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会社員。7歳3歳のムスメと過ごす慌ただしくも発見に満ちた日々の”記憶”を残しておきたい…

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会社員。7歳3歳のムスメと過ごす慌ただしくも発見に満ちた日々の”記憶”を残しておきたい、とnoteをはじめました。本を読んだり友人と気になることを学ぶのが好き。日々の”出会い”にいつでもわくわくしていたい&温度感のある文章が書きたいな、と思います。見守っていただけたら嬉しいです。

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クラムボンを聞きながら

低音が、いい感じにながれてくる。 音楽とか、音には詳しくないけれど最近我が家に仲間入りしたスマートスピーカーで聞くクラムボンは、なかなかいい。プレイリストで「シカゴ」が流れてきたりなんかすると、まだ朝なのにちょっと飲みたくなってしまう。 ここは自宅のリビング。現在時刻は11時。平日の午前中からこんな優雅にBGMをかけてなにをやっているかと言えば、わたしは紫蘇ジュースをつくっている。 自粛期間があけ、保育園が再開した。4月予定からのびのびになっていた復職もいよいよ近づき、

    • それはアンカーみたいな気持ちだったんだ

       「気持ちをこめて、楽しんで、大きな声でね!」満面の笑顔で6歳の長女が私の手をぎゅっと握る。「わかった!がんばってくるね!」とこれじゃあどちらが親かわからない……そんな会話を交わしたのは水曜日の夜。 仕事で大事な海外プレゼンが入って、時差の関係でどうしても夕食の時間にかかってしまうのでどうしようかと夫に相談したら、子供たちを連れて外で夕食を済ませてくるとナイスレスポンス。玄関先でエールを交換して子供たちは外食へ、私は自宅でパソコンに向かうそんなシーンだった。 ====

      • 大根、持ってく?

         土曜の昼下がり、両親のマンションへ向かう道すがら。同じ区内だけれどこの辺りは住宅街の間にところどころ畑が広がっていて、あちこちで新鮮な野菜が直売されていたり、いつ歩いても気持ちがいい。  子どもたちとゆっくり歩く私たちの横を颯爽と自転車で抜き去っていったおじいさんが、少し先のお家で泥のついた野菜をかごからおろしている。見るからに採れたての野菜は水気があってすごく美味しそう。子どもたちと「お野菜、すごいねぇ元気だねぇ」と話しながら近くを通ると 「奥さん、大根持ってく?」

        • 本と珈琲とチーズケーキ

           この組み合わせが大好きだ。といっても仕事に育児に慌ただしい毎日ではなかなか3つをいっぺんに堪能できる機会なんて訪れないのだけれど。  先週は夫がやや体調不良で週末に予定していたスキー旅行はキャンセル。保育園の送迎に子どもたちの習い事に、といつも以上にタスクが多かったから疲れていたのか、いつもは自然と目が覚める土曜日の朝も朝寝坊してしまった。ま、いいいか、こんな日もある。疲れている時は無理しない、と朝から気分転換につくったスコーンが子どもたちに好評でちょっと嬉しい。(健康の

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        クラムボンを聞きながら

          プレゼンはおもてなし?茶道を振り返っておもったこと

           2月のはじめ、友人と一緒に「茶道」について学ぶ時間を企画させてもらいました。 高校時代の茶道部にはじまり(お抹茶もお菓子もでない型だけの部活で寂しかった…)社会人になってから友人に誘われてお稽古をあらためてスタート、休み休み10年以上は続けている習い事ですがまだまだ知らないことばかり。この機会にあらためて振り返る機会をいただき、自分自身も気づきが多かったので忘れないようにまとめておきたいと思います。 そもそも茶道ってどんなもの?「お抹茶をいただく」所作を指すと思われがち

          プレゼンはおもてなし?茶道を振り返っておもったこと

          可愛いおばあちゃんになりたい

          あらあら、どうしたの? 立ち止まって声をかけてくれたのは、見ず知らずのおばあちゃんだった。いつの間にか現れて、ゆっくりゆっくり去っていったあのひと。  よくある光景だった。休日の昼下がり、公園からの帰りにどちらがママと手をつなぐか、、なんて些細なことでケンカをはじめた長女と次女。普段なら至極光栄だわ〜なんて微笑ましく見ているところ、流石に30分もあーだこーだと揉めている様子にこちらもげんなり。それにケンカと言っても5歳も離れている二人、どうしたって長女の方が強くて一方的に

          可愛いおばあちゃんになりたい

          他の誰かになりたいのではなくて、わたしは『わたし』になりたかったんだ

           あの人たちが、まぶしかった。あんな風になれたらと思って一歩を踏み出した。そしてわかった。ほかの誰かになりたいのではなくて、わたしは『わたし』になりたかったんだ。 このnoteは2020年11月〜2021年2月まで「本質を学ぶ世界で初めての学校」EMS(エッセンシャル・マネジメント・スクール)を受講し修了レポートの形でまとめた内容を加筆修正したものです。個人的な学びのキロク、です。 #EMSに出逢ったのは 自己肯定感、という言葉を借りれば低いわけでもない、かといって高いわ

          他の誰かになりたいのではなくて、わたしは『わたし』になりたかったんだ

          まいにちがとくべつ。

          「あしたは最後のお庭遊びなんだよ」 「あしたは下のクラスの先生と特別に遊ぶの」 卒園まで残り1週間。保育園からの帰り道、いつもは大きな声で歌を歌いながら帰る長女が、最近はなんだか饒舌だ。 保育園の年長クラスでは週のはじまりの月曜日に1週間の予定をみんなで確認するのだけれど、どうやらみんなと過ごすのもあと少しらしい、、とようやく気づいた様子。担任の先生も最後の期間はいつも以上に丁寧に「この日で◯◯遊びは最後だよ」と教えてくださるようで、それを復唱するかのように帰り道のお話

