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読み応え感ずっしり。「存在のすべてを」

1991年に起きた二児同時誘拐事件。
刑事、新聞記者、被害者、被害者家族、加害者、加害者家族…。

30年の歳月と事件に関わる人たちを繋ぐ「写実画」。
清濁入り混じる世界で生きる、画家、画商、パトロン。
抽象画へのアンチテーゼかのように、神奈川、福岡、京都、滋賀、そして北海道と場面を変えながら、目の前に広がる風景が描写されていく。

読み応え感ずっしりの長編に満足した。

まったく知識がなかった写実画。どこかに本物を観に行こうと思う。


https://note.com/tomotaka2018/n/n551dcb251529

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