衣服のスタイルで、職業をみる。
向かいの席には、髪型ショートで、ふんわりウェーブも、とても素敵な女性でした。
年齢的には、私より年上。身長も高く、襟元にはフワフワのファーがなびく、紺色のコート。
スキがない。
空いている席に、手提げ鞄から、書類を取り出し、シャーペンと、消しゴム。
何やら、読み直しては、書き直し、消しゴムで消しては書き直し。
遠目で、見ると、かつて、ダメもとで、通った「キャリア発見塾」のような講師らしかった。
とても、自分には、襟元フワフワのファーを靡かせるような、衣装を着る身分ではない。働いていた頃も、下の下でしたんで。
私の、再就職作戦、「キャリア発見塾」は、もののみごと、最終的にレポートを書いて提出しても、受理されず、ということは、「障害者雇用は、不可能」であるということを思い知り、それ以来、就職活動は、やめてしまった。
どうせ、ダメなんでしょ!
で、家で、主婦業、夫の仕事の手伝いなどをしていた。
還暦を過ぎて、母も歳をとり、実家の庭木、竹林、草引きが今の自分には、一番向いていたと、やっと悟るのであった。
ファーを靡かせて、キャリキャリと、仕事をする女性が反面羨ましくもあり、あのファー付きコートを堂々と着こなせるには、それなりの努力の賜物であろうと。
大袈裟に言えば、101匹のワンちゃんの魔女みたいなファー・・。
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