カサンドラの憂鬱

毒親、だと思っていた親は発達障害だった! そして長年悩んできた私は「カサンドラ症候群」…

カサンドラの憂鬱

毒親、だと思っていた親は発達障害だった! そして長年悩んできた私は「カサンドラ症候群」だったらしい、と知りました。 なんとなく人に話せずにきた、過去のエピソードを、ここにまとめようと思います。 現在の私を取り巻く、優しいエピソードも交えつつ。

最近の記事

気遣い

 私の母は性格が激しく、落ち着いてお互いを分かり合うような会話をしたことがない、というのは言い過ぎだけど、基本はそーゆーのができない人だった。  去年「発達障害ASD積極性奇異型」というものの特性を知り、あまりにも母そのまんま!だったので、子供の頃から縁を切るまでの、全ての謎が解けたような気がして、すごく安心した。  前置きが長くなったけど、子どもの頃、母に言われて嫌だったことの代表が 「いうこと聞かないなら返して!」 だった。  おこずかいもプレゼントもおやつとか細々とし

    • 見ろ、このカモシカのような足を。

      父は私が子どもの頃から、会社の若い事務員さんなどから、よくモテていた。 近所の友達にも 「ともちゃんのお父さん、かっこええな!」 とよく言われていて、たしかにスラッとして、故 逸見正孝アナウンサーにそっくりで、運動が得意で、人当たりも柔らかかった。 外見はそんなだったが、父も相当変な人だった。 時々、母がいない時を見計らって、学校に上がる前の私と弟を呼び寄せて 「おい、足を見せてみい」 と言うのだった。 私たちが大人しく裸足の足を突き出すと、 「お前はアカン!お母さん似

      • トップレス幼稚園生

        幼稚園に通っていた。   私は3月の末生まれなので、その歳の頃は一年近く人より遅れていたわけで、体も小さかったし動きもものの理解も遅かった。 母は元幼稚園教諭だったので、そんな私を常に急がせた。 …ていうかさ、今思えば、幼稚園の先生やってたのなら余計に、3月生まれの子どもが集団の中で遅れをとりがちなことを知ってたはずなんだけど あの頃…私が生まれた1980年代は、天才・優秀・いい子賞賛の風潮がひどかった、のかもしれないが、それは幼稚園教諭の立場で「子どもをいかに優秀な人材

        • 運動と父の思い出

          私は5歳の子どもがいる主婦なのだが、朝起きられないしぼんやりしているしすぐに疲れるしで、お勤めをあきらめて5ヶ月になる。 週一で3年通ったベリーダンスも、妊娠出産子育ての過程で足が遠のき、全く運動しない体の気持ち悪さを少しでも解消したくて、家でひとりラジオ体操を始めた。 YouTubeから前奏にのせ、男性NHKアナウンサーに「よい姿勢をお取りください」と言われると、それだけで背筋がピンとなる。 5分程度だと思うけど、かなりすっきりする。 子供の頃には分からなかったけど

          お金と私の付き合い方。

          たぶん、ほとんどの人に「オイオイ!それ違うだろ!」と言われる自信がある、私の最近の実験について話そうと思う。 その前に「お金」と私は生活のうえで密接な関係にあり、精神的にも環境的にも、彼(オカネ)とは切っても切れない関係である。にもかかわらず、私はこの歳まで、自分にとって彼がどんな存在であるのか、真正面からちゃんと向き合ったうえで、付き合い方を決めてきたのだろうか?と考えたら、いつも誰かの考え方を採用していたに過ぎなかったと、気がついた。 本当は抱きしめてほしい時に言えず、

          お金と私の付き合い方。

          「あ、蚊がいる!」「カニはいないよ」「カニじゃなくて、蚊!」「カニは海にいるんだよ」噛み合わんけど、私が子供の頃住んでた家は川沿いだったせいか、雨が降ると家の中にカニが出てました。

          「あ、蚊がいる!」「カニはいないよ」「カニじゃなくて、蚊!」「カニは海にいるんだよ」噛み合わんけど、私が子供の頃住んでた家は川沿いだったせいか、雨が降ると家の中にカニが出てました。

          こどもに「ママしかくいパン買ってきて!」と言われて食パンを買った。合ってたみたい。時々違うからドキドキするわ。

          こどもに「ママしかくいパン買ってきて!」と言われて食パンを買った。合ってたみたい。時々違うからドキドキするわ。

          脱皮

          こーの支配からのっ そつぎょおぉー♪ ってわけでもないけど、いや、軽くそーゆーとこもあるけど、まぁあたしは今日、この土地での最後の仕事を無事に終え、と同時にこの場所にとどまる必要性を全く失った。 あとは淡々ときちんと荷物を片付けて部屋の掃除をして、2日後に出ていくだけ。 収録後、局のみんなが集まってくださって花束とともにあたしを待っていた。ひまわりと薔薇のとりあわせの、元気な感じの花束。 こんな感じのサプライズの場面にはよく立ち会ってきたけど、自分がしてもらうの

