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"どうにかしよう"としない方が"どうにかなる"、かも?

高校の保健室で働くわたし。
週明けの学校。

月曜日ってなんだか憂鬱ですよねぇ(笑)


大人も月曜日って億劫ですが、
子どもたちもやっぱり低空飛行モード。 




生徒たちがさまざまな理由でやって来ました。

□ 朝からめまいがする。
   担任と相談して早退することにした
□ 先週から風邪気味。
   しんどいけど帰るほどではないから休養したい
□ 鼻血が出た
□ 足に発疹ができておりかゆい。冷やしたい
□ 頭が痛い。もう帰りたい。
   何もかもいやになった。
□ 体育の授業で足を捻った。
□ 体調が悪い気がするので熱だけ測りたい
□ 教室に入れない。授業に出ないといけないのはわかってるけど、どうしたらいいのか自分でもわからない。
□ 割りばしがほしい ←(笑)

…などなど。


それぞれの状況や症状に合わせて
応急手当をするわけですが、
心の不調を抱える子どもへの対応は
特に慎重にやるようにしています🫡
(とは言えこちらが深刻になりすぎないように
気を遣って接します…!さじ加減がむずかしい…)


目に見えるケガと比べて、
心の不調は外からは見えないし、
何で痛いのか
何がつらいのか
心のどこから血が流れているのか
本人もわからなかったりします。


いろいろ話しかけても
返事がない場合もあるし、
どれだけ話を聞いても
問題が解決しないこともしばしば。



特に質問しても全く反応がない時は
対応が難航します🥲


何も話したくないほどつらいんだろうなぁ
と思う一方、
何を考えているのか、
何がつらくて苦しんでいるのか、
何を希望しているのか、
何をしてほしくて
何をしてほしくないのか、
本人の意思がわからないまま対応するわけにもいかず
プラス話しかけ過ぎて負担になってはいけないなぁという思いもあり、
本人の様子や表情、声色などを注意深く見ながら
"見守り"と"声かけ"のバランスを大事に接します。

(なーんてかっこいい感じで言ってますが、
内心ドキドキハラハラしてるし
焦ったりもどかしくなったり困ったりしてます 笑)




最初はこの状況を

『どうにかしなきゃ!
 このまま1日が終わってしまう!』

と躍起になっていましたが、
時間が経つにつれて

『最終的に決めるのは本人。
 必要な情報提供はしておこう』

と考えをシフトし、
少しだけ割り切って接することにしました。

具体的には
どうにかしなきゃモードの時は、
相手が反応してくれないと
こちらも黙り込み
ただただ困っていましたが、

割り切りモードにしてからは、
相手が反応するかどうかはいったんおいといて。

こちらが相手のつらいと思うポイントを想像し
何個か示した上で、
それぞれのポイントへの対策、
捉え方の工夫、
保健室でできること…
などを伝えてみました。


すると、
生徒が反応してくれて、
顔を上げてくれて、
しんどそうではあるけれど、
授業へ行くことができました。


『どうにかしなきゃ!!』
と、こちらが必死になればなるほど、
相手にもそれが伝わって
なんとなくプレッシャーを感じるのかもなぁ🤔と。



『どうにかしようと思う
 =相手をコントロールできると思っている』
という方程式が成り立つかもしれない、
それはよくない!🥺
と自分の態度を反省しました。


自分が相手の言動をコントロールできるはずもなく、
わたしたちができるのは
ほんのちょっと先を見通して道を示すことだったり
何につまずいているのか一緒に考えることだったり
なんかつらいんだよねぇと心の隣にいることだったり
そんなことだけで。 




本人には
必ず打破できる力があるし
成長して乗り越える力があると信じて接することが、
生徒の背中を少しだけ押してあげられるのかもしれないなぁ、と思った今日このごろです。




どうにかしてあげなきゃ!と
自分ががんばるのではなく
自分と相手のできることの境界線を引いてあげて
相手を信じて委ねることで
どうにかなっていくのかもしれません☺︎✨ 


何はともあれ対人援助職ってむずかしいです。
もっといろいろ学ばなきゃですな…!!!



お読みいただきありがとうございました🥂



*・♪*○・*


見出し画像のゆるさがかわいくてお気に入り♡


肩に力を入れすぎず
冷静さと温かみをもって
フラットな心で接していけたらいいなぁ
というのが最近の目標です。

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