見出し画像

『Rock oN AWARD 2024』にゲストクリエイターとして推薦プロダクトを投票しました

『Rock oN AWARD 2024』にゲストクリエイターとして

東京 渋谷と大阪 梅田に店舗を構える音響機材ショップ「Rock oN Company」が主催する、今年発売された、その年を象徴するプロダクトを投票し決定する『Rock oN AWARD 2024』にゲストクリエイターとして推薦プロダクトを投票しました。ぜひ皆さんもこちらから投票ください。

ヘッドホン SONY MDR-MV1

ぼくは、ソニーの開放型ヘッドホン「MDR-MV1」にKYK一票を投票しました。作曲家の和田貴史さんと丸被っちゃった😂

オフィシャルサイトによる商品スペックは以下。

型式 オープンバックダイナミック
ドライバーユニット 40mm
音圧感度 100dB/mW
再生周波数帯域 5Hz-80,000Hz(IEC1)
インピーダンス 24Ω(1kHzにて)
最大入力 1500mW(IEC1)
質量 約223g(ケーブル含まず)
主な付属品 ヘッドホンケーブル
(約2.5m、ステレオ標準プラグ)
プラグアダプター
(約20cm、ステレオ標準ジャック⇔ステレオミニプラグ)

https://www.sony.jp/headphone/special/MDR-MV1/

スペックにある『オープンバック』というのは(「開放型」とも言う。対になるのは「クローズバック」「密閉型」と言う)、ヘッドホンの耳を覆うカップの部分がメッシュ構造になっていて密閉されていないタイプのヘッドホンのこと。その構造上音漏れは避けられないのだけど、その分再生される音は(平たく言うと)より自然な音になる傾向が強い。

ヘッドホンを選ぶにあたり

ヘッドホンを選ぶにあたり、そもそもヘッドホンに道具としての「どんな役割を求めるのか」により各製品への評価はまったく変わってきます。具体的には例えば、ぼくはマスタリングを仕上げた作品の最後の視聴確認(Quality Control、QC、検聴)には「AKG K271MK2」というヘッドホンを長年愛用しており、検聴用ヘッドホンとして大変に信頼をしています。ただしじゃあこのヘッドホンがマスタリングの音作りの用途に適しているかというと、そうは思いません。そんな感じでまぁ特にヘッドホンに関しては道具として万能な物は無いだろうなというのがぼくの個人的な意見なので、「どういう目的でそのヘッドホンを使用するのか」というのを明確にすることは非常に大切です。
そんなわけでぼくとしては検聴用ヘッドホンには「AKG K271MK2」先輩が既にいい仕事をしてくれているので、自分としては「マスタリングが仕上げられる、モニタースピーカーに取って代われるようなヘッドホン」というベクトルで良いヘッドホンを常に求めています。そしてこの「SONY MDR-MV1」はこれはイケる!と思わせるヘッドホンだったのです!

MDR-MV1の良かった点 ①:一聴して違和感がなかった

ぼくの場合は自分が求める基準となるサウンドが明確に存在しているので、その傾向から外れているとどれだけ「良い音」であったとしても道具として選ぶことはありません。対してこのMDR-MV1は一聴して違和感がなかった(逆に一聴して感じられた違和感はその後覆ることはほとんどない)。それは自分の求めるサウンドのベクトルにはっきりの乗っている傾向の音だということを意味し、好印象でした。具体的に何をどんな感じに聴いてチェックするのかというのはこちらの記事を参照くだされ。

MDR-MV1の良かった点 ②:軽い

MDR-MV1は、軽い!
というのも、最近のハイエンド(高級)ヘッドホンはおったま遣隋使なほど重量が重たいモデル、平気で500グラムくらいのものが結構あるのです。首をレッドキングみたくさせるつもりか?いくら出音が良くても、重いモデルは道具としてとても使いづらい。また、ここでは詳しいことは割愛しますが、最近はイマーシブオーディオ(立体音響)をヘッドホンで再生する技術が色々あり、立体音響再生においてもヘッドホンの重量が軽いことは「ヘッドホンの存在を忘れさせてくれる」一つの要素なので、軽い is 良いことです。

MDR-MV1の良かった点 ③:音質

当たり前ですがMDR-MV1の音質は大変良好でした。低音の再生能力も、高域の再現性もまったく不足なく良い。MDR-MV1の音を聴いた人はおそらく大半が「ラージスピーカーと同じ鳴りを感じる!」と表現すると思います。が、小音量時の再生でも聴こえ方の印象が変化しづらくとても使いやすいヘッドホンだと思いました。音質ほんと文句なし!
強いて!強いていうなら標準のイヤーパッドはフカフカ柔らかいものでつけ心地も抜群にいいのだけど、低音の輪郭を感じるためにもうほんの少し硬いパッドに変えてみた音も聴いてみたいとも思っています。

MDR-MV1の良かった点 ④:青色の「Professional」印かっこよくね?

ソニーのヘッドホンといえば「MDR-CD900ST」というモデルがドドドが付くほどの定番で、またその後継機種と言ってよいと思われる「MDR-M1ST」というモデルもあります。この2機種、どちらも赤色のステッカーやラインが印象的なデザインになっていますが、「MDR-CD900ST」の海外向けモデルにあたる「MDR-7506」をぼくは学生時代に愛用していて、見た目もサウンドもすきだったんですね。で「MDR-MV1」の青色の「Professional」印は「MDR-7506」っぽい印象(見た目の)で見た目もだいすきです。これは本当に、見た目だけの話です。
あとヘッドホンの左側に青色で「L」右側に赤色で「R」とラベリングされているのもよき。LRがどっちかめちゃめちゃわかりづらいヘッドホンって意外と多いんですよ。

トータル、道具としてとてもよく作られていて、愛せるプロダクト!

「MDR-MV1」は出音も本当にすきなのですが、実は一番青色の「Professional」印が自分にはぶっ刺さっていまして、本当にここを青にしてくれてありがとうと心から思っています。すべての製品設計に関わった方へ感謝です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?