          まいにちがとくべつ。

          オンラインで、感謝を伝える

          春は出会いと別れの季節、なんだけれども今年は「またね、元気でね」と感傷に浸るタイミングがない。なにせ在宅勤務がベースのご時世、職場のメンバーと直接会える機会もほんのわずか。送別会なんてもちろん開催できるわけもなく、とうとう私にもお役目が回ってきた。「オンライン送別会・幹事」だ。 入社したばかりの頃、「幹事も仕事のうちだ」なんて言う先輩に最初は疑問が拭えなかったけれど今なら少しだけわかる。いや、仕事のうち、というのはまだ全面的には賛成できないけれど「誰かのために場を設ける」ひ

          オンラインで、感謝を伝える

          ピカピカ、なんである。

          台所のシンク、洗面所の水栓、階段のすみっこ。母が我が家に遊びに来てくれる日、ふと気がつくとピカピカになっているのである、いろんなところが。 未就学児2人の育児と仕事で平日がどたばた、ということを言い訳にして普段の掃除はザ・適当。ルンバは小さいおもちゃをのみこんでしまいそうだから使えず、マキタの掃除機とブラーバ(床拭きロボット)の力を借りてなんとか「清潔」は保っているけれど細かいところまではとても手が回らない。友人の家に遊びに行くと大抵、そのぴかぴかっぷりにいたく感激して帰っ

          ピカピカ、なんである。

          はじめてのおつかい

          泣きたくなるような綺麗な夕焼けにみとれながら、保育園までの道を自転車でダッシュする。今日も家を出るのがギリギリになってしまった。在宅が増えて通勤時間がなくなった分、お迎えにも余裕がでるはずだったのについ、ぎりぎりまでやっちゃうのはもう性分だなぁ…とぼんやり考えながら力いっぱいペダルを漕ぐ。 長女が1歳の時から保育園に通い始めてはや5年。この春、長女は卒園を迎える。歩くのさえおぼつかなかった入園時、2階にあった1歳の部屋から毎日手をつないで階段を降りたこと。教室の入り口脇のち

          はじめてのおつかい

          シェフ交代事件

           事件、これは事件だ。平日の夕方4時、在宅での仕事の合間に夫が台所にたって夕飯の仕込みを始めている。野菜を刻み計量した水とコンソメと共にホットクックへイン。白米を炊飯器にセットしてタイマーセット。冷蔵庫を開けて残っていたエリンギとベーコンを発見すると刻んでバター炒めも完成。「よし、あとはフライ焼くだけ。今日お迎えいつもどおりだよね?」と聞かれ、内心の動揺を隠して「う、うんそうだね」と答えるわたし。。え、これってお迎えから帰ったらごはんできてるっていうやつ?内心の喜びを悟られな

          シェフ交代事件

          手書きの文字がつなぐもの

          手紙を書いたのだ、たった便箋2枚の。私にはそれしか手段がなかった。 5月のこと。ニュースは突然だった。親しい友人から入ったLINEで思い出深いレストランが閉店することを知った。人気の街で30年以上続く、近年では「予約の取れないレストラン」なんて言われることもある人気店だ。それが今回の非常事態宣言を受けキャンセルが続き、店の存続に「恐怖を覚えた」というオーナーのコメントが生々しい。自宅を改装したレストランでありながら月額固定費は数百万円という話が、従業員を大事にするお店らしい

          手書きの文字がつなぐもの

          戻れるならただ抱きしめてあげたい、とその人は言った。

          もし、20年前に戻れるなら。 職場で同じチームのNさんと火曜日の社食限定のプリンを食べながら話していたんだった。その日は大好きな彼女の卒業の日で、寂しさを感じながら、それでも新しいスタートをきろうとするNさんの表情はとても明るくて。こちらも新鮮な気持ちになってあれこれと話をしていたら時計の針は思わぬスピードで進み、慌ててコーヒーの残りを飲み干して席をたとうとしたとき。ふと、Nさんが呟いた。 もし、20年前に戻れるなら。 ただ抱きしめてあげたい。 彼女とは年齢も立場も仕

          戻れるならただ抱きしめてあげたい、とその人は言った。

          ごめんなさいのカキ氷

          「はやくしまってよ!パソコン!!」 ムスメの語気が荒い。はっとして振り向くと、その瞳には涙があふれ今にもこぼれ落ちそうになっている。しまった、またやってしまった。反省するのはいつも少しだけ手遅れで、うわーんと泣き出してしまったムスメをなだめにやってきた夫の、責めるような視線が痛い。 日曜日の昼下がり。ちょっとだけ、そうほんのちょっとだけ確認したいことがあって会社のパソコンを開いてしまったのだった。やってしまえば所要時間は10分程度の確認作業、機嫌よく遊んでいる子供たちにば

          ごめんなさいのカキ氷

          #読書のキロク 『子どもたちの階級闘争〜ブロークン・ブリテンの無料託児所から』

          UKの貧困地区にある慈善センターの託児所での体験を通して社会の分断を見つめた本。ブレイディみかこさんの飾らない、まっすぐな言葉でリアルなロンドンが描かれる。その目線はとてもフェアだ。 裕福な子どもと貧しい子どもたちの分断は、まったく触れ合うこともない、いわばパラレルワールド。子どもはじぶんが置かれた状況に時にあらがい、泣き、暴れ、あきらめ、最後には淡々と受け入れる。まだ小さな子どもたちが全身で環境を受け入れようとする様子は読んでいて痛々しくもあり、それでいてきちんと明るくも

          #読書のキロク 『子どもたちの階級闘争〜ブロークン・ブリテンの無料託児所から』