見出し画像

受験生と一緒に成長した一年でした。

今日3月1日は卒業式。


高校の保健室で勤務するわたしにとっても、
節目を迎える生徒たちを見届けることのできる
とても大切な日です。


現在の学校は今年度から勤務がスタートしたので
今日卒業する子どもたちとは
1年間だけお付き合いできた間柄。


全校生徒数800人以上いるため、
もちろんすべての卒業生の顔と名前が一致するわけではないのですが、
ご縁があって多くの生徒たちと関わることができました。


なぜかわたしは
高校の中でもいわゆる進学校で働くことが多く、
今まで勤務した3つの高校すべてが進学校。

その関係なのか、
養護教諭という立場にもかかわらず、
受験生の進路指導に関わらせてもらうことが多いです。

(もしかしたら進学校がどうとか関係なく
ただ単に人手不足なのかもしれない…🤔)




最初は正直いやでした。(笑)

進路指導なんてやったことないし!
大学の制度とか仕組みとかよくわかんないし!
志望理由書や小論文の添削なんてできるかい!
面接指導ってわたしなんぞがやってもいいんかい!
生徒の受験人生かかっとるんやぞ!! 

と、毎年毎年、不満を抱いていました。(笑)



というか純粋に自信がない。
不安しかない。
そして
わたしが進路指導を受け持つことへの
申し訳ない気持ちと
彼らの進路実現に関わることへのプレッシャー…。




そんな葛藤を抱きつつも、
今年も養護教諭を志すAさんと
保育者を目指すBさんの進路指導の一部を
任せてもらえることになりました。



繰り返しになりますが、
指導している最中はとてもとても苦しいのです。

受験生のとても大事な進路にかかわる仕事には、
時間も脳も心もエネルギーも費やす必要があり、
毎回毎回へとへとになります。

(3年生の担任の先生方には
ホントに頭が下がります…)


もちろん受験生である生徒たちもつらそう。(笑)
というか、きっと彼らの方がわたしより何倍も
プレッシャーと不安と焦りを抱えていると思います。



そんな中、
「わたしだって大変だ!」
なんて思ってごめんよ。
許しておくれ……(´・ω・`)


でもでも、
不思議なことに
進路指導をやっていくと
苦しいけれど
やっぱり楽しいのです。
たぶん"やりがい"ってやつです。


彼らがもがきながらも
わからんー!!もう無理ー!!やめたいーー!!
と言いながらも
時には涙を浮かべながらも、
諦めずに
しがみついて
わからないなりに考えて
自分の過去と今と未来に向き合っていく姿は
本当に胸を打たれます。



めちゃくちゃ成長するやん!!!
顔つき違うやん!!!!
本当にキミはあの時ヘコたれていたキミなのかい?!


って毎回驚かされます。


そして、高校生だからと侮ることなかれ。

「なんでその職業につきたいの?」
「何かきっかけがあったの?」
「その時あなたはどんな風に考えたの?」
「将来どんなふうに社会に貢献したいの?」
「どんな子どもに育ってほしいの?」 

……

就活生への質問みたいな内容を
彼らに投げかけ、
一緒に考え、
過去から掘り出していくと、
もうビックリするような素晴らしいことを
考えているのです。


時には

「わたし養護教諭だけど、
 というか社会人で大人だけど、
 そこまで考えてなかったよ……」

と凹むくらいにめちゃくちゃ考えてる。


本当に立派です。
子どもとか 大人とかで区切って考えてはいけないな
と毎度思い知らされます。


結局、
"進路指導"とかいいながら、
指導ではなく、
対等な立場として
いろんなセッションを重ねることができるのです。


そしてわたし自身が
自分の甘さとか
考えの浅さとかに気づいて 
反省することもしばしば。
逆にこちらが指導されてるっていう…(笑)


受験生と一緒に
わたしも
自分の仕事のこと、
自分自身の高校時代のこと、
今の社会の仕組みや社会問題、
子どもたちを取り巻く環境、
子どもを育てる職業の素晴らしさや責任の重さ…
などなど考えることができて、


なんだか一緒に成長させてもらってるな…

とこの一年を振り返って実感しました。



合格発表💮はまだ先ですが、
合否にかかわらず彼らの成長は絶対に消えないし
もがき苦しみながらも
死ぬほど自分と向き合ったことは
今後の人生の支えとなってくれると信じてます。



貴重な受験期をともにできたことに感謝✨



サクラサクといいなぁ🌸

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?