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パレスチナ人の人質解放から見えること

中東のメディア「アルジャジーラ」によると、現在、少なくとも8,000人のパレスチナ人がイスラエルの捕虜になっているという。その内の2,200人は訴状や裁判なしで捕らえられている。仮に裁判があっても、100%有罪にされる。

今年の10/7以降でイスラエルの捕虜にされたパレスチナ人は3,000人(内、子供は145人、女性は95人、報道関係者は37人)。

イスラエルから解放された捕虜の中には、10代の少年たちが目立つ。イスラエルは屈辱や恐怖を植え付けるために子供をターゲットにして、捕虜にする方針をとっている。

下の映像は、数年間に渡ってイスラエルに拘束されていた女性が家族のもとに帰ったときのもの。10/7がなければ、彼女は捕らえられたまま、忘れられていただろう。

イスラエルに幽閉されていたパレスチナ人の子供たちが母親のところに帰ってきた。

もっと興味深い映像が現地から出てきている。ハマスに囚われていたイスラエル人の捕虜が、パレスチナ人に笑顔で手を振りながら出発している。そこに敵意や、悪意は見えない。イスラエルの政治家たちはイスラエル人の捕虜たちに自分たちの体験を語るなと圧力をかけている。

イスラエル政府にとって、自国の軍人や民間人が人質になるのは面倒な話でしかない。その後の解放交渉をしたくないからだ。だからこそ、平然と人質もろとも殺している。口をつぐむように脅すぐらいは朝飯前だ。


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