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書評『国境のない生き方~私をつくった本と旅』

 こんにちは!トモタメです。
今回は『国境のない生き方~私をつくった本と旅』を紹介します。

著者のヤマザキマリさんは『テルマエ・ロマエ』で有名な漫画家さんです。
この本はそのヤマザキさんの人生をたどるエッセイです。

ヤマザキさんの生き方を見て、生きることをボーダーレスに考えてもいいんだなと思いました。14歳で一人でイタリアへ行き、そこで出会ったイタリア人と結婚し、シリア、アメリカで暮らした経験があるヤマザキさんの人生を見ていると、人生そのものが旅だし、偶然の産物をすごく楽しんでいるように感じました。

世間では人生の目標を立てよう!とか、夢を持とう!という本がたくさんあります。目標を目指して一生懸命に生きる姿ももちろんカッコいいと思いますが、私はその生き方よりも、ヤマザキさんの偶然や今を大切にする生き方の方が人生っぽい感じがします。

そのときに自分が楽しそうだとか、この人運命の人かも!みたいな流れに適応していくことが充実する人生の生き方のように感じました。

そして、その偶然が意外にも自分の仕事の成果につながることがあったり、実は遠回りしていたようで実はあとから振り返ると近道だったということがよくあります。

この本の中で、幼い時にたくさんSFを読んだことや、イタリアでの経験が『テルマエ・ロマエ』につながったと書かれていました。

再度、今をちゃんと真剣に生きているか、それがこの本で問われたような気がしました。この瞬間自分の感度や景色を見る解像度を高めて、精一杯生きていこうと思います。

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