見出し画像

畑の隕石


実家倉庫前に置いたエアーポテトの苗が育ってきた。
山芋の一種で、その中でも特に巨大なムカゴができる種だ。葉は握り拳よりも大きい。
そろそろ大きなネットを張れる場所に移動させた方がいいかもしれない。
多忙故に植え付けが少し遅れた事に加え、地中にエアーポテトを埋めて発芽させようとしてしまったのでまだここまでしか伸びていない。
大きなムカゴである以上、多少埋まっていたとしても地表近くでの発芽が基本となるであろう予想をしておけば良かった。

時折、守護神たるニホンヤモリがエアーポテトの近くに居る。

ただ、ネキリムシ被害が怖い。
どこかのタイミングでネキリベイト等を購入する事も視野に入れた方が良いのだろう。
ゴーヤもそうだが、ネキリムシによる1ネキリで全てが終わるというシステムが脆弱すぎる。
まあ、野外では畑やプランターのように雑草の少ない環境ではないと思うので、ネキリムシによる集中摂食は受けにくいのかもしれない。
人工的な栽培環境がかなり特殊なだけで。

山芋系の茎をまじまじと眺めた事が無かったが、エアーポテトのそれをよく見ると、巻き付く対象に対して添える支えのような構造が存在するという事を知り、驚いた。
強風を受けても茎が擦れにくいのかもしれない。
あまりにも巻き付く事に特化しすぎている。重いムカゴを付けるが故の進化だろうか。

というかコレ、絶対に大きなネットを張るかパイプを組まないと大変な事になると思う。だって握り拳よりも大きなムカゴを付ける苗なのだから。
なんなら買った時のムカゴは握り拳2つ分の大きさだった。

エアーポテトのムカゴ


エアーポテトに関して検索してみると、『畑の隕石』という異名が付けられて販売されているページもあった。
『畑の◯◯』って、食品以外を入れてもいいルールなんだ。

仮にカルシウムが豊富な野菜ならば『畑の骨』って名付けてもいいのだろうか。
『畑のミルク』と名付けられる方が先かと思ったが、ヨーロッパの一部ではブドウがそう呼ばれている場合もあるらしい。ミルク飲んだ事無いのかな。
栄養価やミネラルが豊富な事からそう呼ばれるらしいが、あまりにも味わいと乖離している上に、ミルクに対する信頼が厚すぎる気もする。レギュレーションが違いすぎる。
『海のミルク』こと牡蠣も名付けに微妙な違和感があったが、クリーミーさと栄養価のレギュレーションでのノミネートだと思うので、そっちの方はまだ納得できる。

ちなみに、『畑の隕石』ことエアーポテト。
購入元の"えっちピクチャいいねbot"氏によると、そんなに美味しいものではないらしい。
じゃあ、オレたちは、なんのために-----。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?