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海外入院をして

私はこの入院で大きな経験をしたと思っています。
海外旅行や海外留学をしたことのある人はたくさんいるけど、
“海外入院”をしたことのある人はなかなかいない
のでは?

そして、壮絶な入院体験。待合室や救急病棟での出来事は日本では決して味わえないことだと思いました。

診察に18時間も待つとか、点滴をしながらキスされるとか、ぶっとい注射を打って流血するとか、夜中にさらわれるとか(笑)

そして私を救ってくれた友達と大家さん。
彼らがいなかったら、私はもっと重い病気になっていたか、死んでいたかもしれないと思います。
病院の行き方がわからない、病気になったときにどうしたらいいかわからない私を助けてくれた命の恩人で感謝しかありません。

あの時は、もう死んでもいいやとか、死ぬのがアイルランドならそれも幸せなんて本気で思ったけど、神様が「Okanはまだまだ生きなさい」と言ってくれて、だから私に命の恩人を与えてくれたのかもしれないなと思いました。

そしてもう一つ、大きく感じたことは、
私の体はヨーロッパに適応していないということです。
たとえ、背丈が同じくらいだとしても、体の中は大きく違いました。
血管の違い、喉の太さ、骨格、おそらく気づいていない違う場所は他にももっとあるでしょう。

私はアイルランドのやり方に苦労をし、
ドクターやナースも慣れないアジア人の私の治療に苦労をしました。
これがもしかしたらニューヨークやロンドンのような大都会なら、アジア人向けの医療ももっと進んでいるのかもしれません。
でもアイルランドはそこまでアジア人対応はできていませんでした。
人間が違えば、医療も違います。
日本の医療が発達しているとかではなく、日本は日本用の治療、
アイルランドはヨーロッパの治療
なんだなとすごく感じました。
おそらく薬の内容もヨーロピアンとアジア人の私ではいろいろ違うと思います。
これからどんどん年を取っていく私。
実は私は血圧がすごく高く、入院時は160/120ありました。
こういう背景も重なり、医療は自分の体にあった日本で受けたいなと強く思いました。

私はずっとアイルランドに永住したいと思っていました。
その気持ちは今も変わらないくらいアイルランドが大好きです。
私を助けてくれた命の恩人たちやドクターやナース、病院で出会った人、心配してメッセージを送ってくれるたくさんの友達、
みんなが本当に温かくて素晴らしくて、
アイルランドは本当に素敵な国だと思います。

だけど、医療は大きく違います。
今後、私のもっと体が衰え、病院によく行くようになった時、
アイルランドでいいのかを考えると、私はやはり日本の医療が自分にあっていると思いましたす

退院する時に外した注射のあと

そして私はアイルランド永住をあきらめ、日本に戻ろうと決意をするのでした。

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