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【今は苦しくても話せば気持ちが軽くなるから】

横浜で初めてお会いしたSさん。
彼は幼少期 面前DVの被虐待者です。
この言葉、普通はなじみがないですよね。
では、どういう現状だったのかというと。。。


彼は小さい頃から母親や姉がお酒に酔った父親に虐待されているのを見ながら育ちました。


父親はアルコール中毒者でした。
突然暴れ出し、家族に暴力をふるったり罵声を浴びせるのです。
それがどんなタイミングで起こるのかは分かりません。
彼はもの心ついてから、ずっとこのような家庭環境の中で育ちました。


父親の暴力が彼に向かうことはありませんでした。
でも、彼はいつも怯えていました。
なので、家に帰っても気が休まることはありませんでした。
これが面前DV、心理的虐待です。


そんなSさんはお会いした当初はどこか辛そうでした。。。
それでも、今の悩み、興味があることやりたいことなどを中心にポツリポツリと話してくれました。


途中、彼は今やっていることを目を潤ませて話しながらも、最後には「聞いてもらって励ましてもらって、とても自信になりました」
と一言。


青空が広がる羽田空港で、2人で飛行機を見ながら。
聴いているだけで辛くなるような話もあって、ふたりで泣いたりもしましたが、最後には満面の笑顔でにっこりと。
そう言ってくれました。


虐待している親は子供の話を真正面からちゃんと聞かない。
ウチがまさにそうでした。
でもだからこそ私に聞かせて欲しい。
だって、私には分かるからです。


今は苦しくても話せば気持ちが軽くなる。
そう信じて今、私はカウンセラーの活動をし続けています。


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