買う、で元気になる(よわよわ美大生日記15)

7/21(火)

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一週間に一度の画材調達へ行った。F10キャンパス3枚とその他もろもろを抱えて帰るのはかなり疲れる、今まで行った中でも最大の荷物量だったなあ。

ついでに本屋に寄って、illustration(雑誌)と宝石の国11巻を買った。

illustrationは、尊敬するイラストレーター・矢野恵司さんが載っていると聞いていたので念願の購入だった。
作品はSNS等で日常的に拝見しているけれど、雑誌類も、余裕があるなら絶対に手元に置くべきと思っている。(あとは個展に行くとか!)
雑誌には大体インタビューが掲載されている。尊敬する人の考え方や、大切にしていることを知れるのはとても重要なことです。だから価値がある。
そして雑誌というもの自体が、新鮮なので好きです。

いつもたくさんの方から学ばせていただいている。

それで、今日ふと気づいたことがあった。
心まで閉じこもるべきではない。

自粛生活で心も引きこもってたのだ。
家で課題・課題・課題。それしかなくって、バイトも最低限。収入は少ないけど、使わないから減りもしなかった。外に出ないから何もいらないし、欲しいと思わなかった。

そうなってから無気力になることが増えた。

でもこの前、どストライクな洋服を見つけて買ったら、一気に心が戻ってきた。もっと服のこと知って、オシャレしたくなった。
オシャレしたいから派生して、もっと豊かな自分になりたいと思った。それでNetflixで新しく好きになれるものを探していたらBANANAFISHに出会い(今日最終話を見た。泣いた。とんでもないものに出会ってしまったと思った。)、原作の購入を決意したし、どうやらわたしは80~90年代に興味あるらしいと気づく。
そして今日、好きな色の絵の具を買って早く使いたいとやる気が出た、illustrationを読んでやっぱりイラストレーションが好きだと再確認した。
そしてもっといろんなものを知りたい、楽しみたい。そのためにお金がいるから、もっと働かなきゃ!って、どんどんいろんなやる気が湧いたの。きっかけはただの買い物なのに。
消費行動って大切なんだと思った。

確かにスマホがあれば他のものがなくてもある程度大丈夫。情報はちゃんと手に入る、娯楽もある。でも、スマホを触るだけではあんまり、得られるものは少ない気がする。

例えば本屋で目的のものを探すとしたら、目に入ってくる他の情報。
他の雑誌や漫画や小説の表紙がズラリと並ぶ光景、今流行りの構図・色彩が何となくわかったり、好みのものを見つけて手を伸ばしてみたり。そのまま気に入って買うこともある。

予定にないこと、偶然出会うものからの刺激、予想外の刺激はやっぱり必要なんだ。

スマホではそれができないから。ピンポイントに探すことには長けているけど、「予想外」が起こりにくいネットの世界は長く居すぎると息が詰まる。停滞する。

自分から探さないと何にも見えてこない莫大な情報の海から何かしら糧になるものを見つけ出すのも無駄な体力がいるしね。

ちょっとズレちゃった。
とにかく、新作の服、新しく刊行される雑誌、漫画、今動いているもの。これらをリアルタイムで追うのは原動力になる。

お金は自分のためにちゃんと使って、興味を持つことを諦めないこと。

元気に生きていくコツだ!