マガジンのカバー画像

マーケティングとイベントのお話

17
グローバルイベント開催情報メディアEventGlobeがお届けするイベント関連のオフラインマーケティングのお仕事とメディア作成のお話しです。
運営しているクリエイター

記事一覧

広告と販促の違いを冷静に考えよう!

 2024年2月からGoogleのアドセンスがクリック収益からインプレッション収益に移行するということで、あらためて広告と販促の違いを考えてみました。 ◆ マーケティング業界の金言  約100年前にアメリカの百貨店王であったジョン・ワナメーカーが言った広告界の金言は、今日でも多く引用されています。特に広告メディアとしてインターネットが活用されるようになってから多く語られるようになりました。なので、これがクリック保証型やクリック課金の広告モデルが生まれてきた背景となっている

キュレーターのお仕事とWeb編集者

 イベントグローブというメディアの編集長なのですが、実はキュレーターを名乗ってます。英文表記でCurator-in-Chief。私が作った造語です。  普通は編集長がEditor-in-Chiefとなるのですが、感覚的に言うと編集長のお仕事というのはキュレーションそのものです。  何を載せるのか、載せないのかを判断するのは大きな仕事。新聞社の編成も同じようなお仕事だと思います。 ◆ そもそもキュレーターというのは何か?  元々は、博物館の学芸員と呼ばれるお仕事で、施設

日本でグローバルイベントがうまくいかない現実

札幌開催のテックイベント不発か?TechBBQというデンマークで開催されているテックイベント。 昨年、札幌で開催されて注目したわけです。  札幌ではNoMapsとか、ちょっと熱めでエモいイベントが開催されてます。海外からの投資も多く、日本で最も注目されている街のひとつある都市で開催されて期待はしていたのだけど・・・・・  一応本家TechBBQのサイトにも2024年開催の記載はあるのだけど、全く盛り上がりが見えてこない。検索してもメディアにも取り上げられていないということ

海外イベントって、どうやって探すのか?

 海外のイベント情報を集める毎日ですが、最近はどんなイベントに参加したら良いのか?という質問増えてます。  新型コロナウイルスが再流行の話もありますが、以前よりは海外に出ることへの抵抗はなくなって来ているので、海外イベント出張が増えているのは確かなんですが、やはり予算が限られてるみたいですね。以前ほどは出張回数が多くないみたいです。  とはいえ、新しい市場を開拓していかないと会社の、そして日本の未来がないということで、以前参加したことのあるイベントではなくて、新しいものを

ジェンダーレスって何さ

昨今盛り上がってるジェンダーレスとかジェンダーニュートラルのお話。 この手の話は行き過ぎてしまうと、論点がズレがち。 ちょっと前に話題になってた歌舞伎町タワーのトイレとか、トランスジェンダーの個人による公衆浴場の利用とか 手段が先行してしまって目的がなんだか分からなくなるケース。 大相撲支度部屋に「女性記者」解禁を検討 禁止になった理由と今後の動向は? 大相撲の力士というのは男性であって、一般的には更衣室に女性が自由に出入りすることに抵抗を感じるのが当然ではないだろ

2025年の憂鬱

イベントグローブでも人気のGDPのお話。あらためてIMFの最新(2022年)データをまとめてみたけどホントに憂鬱になる。 名目GDPで見れば日本は3位となっているけど、これって人口に左右されるので、実態的な効率を見る上では一人あたり名目GDPの方が良い指標だと思ってます。 いつも指標にしている一人あたり名目GDP上位50位以内で天然資源や金融に偏重していない国と50位以下で注目している国を見るのですが、当然2020年から2022年くらいまではパンデミックの影響で経済が停滞

日本は人件費が高い?

