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つぶやき

ブルーの空 見飽きた銀色の届かない星

緑の海 穢れても潜れない役立たずの涙


紺碧のくすんだ空と

歩き疲れたグレーの地面に寝っ転がっている

他人の津波に幾度と流され

冷酷な刃物で幾度と刺されて

いつしか、からだは氷になった


猫は言う

「気まぐれでいい。自分勝手でいいのさ。自分の好きな気持ちを大事にすることだ。」

…それが出来たらなぁ。


グレーの空 見飽きた白のもくもくな絨毯

赤の海 磨いても変えられない俺はただの一滴にすぎない


黒く澄みきった空と

足跡がたくさん残ったグレーの地面に寝っ転がっている

数々の波にぐるぐると飲み込まれ

血だらけになった軽薄な俺は

いつしか溶けて、水になった


ふと、空を見上げる

真っ白な雲が流れる

深いため息のように

荒んだ言葉のように


猫は言う

「焦らなくていいんだ。ありのままでいいんだ。少しずつでいいんだよ。私がいる。」

…俺でいいのかなぁ。


ふと、また空を眺める

いつしか雲は流れ去って

水色の空が、顔を覗かせる


「大丈夫。いつか、終わるよ。」

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