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「ダルちゃん」を読んでいます

本屋で平積みにされていて気になった「ダルちゃん」を最近読み始めました。

なんとなくミュシャっぽい表紙デザインだな〜、ファンタジックなお話なのかな〜〜なんて思いながら手に取り、わたしにしてはめずらしく、あらすじは読まずAmazonで口コミも見ずに買ったら見事に予想を裏切られるストーリー。めちゃめちゃ面白い。そして、読んでいてそこかしこで、しんどくなる。まだ半分と少ししか読んでないけれど、涙がぼろぼろ出た。

最近話題の少女漫画「さよならミニスカート」にも通ずるテーマがある。気がする。

ダルちゃんはどこまでもふつうの女の子。でも、彼女が、彼女が身を置く環境は「普通」って思っちゃっていいの?とも思う。

「共感の声多数!」みたいな帯がついていたので、一体みんな何に共感しているのかと思ったら、そこかしこに思い当たる節がありまくりで痛いったらありゃしません。

特に、「話を聞くという役割を果たさなければいけないと思った」というシーン。わかる。なんだろう、漠然と流れてるよね、「女は聴き役が似合う」みたいなイメージは。女性であることで「おもてなし」を強要される場面は多々あるなあ、と思ったり。お茶汲みとかね。

あと、「請求書お願い」「チケット取っといて」「会議室片付けといて」と矢継ぎ早にくる注文に応えるダルちゃんをはたから見て、めっちゃ働いてる!えらい!と思ったけど、よく考えたらわたしも似たような状況だ。頼みごとを聞いて内容をメモしてる間に別の人から声をかけられる。

自分の仕事は大したことないと思っている節があったけれど、全然、そんなことない。だって、わたしとダルちゃんは似た環境にいて、わたしはダルちゃんをすごい!と思ったんだもの。

わたしを客観的に見たら、すごく働き者で頼られるよくできた人なんだなぁ、と自信が出てきた。

まだ続きがあるので、目が腫れても大丈夫な日に読もうと思う。

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