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#97 通勤時間見直しで〝夏休み〟もう一回!自己責任で得るゆとり

お仕事をしている方、テレワークはどうなったでしょうか。
コロナ禍でだいぶ浸透したとはいえ、落ち着きを取り戻しつつあるいま、テレワークから、実際に出社する従来の方式に切り替えている会社も多いと聞いています。

フジテレビの場合は、勤務表のところに、パソコンで入力するんですけれども「テレワーク」という欄ができました。

僕はあんまりスポ根的なものがないのですが、これをスポ根と言っていいのかわからないけれども、以前はやはり会社にいることが善、早朝出社・深夜まで仕事をする、それこそが仕事してる証なんて感じがしていたのが、僕はそれが本当に嫌いで、でもストレスを抱えながら会社にいたりしたのですが、結局コロナが世界に広がった結果、テレワークがだいぶ浸透し、僕自身が会社にいなくても、パソコン一台であれば「仕事」ができるようになり、それが許されるようになりました。

ずっと思っていたんです。こんな息苦しいところにいなくても、このパソコンさえあれば企画だって原稿だって書けるし、連絡も電話で大概済むではないか、と。そういった意味で言うと、僕が考えていた効率的な仕事環境が整ったのかなと思っています。

日経新聞に「女性の働く時間が増えた」という記事がありました。なるほどなと思いました。

子育てしながら働く女性をテレワークが後押ししている。働く意欲が強くても、就業時間は短くなりがちだったが、テレワーク活用で1週間あたり8時間以上伸び、男性との差も縮まったことがわかった。
子育てと仕事の両立や残業増加など課題はあるものの、女性が働く機会を広げる効果が出始めている。

日経新聞

だそうです。どうしてもこれまでのイメージは夫婦だと、男性が働きに出ていく、そして女性が家事をする、子育てをする、そういった家庭が多かったのかと思っています。いくら女性が社会に進出しているといっても、だいぶ前にお話ししましたが、小学校の図書ボランティア、今読み聞かせ、朗読のボランティアやっているのですが、30人いて、男性が僕入れて2人、でももう一方の男性はみたことがありません。

家庭にいる、家にいるから平日午前中の図書ボランティアができる。僕は今、月曜日と火曜日が休みなのでできるのですが、現実はやはりこんな感じなのです。女性の社会進出なんて、全然まだまだではないか、と思いました。しかし、テレワークで徐々に徐々にその差が縮まっているというんですね。

子育て女性の労働時間が伸びた

子育て女性でテレワークを使う人の労働時間は、直近データの2022年5月で1週間当たり平均32.9時間。20年3月から8.8時間のび、テレワークを使わない人より4時間ほど長かった。通勤時間がなくなる分を、自宅での仕事に充てる人が多いんだそうです。

だから、テレワークのおかげで家にいながらにして仕事ができる、そういった環境が整った人は増えた確実に増えている。データで明らかになったんですね。皆さんの仕事いかがでしょうか。僕は自分でどうやって時間を生み出していったか。出社は絶対しなくてはいけない時代だったので、通勤時間をいかにして短くするか、そのことばかり考えていた気がします。結果的にたどり着いたのは、バイク通勤でした。今、電車で行こうとすると、近くに住んでいるのですが、ドアツードアで40分ぐらいかかります。これがバイクだと、半分の20分になります。

週5日の勤務だと、往復40分の5日で200分。ざっとそれを1ヶ月分と計算したら800分。夏休みとか年末年始はありますけれども、ざっとそこは計算して、1年分12ヶ月で9600分。これ時間にすると160時間、日にちにすると6.6日です。6日以上通勤時間として費やしていた分が、自分のフリーの時間になるわけです。

これは大きいですよ。夏休みは弊社の場合、平日5日取って、前後の土日くっつけて9連休にします。5日休めるんです。その夏休みよりも長い時間、通勤時間として費やしていた分が取り戻せる。

通勤時間は結構な労力だと思うんですよね。本読んだりするの好きなのですが、朝の満員電車だとそんな隙間ありませんし、座れたとしても、やっぱりどうしても周りの音とか気になってしまいます。音楽を聞いている場合、リラックスタイムになるかもしれないけれども、特に何か生産性のある行為だと僕は思えず、別にこれは批判しているわけではなくて、僕ももちろん音楽を聴くことはありますが、時間を潰しているという感覚ですよね。

いかにして通勤時間を減らしていくか。究極の形がテレワークなんだと思ういます。全くもって通勤時間がなくなるので、この記事にある通り、その分、女性の場合は、就業時間、勤労時間に充てることができる、それによって男性との差が縮まっていく。

さらに、記事の中では、そうしたことによって、いわゆる出世などの男女差、それも縮まっていくことに期待が持てる、とありました。

オンエア前はビーチで…

あとは余談になりますが、どうやって自分で自分の時間を作っていくかは自分で考えてやっていくしかないなと、この22年間働いていて思います。もう時効だと思うのでここで言えますが、以前夕方の報道番組のキャスターをやっていたとき、何も取材がないとお昼の会議が1時から1時半ぐらいで終わるのですが、その後オンエアまでやることが何にもないんですよ。でも会社にいなくてはいけない。何か大きなニュースや事件・事故があったら、キャスターをしているとはいえども現場に行って中継します。なので、会社もしくはその近くにいなくてはいけないんです。

この時間がもう本当に退屈で退屈で仕方なくて、本を読んでいると、どうしてもね社内だと、声をかけられたりします。僕は日々、事件・事故現場に行っていましたので、会社にいるということは、すなわちそれは大きな事件・事故が発生してない、ということ。だから会社にいると「森下がいる、ということは、今日は日本は平和なんだな!」なんて声をかけられたりするわけです。声をかけられるのは嬉しいんですけれど(笑)でも、集中できないじゃないですか。

会社の目の前には、お台場海浜公園というビーチがあります。なので、天気が良い日は会社から抜け出して、本1冊持ってお台場海浜公園で読書をしていました。何かあっても3分ぐらいで駆けつけられますから。そして、もうね、時効だと思いますけれども、何回かはコンビニでですね、特に夏ですね夏ってコンビニ行くと、なんであんなに美味しそうにいろんな銘柄のビールが並んでるんでしょうね。これ以上先は言いませんけれども、自分にとってとても有意義な時間を過ごしていました。

今はデジタル放送になって、だいぶ顔がはっきりと映るようになってしまいましたが、その昔はまだ…おおらかな時代でございました。
皆さんはいかにして自分の時間を作り出していますか。

(voicy 2022年10月29日配信)

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