見出し画像

★今日は日本版CSR・・・近江商人「三方良し」



近江商人の経営哲学のひとつとして「三方良し」が広く知られている。

<近江商人の商道徳>
近江商人の商道徳は、・買い手良し ・売り手良し ・世間良し という「三方良し」の精神だった。今風に言うとWin・Win・Winの関係と言うのかな?
「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方だ。

自らの利益のみを求めることなく、多くの人に喜ばれる商品を提供し続ける。(買い手良し・売り手良し)
さらに彼らは利益が貯まると無償で橋や学校を建てたりと、世間の為にも大いに貢献する。(世間良し)
つまり三方よしとは「商いは自らの利益のみならず、買い手である顧客はもちろん、世の中にとっても良いものであるべきだ」という理念だ。

まさに企業の社会責任を「三方良し」という商道徳として具現化し世間からの信頼を勝ち取ってきたCSRの原型とも言えるだろう。
この理念の流れをくむ現代企業として、流通業では大丸・高島屋・西武セゾン、 商社では伊藤忠・丸紅・住友、 繊維業では日清紡・東洋紡・東レ・ワコール、 その他の業種としてトヨタ自動車・日本生命・武田薬品などが自ら標榜している。

日本では「世間体」という世間に対して体面・体裁をつくろい、恥ずかしくない行動をとろうとする規範意識を持っている。日本人は、それを価値規準とし、「世間並」を保つことに心を砕いてきた。最近では世間体を気にし過ぎるという心理批判があるけれど、日本人の価値規準だからこそ企業のモラルを自ら問いただすことで「世間良し=社会的責任」を当たり前のこととして捉えてきたのではないだろうか・・・

ただ、企業と住民の対立の時代にはモラルより利益優先であったのも事実だろう。でも世界がその時代を乗り越えて来たからこそ今があるのも事実だ。

★そして、三方良しに「未来良し」を加えた「四方良し」がSDGsなるのかな?

.
.
◎三方良しとはなんですか。古き日本のCSR概念とも聞くのですが・・・
https://www.amita-oshiete.jp/qa/entry/001976.php
◎近江商人と三方よし(伊藤忠商事)
https://www.itochu.co.jp/ja/about/history/oumi.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?