          ラブマイハニー

          こないだハニーが泊まりに来てくれた。 (去年の日記に登場) 「もっと早く来てればよかったー」なんて言いながら駅に降り立った彼女とあたしは、打ち解けるまでに1時間以上かかった。 まるで遠距離恋愛中の彼氏彼女みたいにお互いはにかみ合って、あたしなんていらいらするほど緊張したっつーの。 が、せっかくだし飲みに行こってことで、よく行くお店に彼女を見せびらかすみたいな勢いで連れていって、そんなつもりはなかったのに結局自慢してしまった。しゃーない。 彼女は店主に断って、あ

          たぶん普通じゃないけど

          「え、それって普通のこと?」 と、素朴に・あまりにすとんと聞かれたので、あたしは んー… と放送事故を起こして考えた挙句 「普通、じゃないかもしれないけど、普通じゃないってこともないけど」 というような、答えになっているのかいないのか分からない返事をしてしまったんだけれど、久しぶりに話す彼女は相変わらず子供のようだった。 深夜2時過ぎ。 どうしても漫画が読みたくなってお菓子を持って漫画喫茶で3時間熟読の後、貸し切り状態の国道に車を走らせながら幼なじみにメー

          たぶん普通じゃないけど

          わりとご機嫌

          ガールフレンドとデートした。 待ち合わせで出会って歩き始めたら、何気なくあまりに自然に手を繋がれたので、とっても驚いた。 し、今日はすごく暑いのに更に緊張で手に汗かいちゃうじゃん! と、内心かなり焦ったが、女子と手を繋ぐってそうそうないよ~と、意味のわからないスケベ心でそのまま彼女と手をつないで歩いた。 厚底サンダルの私と平靴の彼女の身長差はおよそ15センチで、自分より背の低い人と手を繋ぐのが初めてだったあたしは、なんか軽く彼氏の気分になった。 そのせいもあるか

          すべてがめんどくさい

          それをいっちゃーおしまいよぉ! と、寅さんなら言うだろうか。あたしが一応は女子ならば、そのあと元気づけてくれるだろうか。酒でも酌み交わしつつ? などと思ってもあたしは元気だ。ひゃっほー。ほらね。 違う。 めんどくさいのは、あたしの頭の中だ。 建築関係の友達の家に遊びに行ったら、超穴場で超素敵な家だった。ほとんど手作り。古い家を自分で改造して住んでる。 バス・トイレがついてないのが玉に傷…ってそれ傷どころか大変だったけど、まぁ掃除すべき場所が少ないのはいい

          すべてがめんどくさい

          成分

          卵かけごはん  だし醤油 海苔  レーズンパン  バター  紅茶 エビグラタン  きのことくるみのキッシュ  キャベツサラダ ナッツタルト  ミニハンバーグ  アスパラポテト  コーヒー ミルク ごはん 新じゃがとピーマンの炒め物  魚ソーセージソテー  目玉焼き レタス  さくらえびとかちっちゃい魚とかの佃煮  水 塩  

          哀愁でいと

          好きな子にご飯をごちそうになった。 そのあと少しの時間、愛を交わした。 短いけれど長い時間だった。  時間が止まってしまえばいいのに と百戦錬磨な彼が陳腐なことを言い、わたしは彼のTシャツの背中の文字のうえで手を組んだまま、  じっとして動かないで居れば時間が止まったみたい と答えた。 純粋が故に真っ黒に穢れた腹のふたりは、最後のときを、それぞれに勝手な想いで楽しんだ。 ふたりで食事をしに行ったのは初めてだった。 靴を脱いであがった奥の座敷

          愛するカラダ。

          自分のカラダが好き。 というと、だいたい勘違いされる。 あなた、細いもの。       とか    スタイルいいからでしょ?    とか。 そーゆー類の好きではない、と言い返したいのだけれど、だいたいは放ってある。 だいたいあたしは、スタイルが良いわけではないし、スタイルがいいから魅力的だ、とは、全然思っていない。 むしろ、逆。 アンバランスな女体ほど、セクシーだと思う。 だから、公衆浴場ではいつも鼻血が吹きでそーだ。 「セルライト撃退っ!」 っ

          愛するカラダ。