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ようやく診察室に入れて

18時間の待ち時間からようやく次のステップです。
ここでついにドクターが出てきました。
イケメン、若いころのブラピみたい(この時39℃なので私の記憶はお気になさず)
ジェントルマンでハンサムで映画俳優のような素敵なドクターが、
優しくエスコートをしながら私にどうしてこうなったのか状況を聞いてくれました。

「どうして泣いているんだい。もう心配いらないよ、僕たちが君を守るから・・・」みたいなことを言ってくれるのです。

キュン死しそうでしたが、涙が止まらず、
メソメソ泣きながら必死に話していたような気がします。

そして同時に検査が開始となりました。

まずは尿検査です。
検尿カップはこのプラスチックケースに直接入れてねと言われました。
どうやって?と聞くと、ティッシュでぐるぐる巻きにして持って入れるだけ…だそう。
はぁ~。やってみたら…むずいです。

カメラのフィルムケースより少し大きめサイズだけど…

その後、イケメンドクターが、私の尿を検査の入れ物を見ながら、
「君はこれから入院することになる、長期じゃない。おそらく2・3日」と
言いました。

ってことで入院確定!

恐怖!ヨーロッパサイズの注射

次に点滴を打ったり、血液検査もしました。
そこで私の血管(というか日本人の血管は)アイリッシュに比べて細すぎることを知ります。
初めて点滴の針を見たとき、その針の太さに驚きました。
ナースが持っているその注射針は、
ボールペンほどは言いませんが、
シャーペンの先っぽの銀の部分よりも大きな針
私の腕に向かってくるのです。
マジかー、これ刺すの?って感じです。
日本あるあるの「少しチクッとしますよ~」ではありません。

ブッッスゥゥーーーー!!です。(もちろん超痛いよ)

見れるわけもなく目をそらします。
そして終わった確認するために再び見てみると・・・・・
😱ダラダラと腕から出血しているのです。

彼女は「Don’t worry」といって、
こぼれた私の大量の血を吹き始めます。
Don’t worryじゃねーよ!それはこっちが言うんだよ!!!

注射と高熱で疲労困憊の私の腕

結局、別のベテランドクターみたいな人と代わりました。
そしてまたあのボールペンサイズの注射針を(しかも刺す場所を変えて)刺さなければいけません。
最初よりはマシ?で(←もう感覚が半分私も死んでる)無事に点滴が始まりました。
日本のようにベッドに横になるわけではありません。
一人掛けの椅子に座って点滴する感じです。
同じような感じで4人の患者らしき人がいたのですが、
2人はポテチを食べ、ジュースを飲んでいます。
ん?ここで点滴するの?と思うけど、質問する元気もないので言われるがままに座って点滴をしました。

クレイジーすぎる患者との出会い

すると今度は一人の大きな男性が近づいてきました。
高熱と疲れと出血で、ぐったりと点滴をされている私を見て、
「どうしたんだ!君は。あぁこの腕。なんてことだ!こんなに小さいのに。ああ、かわいいそうに」
といって私の手を優しく撫で、手の甲にキスをします。
こら!!!!勝手に触るな!勝手にキスするな、お前誰だ!って、
言いたいけど動く気力もありません。
そんなパワーもないし、それよりすごい人いるなーって。
むしろアラフィフの私を労り、キスをする。
おお、お姫様のようだ。私はされるがままです。

その人は両足首がとても赤く腫れていました。
(どうしたの?と聞く気力もないです)
でも彼は勝手に話しだします。
彼はソルジャーでいろいろ大変なんだよといって、
たくさんのけがの跡を見せてくれました(←頼んでいません)
「ここはガンで撃たれたんだよ」「そしてこっちはナイフで…」と説明しているくせに、また私の顔をみて「ああ、かわいそうに」と言って、手の甲にキス。
またかよ!!
その手はどでかく、確かにボールペンのような注射器で打たれても全然平気な手をしています。
そこにナースがやってきて、「あんた!なんでそこにいるのよ、あんたの席はそこじゃないでしょ」と怒られ、席戻されていました。
でもその大男はナースがいなくなるのを見計らうとまた私のところにやって来るのです。
そして私の手の甲にキス。今度は私の前髪を優しく左右に分け、おでこにキス。
こらーーーー!!!
私は冗談で「後ろにナースがいるよ」と言います。
ビクっとするけど懲りずに「あなたは美しい」といってまた優しくキス。
本当に王子様がお姫様の手の甲にキスをする時をするポーズと同じです。
ひたすら手の甲とおでこのキス攻撃を受け続ける私。
すごいなー、アイルランド。
病院なのでマスクをしなくちゃいけなかったのが唯一の救いです。
ま、イケメンっちゃーイケメンでしたが(笑)。シュワちゃん系。
キス攻撃をうけること、かれこれ十数分。
その後、また別のナースがやってきて、「なんでそこにいるのよー」とまた怒られます(←こんなこと日本じゃ絶対ないぞ)
そして彼は本当にどこかに連れていかれて行きました。
アイルランドの病院、面白すぎる。


この点滴してるときにキス攻撃にあいます(どんな病院じゃい!)


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