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バンドで仕上げた曲って誰が作曲者なのでしょうか?

今日は真面目にバンドの楽曲の「作曲者」について書こうと思います。

テーマは「バンドで仕上げた曲って誰が作曲者なのでしょうか?」

ギタリストがリフとコードだけを持ってきた場合

参加しているバンドのギタリストがリフとコード進行だけ作ってきてスタジオで全員で仕上げた曲があるとします。

リフとコード進行しか無いので、メロディラインはヴォーカルが作り、さらに曲全体の構成の変更やCメロの追加を行い完成しました。するとこの曲が誰の作曲なのかもめました。

[1]ギタリストの主張「曲の大元をオレがゼロから作ったのだから、この曲はオレの作曲だ」

[2]ヴォーカルの主張「メロディラインを作ったのはオレ。作曲というのはメロディ作る事だから。まあ共同クレジットでギタリスト君は入れてあげるよ」

[3]他メンバーの主張「構成も考え直した上にCメロも追加した。だからバンド全体の作曲だ」

さあ、どれが正解なのでしょうか?

バンドによって正解は違う

最初に行ってしまえば、全てに当てはまる正解はありません。それは、それぞれバンドの考え方や成り立ちがあり、それを考慮する必要があるからです。

例えば先に例で挙げたバンドの場合、リーダーがこのギタリストで、バンドの根幹のイメージを保ち強力にイニシアティブをとって運営しているとします。そのような場合は自分は[1]ギタリストの主張はありえると思います。

しかしそれ以外の場合、このギタリストの主張「曲の大元をオレがゼロから作ったのだから、この曲はオレの作曲だ」というのは曲の全てもメロディ、構成まで完全に作ってきた場合しかその主張は通らないと僕は思うんです。

また、そのバンドのリーダーがヴォーカルで、彼の作るメロディ自体がバンドの武器だった場合は主張は[2]ヴォーカルの主張もありえるかも知れません。

また、一見すると一番平和そうな[3]他メンバーの主張の場合も問題が起こるケースもあります。有名なケースだとDEEP PURPLEというバンドの「Woman from Tokyo問題」があります。

簡単にこの問題を説明しますと、DEEP PURPLEがWoman from Tokyoという曲を作った時はメンバーの一人がいなかったのです。

そこで、そのメンバー以外の作曲という事にしようとしたところ、そのいなかったメンバーが「自分がその場にいなくてもバンドで作ったものだから、メンバーである自分もクレジットを載せなくてはならない」と主張し、最終的に全員作曲者としてクレジットされてしまったというものです。

なんでも平等にしすぎるとこのようにメンバーが傲慢になってしまうケースもあるわけです。

個人的な見解

自分自身のスタンスは全て自分でメロディまで作り、アレンジまで作り上げたものに関しては自分だけを「作曲者」としています。

ただ、バンドで曲を持っていった場合は多かれ少なかれ元の曲とは変わってしまうので、メンバー全員を「作曲者」としています。

バンドで作った曲の場合バンド名の名義にする場合もありますが、メンバーが脱退したりする可能性を考えると、全員の名前の羅列の方が正しいと個人的考えています。

今は配信とかある関係でこの辺りの話は昔よりはるかに重要になっていると思います。バンド結成時に話し合いしておいた方がいいと思います。

頑張ります!