曇天の下で。

曇天を見上げる。

頭上には枝を大きく広げた桜と、電線。
色んな方向に伸びた枝と、一直線の電線が
曇天にとても映える。

電線をひょいひょいと避けて伸びる枝にたくましさを感じたり
枝を傷つけないように、電線が傷つかないように、火事にならないように、と
電線にカバーを巻いたおじさん(たぶん)にご苦労様、と思ったり
ここまで桜が育つには色んな人たちのお世話があったのだろうな、と思いを馳せたり、、、

信号待ちの数分。
頭のなかは曇天に浮かぶ桜からうまれた妄想でいっぱいになった。