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映画「アンタッチャブル(UNTOUCHABLE)」感想・考察

こんにちは、ともぞうです。

昔、好きだと思った映画をまた見てみたのですが、やっぱり好きでした。

邦題:アンタッチャブル
かつて、アメリカの歴史を揺り動かした男たちがいた。
愛する人々のため命を賭けた、4人の男たちの壮絶なロマンがほとばしる!

https://eiga.com/movie/4231/ から拝借。

英題:THE UNTOUCHABLES
アル・カポネ
彼が絶対的な権力を持ったシカゴのルールだった。
誰も彼に触ることはできない。
誰も彼を止めることはできない。
エリオット・ネスと少数の兵力が彼を倒すと誓うまでは。

海外サイトから拝借。


1930年、禁酒法下のシカゴ。財務省から派遣された特別捜査官エリオット・ネスは街を牛耳るギャングのボス、アル・カポネに敢然と戦いを挑む。ベテラン警官のマローンを始め、射撃の名手ストーン、税理士のウォレスといったメンバーに支えられ、ネスの捜査が始まる。しかし巨悪カポネの差し向けた殺し屋によって、ひとり、またひとりと犠牲者が……。かつてテレビドラマでも人気を博したアクション・ロマンを映画化。ケビン・コスナーはこの作品で一躍トップスターに。そしてデ・ニーロがまたも肉体改造に挑戦。

1987年製作/119分/アメリカ
原題:The Untouchables
劇場公開日:1987年10月3日

映画.com から引用

今が2024年なので、もう37年も前の映画なのですね。私が生まれるよりもちょっと前です。

まず、オープニングのイントロ、↑の30秒ぐらいのところから始まる、「ティーン…」「ダンッ」からの「デデデンッ」がもう、凄い。(語彙よ)
"恐怖" "ハラハラ" "ドキドキ" "ワクワク""スリリング"、なんと表現するのが適切でしょうか。これから始まる映画で何が起こるのか、一瞬たりとも目が離せない、何かとんでもない事件が起こるような予感を感じさせます。
音楽はエンニオ・モリコーネ。映画音楽の巨匠と呼ばれており、洋画のクレジットでこの方の名前を目にすることがしばしば。

最も印象に残るシーンは、ユニオン駅の銃撃戦。↑の3分のところから、銃撃戦が始まります。赤ちゃんが寝かされている乳母車が、階段をカタンカタンと落ちていくスローモーションと、ケビン・コスナー演じるネスとアンディ・ガルシア演じるストーンのバディも最高なのですが、この銃撃戦が始まるまでの間(ま)が絶妙なのです。カポネの帳簿係が乗る列車の発車時刻は0:05。0時前に駅に来て待ち伏せているネスの前に、大きな荷物と乳母車を階段の上で不器用に運ぶ女性が現れます。この女性が、実にモタモタしていて、ああ!早く!どいてよ!と、もどかしい限り。すごい演出ですよね。。
ネスが乳母車をちらっと見ては、周りを見回す動作が何度も繰り返されて、帳簿係もなかなか来なくない???と、視聴者も一緒にハラハラドキドキ。

そしてこの映画を語るのに欠かすことのできない、ショーン・コネリーの、このシーン。主人公のネスを支えてくれる、唯一信頼できるパートナーでした。言わずもがな、ショーン・コネリーは、007初代ボンドとして有名な俳優さんですね。この映画で、アカデミー賞の助演男優賞を取っています。ケビン・コスナーの演技も良かったですが、誰か一人を選ばなければならないとしたら、私もやっぱりショーン・コネリーを選びたいです。

ショーン・コネリー演じる、ベテラン刑事のマローンの家が、殺し屋に狙われます。窓の外から覗く殺し屋の視点、不気味な音楽と共に、「まさか気づいてるよね??そのまま殺されちゃったりしないよね?」と心配する視聴者を、これも結構長い間、殺し屋が窓の端から端まで往復した末に家に侵入してきます。

ナイフを構える殺し屋に対し、振り返りざまにライフルで迎え撃とうとしたマローンが玄関まで追い詰めたと思った瞬間、少し離れた所に待機していた殺し屋が、これでもかと言わんばかりにマローンを銃で何十回も撃ちまくります。なかなか直視ができないシーンです。「もうやめて!死んじゃう!」と叫びたくなります。マローンを撃ったのは、仲間のウォーレスも殺し、ネスの自宅まで脅しに来た、冷徹な殺し屋でした。「こいつめ!!憎い!!」と思わせるのは、殺し屋の演技が上手いからでしょう。ビリー・ドラゴという名前の俳優さんが演じているようでした。この映画で一躍脚光を浴びたとか。浴びるでしょうよ、こんなに憎らしいのだから・・。

マローンは、ガサ入れに失敗して落ち込んでいるネスの前に突如として現れます。ネスに、橋からゴミを捨てないように と注意をするのです。パトロール中のただの老いぼれ警官かと思いきや、ネスが銃を持っていることをすぐに見抜いたり、財務官だと自称する輩なんてこの町には居ない など、鋭い指摘をしてきます。只者ではないと思ったネスは、後日、マローンの自宅を訪れ、仲間になってほしいと誘います。
優秀なのに、なぜパトロールなんかしているのか!と聞くと、この町で唯一腐っていない警官だからだ。と。ネスの誘いを、死にたくないという理由で一度は断るものの、最後には仲間になってくれます。
ネスが、カポネ(ロバート・デ・ニーロ)の逮捕を諦めそうになったときも、汚職警官の同僚から帳簿係の名前を命がけで聞き出してくれました。殺し屋にやられてもなお、虫の息で床を血だらけで這いずり回り、帳簿係が乗る列車を最後にネスに伝えて、「打ち手を探せ」と言って死んでしまうシーンは、もう涙なしでは見れないやつです。。。

アル・カポネを演じるロバート・デ・ニーロについては、語られている所が沢山ありそうなので、省略します。お笑い芸人のアンタッチャブル山崎を要所要所で思い出してしまい、フクザツな気分になりましたw

この映画の、大好きなポイントを3つあげるとしたら、

・エンニオ・モリコーネの音楽
・ショーン・コネリー演じるマローンの役柄
・作品全体のストーリー

でしょうか。テンポも良くて、無駄なシーンが一つとしてない、最高の映画です。レビュー、20分で書けるかなって思ったら、40分もかけてしまいました。

見出し画像の出典
https://www.hollywoodreporter.com/news/general-news/untouchables-review-1987-movie-1009205/

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