おひさまにおけるベタ、メタ、シュール

Xで飛び交う意見

5回目のひな誕祭の一般販売が行われた。一般販売は抽選ではなく先着順による購入なので開始と同時にアクセスが集中し、一瞬で無くなることが多い。しかし、今回はしばらく経ってからでも余裕で購入できる状況であった。これは今までと比べると人気が落ちているという風にとらえることもできる。
こういうときにXでは様々な意見が飛び交いがちである。もちろん自分のTLに出ている範囲なので偏りがあるとは思うが。いろんな意見を見ているときに、ふと令和ロマンのくるまさんによる「コンテンツにおけるベタ、メタ、シュール」というのを思い出した。ざっくり言うとコンテンツを純粋に楽しむ層がベタ、ベタの楽しみ方を批判する層がメタ、メタの批判を批判する層がシュールであり、このうち2つの層に刺さるとそのコンテンツはヒットするという理論である。おひさまの意見をこのベタ、メタ、シュールに当てはめてみると面白いのではないかと思ったので考察していく。

おひさまにおけるベタ

これは純粋に日向坂を見て、かわいい、楽しい、面白い、感動すると感じそれを楽しんでいる意見であると言える。熱量は違えど、この気持ちが無くしておひさまを続ける人はいないのではないだろうか。年齢が上の層はあまり分からないが、自分も含め大学生はこの感覚が強いと思う。

おひさまにおけるメタ

ベタの批判となるとかわいくない、つまらないといった意見が分かりやすい。これだけ考えるとあまりいないように思える。批判を大きく捉えるともっとメタはいるのではないだろうか。
まず、他の坂道と比較するパターン。「坂道の中で一番下」「○○坂と比べてダンスが下手」などである。特にもともと同じグループであった櫻坂と比較する意見が多く度々おひさまVS Buddiesでもめるポストを見る。
次に、メンバー同士を比較するパターン。「〇期性は好きだけど、△期性はいまいち」「〇〇が××よりも前のポジションなのは意味が分からない」などである。日向坂は全員選抜・全員野球のチームだったが選抜制度の導入で激化しそうである。「〇〇が卒業したのでオタ卒します。」もこれに近いと言える。
最近特に多いのが、運営批判である。「メンバーは頑張ってるのに運営が足引っ張っている。」「曲がゴミ」「関東ばかりで地方に行き届いてない」などである。
ただのアンチ以外は愛ゆえにという感じがするので分からないでもない。

おひさまにおけるシュール

批判の批判だがベタとは違うというのでかわいくなくない、つまらなくないというのはシュールではない。となると後半のパターンに対するシュールというのが多いのではないだろうか。「坂道兼オタもいるんだし、仲良くしようよ」「日向坂はみんなで日向坂なんだからポジションは関係ない」「誰々が〇〇だから応援しないは違うだろ、そういうときこそ応援するのが本当のファンだろ」「運営批判なんかしてないでオレたちが盛り上げようぜ」といった感じだろうか。最近メタのポストを引用やスクショしたポストをよく見るようになったのでこれも増えているように感じる。

日向坂の現状

整理すると見えてきたが、どうやらベタを前提としつつメタとシュールが盛り上がっているというのが日向坂の現状であるように思える。2つの層が盛り上がっているのでコンテンツとしてはヒットしてると言えるだろう。しかし、メタとシュールはある程度濃いファンじゃないと出てこない意見が多い。つまり分かる人には分かる、身内感が強くなりすぎる危険性がある。紅白や東京ドーム、もっと日向坂を広めたいというのがグループの目標であるならば現状はよろしくない。
この傾向になったのはなぜなのだろうか?もちろん運営の効果は大きいと思う。あくまでビジネスなのでグループの目標やおひさまの意見よりお金を優先するだろうし、その結果メタやシュールが増えることは十分ある。
しかしそれ以上にメンバーおひさまの声が届きやすすぎているのが大きいのではないかと個人的には思う。ミーグリ、メッセージで金さえあれば直接声を届けることはできる。さらに最近ではメンバーがSNSを見ていると公言することが増えた。これは誹謗中傷を抑制するという意味もあるだろうが、いい悪い関係なくより様々な意見が通っているとおひさま側に知らしめたとも言える。これらによってメンバー(や運営)をコントロールできる(気になっているだけかもしれないが)感覚が強くなり、メタとシュール(批判)が増えたのではないだろうか。アイドルはもう少し手の届かない存在であるほうがいいのかもしれない。

自分の立ち位置

これだけいろいろ言っておいてお前はどうなんだ?という話になってくる。ベタの感覚はとても分かる。ライブの前後でおひさま仲間とあれこれしゃべるのも含めてライブが結局一番楽しいと思っている。メタは分からなくはないが共感はできないし、関わるのは避けたい。シュールは自分が正義で動いている、自分こそ真のおひさまであると思っていそうで正直うるせえなと思う事が多い。以上から、願望も含めて自分はベタであると思う。が、こういうnoteを書いている時点でシュールよりではあるのだろう。
うーむ、難しい。大きく3つに分けられても実際はグラデーションだしな。とにかく初めてのライブで味わったワクワク感は忘れないようにしたいと改めて思いました。そしてこのnoteが変に叩かれたりしませんように。


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