◆ご存知ですか?日本って人件費が高いと思われているのです。年末からちょっと円高に振れたりはしましたが、ここ数年は円安基調であり総じて日本はコスト安の国。そして観光のコストも安く、海外からのインバウンド観光需要に応えています。 という訳で、日本でイベントを開催しようとする海外の主催者さんも、それほどコストの事を考えず、実際に日本でイベントをやろうと相談すると驚く訳です。 イベントの高コスト要因は色々あります。 会場費 制作費 人件費 まあ予算3000億円で試算して実

GDPの記事を公開しました

◆GDPの記事が評判良かったりする 2019年の12月に書いたGDPについて書いたコラム。当時ネタがなくて、勢いで書いたものだけど、思いの外評判が良くて長い間閲覧ランキングの上位だった。まあ新型コロナの影響で海外への移動が制限されたせいもあって、注目が集まったのかもしれないけど。 このネタはいづれパンデミック影響下のIMFデータが出たら再度取り上げようと思っていたのでアップデートしてみました。 っで、あらためて思ったのは、 日本、経済成長してないな と 2019年に

2020年の答え合わせ:イベントのオンライン化

◆予想通り主流にならなかったオンラインイベント 2020年7月のnoteの答え合わせになっちゃうけど、オンラインイベントがスタンダードにならなかったいうおはなし。  コロナ禍にあって、様々なオンラインプラットフォームが開発されたわけで、2020年当初から、 これからはオンラインが主流! みたいなお話しが一杯。  当然の結果なのですが、2023年になってオンラインイベントプラットフォームで目立った成果を残しているものは無し。 ほら見たことかと  まあ、ちゃんと事象を

2023年に注目されそうな海外イベント

イベントグローブで記事公開してます。2022年のログから予測する2023年に注目されそうな海外イベントです。 2020年から続くCovid-19のパンデミックのおかげで、イベント業界も大打撃な訳で、ここ数年全く海外イベントに参加できてないです。 ちょうどラスベガスではCESが開催されて、2019年以前のレベルに戻っているという話なので、来年こそは行きたいなと。 実を言うと、今年のCESは某クライアントから相談を受けていて、数十人のツアーを組みたいとのことで、私も参加するつ

Social Media Weekってなんだっけ?

このタイトルをどうするべきか考えたけど・・・・何を言いたいかといえば、毎年どれだけの数のイベントが生まれては消えるのか?残るモノとそうでないモノの違いは何か?です。 当時はワクワクしたのです例として上げたSocial Media Weekって当時日本でも騒がれた訳で、私の回りではどんなイベントになるだろうね?と皆ワクワクしていた。 実際、当時の記事を検索するとIBMのPachiさん(偶然、友人の弟さん)の熱量の高いポストなんかも残っているし、特に中に入った人には面白かった

イベントのオンライン開催は流行らないかもしれない?

新型コロナウィルス(COVID-19)の影響でオンラインイベントが明らかに増えているのだけど、本当に今後の主流になるのだろうか?ちょっと考えてみた。 現状ではオンライン開催が台頭している海外のB2Bイベントの動向を見ていると、明らかにオンライン開催が増加しているように見える。これは、感染リスクに対応するイベントの未来を体現する動きであって今後の主流と取る向きもあるけど、本当にそうなのだろうか? 確かにオンラインでの開催は、物理的な移動や時間的な制約を取り除き、参加者の負荷

このイベントは開催するのだろうか?

今年は1月のCESこそ開催されたが、2月のMWC Barcelona、3月のSXSW、6月のMWC Shanghai/CES Asia、10月のMWC Los Angelesなど、テクノロジー系のイベントがすべて中止。企業は予定していた新製品・サービス発表や商談の機会を失い2021年以降のプランニングにも大きな影響を与えています。 物理的な移動を伴うイベントへの参加、特に業務で海外で開催されるイベントに参加する場合には、社内への説明から事後のレポートまで多大な業務が発生し、

大半のビジネスマッチングは機能不全

よく聞く話で、世の中のマッチングできないマッチングプラットフォームの話 とある編集者のお話し某有名メディアの元編集長のFacebookポストを見ていたら、こんなお話しが・・・・ 引越しの一括見積もりをサイトで頼んだら、ひどい迷惑したと。結局こういったサービスってマッチングプラットフォームではなくて、SEO代行業者なのです。彼らがやっているのは、単純な課題を抱える個人/企業(ユーザー)とサービスを売りたい個人/企業(サプライヤー)を結びつけることだけです。 本当に必要な需