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訪問介護でヘルパーさんが知っているか知らないか

こんにちは、ともみです。
介護保険サービスを受けるに当たって必要な事として、サービスを提供する事業所を知る事があります。
今回は事業所のどんな所をチェックすれば良いのかを整理してみました。

介護保険サービスを受ける場合、多くはケアマネジャーの提案により事業所を決めると思います。
ほとんどの場合、事業所の良し悪しなど分からないまま、必要性に迫られて勧められるままに事業所とサービス内容を決めてしまう流れになるでしょう。

最初は仕方がないと思いますが、事業所は利用者の意向でいつでも変更できますし、サービス内容の見直しも可能ですので、後からでもいいので契約した事業所の質をチェックしていきましょう。

では、どんな点をチェックすれば良いのか?

一番分かりやすいところとしては、介護保険サービスとして認められているサービス、認められないサービスを事業所とヘルパーが理解しているかどうか?という点かもしれません。

介護保険のサービスの前提として、日常生活を送っていく為に必要な支援、身体機能を維持、向上を目指す支援といった部分があります。
そしてケアマネジャーが作成する計画書、各事業所が作成する計画書もこの前提を踏まえた内容でなければなりません。

質の良い事業所ではこの計画書を現場のヘルパーさんも目を通して、計画書に従った、制度を守ったサービス提供に努めてくれます。
事業所内での研修などで計画書の内容を職員全員で共有し、制度、法の遵守についての指導も行われています。

ところが、この研修や指導が曖昧な事業所ではヘルパーさんが計画書の内容を知らないままにサービス提供を行っていたりします。
その為、計画書に記載の無い「余計な事」まで行う場合もあれば、「やってはいけない介護保険として認められない事」も平然と行なってしまう場合もあります。

ここが見極めの容易なポイントとなります。
実施されたサービス内容でヘルパーさんへの研修、指導が行われていない事が見えてくるわけです。
研修、指導が徹底されていない事業所は管理職もいい加減な事が多いのです。
これはまた別の記事にて作成しますが、管理職がいい加減な事業所は「知っていながら」または知識不足で「知らないまま」不正行為を行なっている可能性もあります。

では、分かりやすい見極めポイントを挙げていきましょう。

今回取り上げるのは訪問介護のサービスについてです。
訪問介護サービスの問題点は形として残る事が多い為に把握しやすいです。

・窓の掃除、換気扇の掃除
日常的に行う掃除ですが、介護保険では認められない掃除です。
きちんとした事業所であればヘルパーさんに禁止の指示を出しているでしょうし、そもそも有資格者のヘルパーさんなら知っていて当たり前の事項です。
そんな掃除を行っている場合は事業所の指導不足、知識不足が疑われます。

・利用者本人の部屋以外の掃除
そもそもサービス提供の時間的に無理だとは思いますが、利用者ご本人様の主となる生活空間の部屋以外(ご家族の部屋や共有スペース等)の掃除も認められません。

・嗜好品の買い物
買い物の代行や同行においても生活必需品を含まない買い物は認められません。具体的にはタバコ、酒、雑誌などになります。
お菓子も不可とする自治体もある等、少し線引きが曖昧な部分もあります。
こちらもグレーな事業所はサービス実施記録には残さずに嗜好品の購入を行っていたりします。

※これらは介護保険のサービスとして認められていないだけであり、自費サービスで行う事は問題ありません。

大きく、この3点が疎かにされやすい点だと思いますが、これらは全て契約時に重要事項説明で「行えない」事の説明を受けるはずです。
そもそも説明を受けていない場合は論外の事業所だと考えていいかと思います。

上記の不当サービスは利用者側としては特に困るサービスでは無いですよね。それだけに見て見ぬふりで流される事も多いのが実情です。
グレーなサービスを実施している事業所は実は利用者側には便利な面もあったりしますが、そういう事業所は運営自体もグレーな可能性もあります。

事業所の良し悪しを見極めるポイントの一つとして、タイトルにもしました「ヘルパーさんが知っているか知らないか」が大きいと考えています。
利用者さんご本人はなかなか制度についての把握は困難かと思いますが、ご家族さんがこの部分を意識しておくと、ヘルパーさんのサービス内容から事業所の質の見極めができると思います。

今回は訪問介護事業所の良し悪しの見極めポイントについての記事をお届けしました。

今後も介護現場の裏側に触れていきたいと思いますので、これからも宜しくお願い致します。

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