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【ディズニー】シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ

「人生は冒険だ、地図は無いけれど。宝物探そう、信じてコンパス・オブ・ユアハート(心のコンパス)」 


 「旅行」「旅」の違いって何でしょう?僕の中にあるなんとなくのイメージでは、「旅行=計画を建ててどこかに行く。」「旅=特に計画は無いがなんとなくどこかへ行く。」こんなところで、はっきりとした違いは分かっていなかった。

 東京ディズニーシーに「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ(シンドバッドの冒険)」というアトラクションがある。主人公のシンドバッドが冒険に出発し、様々な困難を乗り越えていくというライドスルー形式のアトラクションだ。

 僕はそれまで「旅」という言葉の意味がいまいち分かっていなかったが、この「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ(シンドバッドの冒険)」に乗り、ようやく「旅」の意味を理解することができた。

 ボートに乗りながらシンドバッドと冒険を続けていくと、シンドバッドが歌う歌詞の中で「人生は冒険だ、地図は無いけれど。宝物探そう、信じてコンパス・オブ・ユアハート(心のコンパス)」というセリフが出てくる。

 このセリフの指すところは「人生とは、地図の無い冒険のようなものだ。様々な困難が立ちはだかるが、そんな時は自分を信じて突き進み、自分だけの人生を送ろう。」きっとこんな意味だろう。

 「心のコンパス」、多分この言葉は国語辞典には載っていない。しかし、僕が国語の先生なら、生徒に必ず教えたい言葉だ。誰の人生でも無い、自分だけの人生だ。決められたルートにこだわらず、自分の思う通りに突き進む、きっとそれが「心のコンパス」だろう。素晴らしい言葉だ。

 話を「旅行」と「旅」に戻すと、「旅行」に行く時は通常、まず目的地を決め、更には交通手段や宿泊地、そしてルートと、計画を綿密に建ててから出発し、目的地に辿り着いたら帰って来る。それに対して「旅」は、ある程度の目的地はあれど綿密な計画は建てず、行く先々でそれこそ「心のコンパス」に従って臨機応変に進み、満足したら帰って来る。

「旅行=手段」「旅=目的(結果)」 
 少なくとも僕の中では「旅行=手段」「旅=目的」と言い換えることができる。「旅行」とは、目的地に辿り着くという「目的」を達成するためのあくまで「手段」であり、対して「旅」とは、目的地に辿り着くという「手段」を利用し、その過程を通じて自分の満足という「目的(結果)」を得るための過程となるだろう。


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