザーに満足してもらうためには、 期待値以上の驚きを与えることそれに尽きます。

私の『プロ領域』について

これまで私が何をやってきたかは、下記の記事で書きましたので繰り返しませんが、今日は、今現在何をやっていて、どういう悩みや課題なら解決のお手伝いができるのかを、少し整理してみようと思います。 ①EC(ネット通販)のプロデュース/収益化支援私はこれまで、1,000以上のWebサイトをプロデュースしてきました(もはや正確に数えていません)。97年からWebに関わった仕事をしているので、まあそれくらいにはなりますよね。この本の説明には500を超えるサイトって書いてますが、2005年

『勝利の方程式』があるか

人気者は必殺技を持っているエンターテイメントには、必殺技が必要です。 例えば、戦隊ヒーローもの。必ず最後に必殺技を繰り出します。それが通用しないのは最終回と相場が決まっています。 鬼滅の刃なんかは、息子に全巻借りて勉強(?)しましたが、次々に必殺技が出てきて、私などはついていけません。 プロレスもわかりやすいですね。大体の人気選手は必殺技を持ってます。私は猪木馬場全盛時くらいしか知りませんが、猪木が延髄斬りをしたら、あとはもう卍固めを待つばかり。ハンセンのラリアット、ホ

SEOもいいけどユーザーを見失わないでね、という話

Google大明神SEOって、今でも大事なマーケティング施策ですが、いつまで検索エンジンの顔色を見て仕事しないといけないのでしょうね。なんか、Web広告関連の展示会とか行くと、Google大明神を祀る神社のようなブースが多くて、ちょっと引いてしまいます。 だって、アルゴリズムなんてある日突然(予告はありません)アップデートされるわけで、その度にひっくり返るんですよ。もうGoogle様の掌の上でかけっこして順位決めているようなものじゃないですか。 ※Google大明神ではな

越境ECの”不都合な真実”

売る側と買う側の大きすぎるギャップ私は、一時期海外にも会社を持っていたので、行政などから越境ECの相談を受ける機会が多くありました。その海外法人(シンガポール)は、越境というよりもそこから他の国に対して、つまり「海外to海外」のECを目指して立ち上げた会社なのですが、当時(2012年ごろ)の東南アジアは、まだEC市場が未成熟。ローカルの人気サイトが少し出てきたような状況で、ユーザーの大半は、まだネットでの購入には懐疑的でした。 タイミングは早くても遅くてもダメなのはご存じの

ECはどれだけ上りエスカレーターなのか

EC市場と異業種の参入事例日本のEC市場規模は、現時点で約29兆円。すでに押しも押されもしない巨大市場ではありますが、「広義のEC」はまだまだ緒に就いたばかりです。例えば、コロナが広がって一気に市民権を得た感があるUber Eatsや出前館。車に乗る人なら、あの配達に一度は肝を冷やした人もいることでしょう。あれなんかは、飲食店のECですよね。それはわかりやすいと思います。 これは今に始まったわけではありませんが、チケット予約なんかもそうですね。今はチケット自体がQRコードだ

DXはツールの話ではない

ブログは朝の5時半~7時の間に書く習慣がついています。早起きなのは昔からなのですが、歳とともに時間が早くなり、今は5時前には自然に起きてしまいます。このまま行くと、10年後には4時起きでしょう。 目が覚めてしばらくは、ベッドの中でスマホを見て、目覚ましブルーライトを浴びるのですが、そこで興味深いブログに出会いました。 この中で、最も共感したのが DXってのは、デジタルがコモディティ化する「前」に完成した「ビジネスの型」を、デジタルを前提としてリデザインすること という

どんな業種にも迫られる「通販化DX」

時流を外して成長はないこれまでここに書いてきたことって、ひと言でいえば全業種の「通販化」です。モノを売っていようがいまいが、BtoCであろうがBtoBであろうが、メーカーであろうが商社であろうが、一次産業であろうが製造業であろうが、あらゆる業種が「通販化」できるし、これからの成長を望むならするべきだと思っています。 そして、その通販化で使うツールはWeb一択です。いわば「通販化DX」です。それ以外の選択肢を否定しているのではなく、まずは一点集中した方がいい。紙や電波はその後

Contents is KING!

昔流行ったセコ技SEOこれまで、Webに絡んだコンサルティングをしたり、自社でWeb販売したり、Webで営業活動したりと、何かにつけてWebを使ってきましたが、何をやるにしても重要になるのは「SEO」(検索エンジンの上位表示対策)です。 SEO界隈って、昔から胡散臭い連中が跋扈するんですよ。黎明期は技術が稚拙だったこともあり、明らかなSEOスパムを意図的に行っている会社が実は上場企業だったりとか、いろいろバレちゃったこともありましたが、そういうセコい技でもそこそこ効果があっ

「ITわからない50オヤジ」に迫られる二択

それ、Webの問題です私はよく、上りと下りのエスカレーターということを言いますが、これ我ながらピッタリな表現だと思っています。エスカレーターって、何もしなくても上ったり下ったりするし、正しい方向に進むとラクで、逆方向に進むと無駄なエネルギーが必要です。ゴルフの「フォロー、アゲインスト」と同じですが、ゴルフの場合、アゲてるからと言って反対方向に打つことはできません。その点、エスカレーターは乗り換えることができます。 その下りエスカレーターの業種では、人材が集まりにくい状況が続