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あなたを一番理解してくれている人は誰ですか。大切にしていますか。

冬休みは、去年のようにたくさん映画を見たいと思ったけれど、いろいろと事情があることと、気持ちの問題で、なかなか見られてない。

でも、昨日やっと1本見た。呉美保監督の『きみはいい子』(2015)。

小樽をロケ地にしていたこともあったし、小学校が舞台ということもあって、公開当時に見たかったのに見られなかった映画。

正直、冒頭から辛かった。
辛すぎて、最後まで見られないと思った。
確かに主人公の教師が子どもの登校と一緒に出勤したり、気になる子へのケアの仕方など、違和感がある部分もいくつかあるのだが、それでも、希望を感じる、胸に響く映画だった。

虐待問題を中心に据えてはいるけれど、
自分のことを理解してくれている存在の大切さを、ボクは一番考えた。

後半、「抱きしめてもらう」ことを宿題に出す場面があるのだが、おそらくそのシーンの子どもたちの反応は、素の反応を映していたと思う。
でも、そうすることで、「抱きしめてもらう」ことの大切さを伝えようとしたのではないか。
この場面の子どもたちの表情、言葉。涙腺が緩む。

「抱きしめてもらう」ことで、自分の存在を確かめ、自分の存在を受け入れてもらっていることを実感し、自分のことを理解してくれている人がここにいることを知る。

それがどれだけ心強いことなのか。
それがどれだけ大切なことなのか。
ボクらは、なかなか気づけない。
気付いた時には、もう遅かったりする。

あなたを一番理解してくれている人は誰ですか。大切にしていますか。
「抱きしめる」ことを大切にしていますか。

4月に子どもたちを担任した時、学級通信に必ず書くことがある。


家族には負けるかもしれないけれど、この学校の誰よりも、みんなのことを理解し、みんなのことを守る存在でありたいと思っています。

今日のアルバム。
瞼の痙攣は、収まるどころか、ますます酷い。

「いつの間にか私の心は蝶になって
 鉄格子の間をすり抜けていくだろう
 そこで見つけるものは
 あなたの見たものでも
 私の思うものでもないはずよ」

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