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番外編その②そういえばラオス君

 どうも体調不良から仕事を辞めて筋トレと楽しい妄想で元気回復中なおばさんです。2002年に上海の大学に進学した時の今でも覚えている記憶と暗い留学生時代を後悔していて、そうはならないで欲しいを書かせて頂きます。
あんたの過去の話どーでもいいよ…うんウム 
付き合って下さると嬉しいです。②もあるんかーい!
番外編がこんなに…。

 大きなショックを受けた事を書かせて頂きます。
悲しい出来事のお話で事実かは分かっていない事です。
実は嘘で今も彼は元気でいて欲しいと祈っています。
文化の違う国では色々起こりうるのねと…読んで頂けましたら嬉しいです。

 大学も卒業間近になっていた暑い時期のお話です。(卒業は夏)
就職も内定し帰国の準備や、友人達と残り少ないキャンパスライフを楽しんだりと2006年のギラギラ熱い気温の上海を名残惜しんでいた頃のはなし。
もう卒業間近なので、大学に来ない同級生も多く、就職が決まってない子たちもいたので忙しいのかな?くらいに思っていたのですが、先生がクラスのラオス人男子が強制送還されたと言ってました。犯罪を起こしたから国に返された…。との事
犯罪だとぉ?

 彼はクラスメイトのラオス人で、中国に隣接国なので中国語はなまりはあるものの元から言葉出来る感じの子でなぜ?留学してんのさ?
経済・貿易科でしたが、メインは外国人なので語学が中心です。話せる子はもっと専門的な事が学べる方が良いわけで…。
変なヤツって思っておりました。南の国の男の子で華奢で朝黒く、女の子のような可愛らしい笑顔でフニャフニャしています。心が女の子というのではないのでしょうが、そうだと言われればだろうよ!と思う男の子です。

 犯罪とその笑顔はミスマッチングな訳で、驚いたのですが、先生は多くを語らず口を閉ざしたのが印象的でした。
(普段は何でも言うタイプでおしゃべりな先生でした)
その後、日本人のチャラい系の男子に聞いたのですがラオス人の彼は日本人男子学生とルームシェアをしていたそうで、喧嘩をしたのか?裕福でチャラチャラした日本人学生とトラブルになったようで、日本人のノートパソコンを盗んで家を出て消えたとの事…。

 当時のノートパソコンは中国でも使えるようにソフトも入れて、トータルで40万~50万円程するものでした。(記憶では?)
その金額は彼の母国では大変な高額になるようで、大変な重罪になるらしい!
そんな事を知らない日本人が事件として公にして警察が動く事になり、彼は逮捕され強制送還された。どうやら死刑になるだろうとの事…。

 本当かどうかは分かりませんが、現在でも物価の安い国です。
20年前であればもっと経済差があったのは安易に想像できます。
ラオスの国費留学生だった彼、より厳しい状況?だったかもしれません。
あの日から彼を上海で見たという声も聞かず時間が経ってしまいました。
何かの間違えか、事情(日本人と揉めてムカついたなど?)があって情状酌量の余地があり刑は軽くすんでいて欲しい(単なる願望)。

 そしてまたルームシェアしていて、盗まれた事を公にしてしまって彼を犯罪者にしてしまって(立派な犯罪ですが)死刑に追いやってしまったかもしれないチャラい日本人学生はこんな事になる事を知っていたのか?
知らずに大変な事になって一生背負う重たい十字架になってはいないか…
シンドイですね想像するだけでも。

 当時留学していた日本人学生の大半が高校卒業まもなくして来ている子が多く、留学費用も生活費用もましては飲み代からパソコンまで全て親が捻出していたと思います。上海はとても暑いのでパソコンが壊れて2台目、3台目と買い与えられてる子も沢山いましたし、ラオス人の同室の学生がその価値を感じていたかは…(彼は本当にPCが欲しかったのか?)

 我々は上海で犯罪に遭うことは沢山ありましたが、外国人や中国人が犯罪を起こしてしまったらどうなるのか?
については深く考えてきませんでした。
中国の警察署には犯罪の生々しい、モザイクなしの写真が貼られており大変驚いたものです。
殺人事件を起こしたらどんな理由があれ死刑になる?みたいな事を先生から聞いたこともあります。

卒業間近の浮かれた私たちの心に重く重くのしかかったのでした。

 異国に住み、色々な外国人がいる環境で勉強し、生活し交流する事は刺激的で楽しい事も多く、同時に考え方や常識の違いにヘトヘトになったり、やはりお互い理解できない部分も多かったりでやっぱ嫌いと正直思ったり、心の中アッカンベーする事も沢山。
反面日本人は自国の歴史や自国の政治や信条など(自分も同じく)の知識が恥ずかしい程ない。

 韓国人同級生が一時帰国して徴兵に行くのは知っていましたが、本当に彼らが戦争に行く可能性があるなんて夢にも思っていませんでした。
日本人は平和ボケの国際知識のない嫌われ者の阿呆だったのかもしれませんね。ごめんよ皆々様。

 ヘラヘラニカニカ出来ない沢山のストレスや文化の違いの中、特に私は明るくない留学生を過ごしてしまったのですが、精神面ではちょっぴり強くなれたとは思います。できれば現在留学している方やこれから外国で生活できる方は明るく楽しく安全な学生ライフをおくれると良いなの暗い話はここまで。
数年前当時のルームメイトとこの話になったのだが彼女は隣のクラスだったからか?そんな記憶は無いと…。
こんな事実は無かったと信じてはいる。

番外編がちょいと暗い内容でごめんあそばせ。


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