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TRPGゲーム作り88回目(自作ゲームのセールスポイントって…)

『テーブルトークロールプレイングゲーム UrbanFighter アケイドTRPG(仮)』
 今回は下記作品「自作ゲームのセールスポイントって…」

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■自分の作品の売りってなんだろう?
(Amazonでの概要や本棚の陳列されたモノを購入する理由・動機になる要素)
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 「えっ!? 今さらですか?」とか言われそうだけども…なんとなく自分の手を離れた時、他人が「UrbanFighterアケイド」を遊ぶ理由ってなんだろう?と思ってしまった。今は自分が積極的に動いてるし、ご協力のお願いをして成立している卓なワケで……

 一応『TRPGゲーム作り1回目(コンセプト等)』にセールスポイントって書いてあるケドも、これは筺体の謳い文句であって、よくよく読んだらコレって別にセールスポイントじゃないよね…という事に気がついてしまった……。

 企画意図・企画動機や、これがシリーズ化するのならば、『好きだったケド「失われてしまった作品ジャンル」「手の届かないジャンル」「懐かしいジャンル」を自ら再現する方法の一つに、TRPGがあると考えました』はセールスポイントになるだろうとは思う。でもこの1作目についていえば、セールスポイントとしては弱い。成り立ってない気がしてきた。

 TRPGのセールスポイントはそもそも弱い印象はあるんだけども…。いくつか…調べてみるのもいいかも…

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■他作品のセールスポイント
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 TRPGの場合ダケではないんだけども、大抵は裏表紙。ルルブの裏表紙が主にセールスポイントになっている。つまり、裏表紙や帯に記載された謳い文句・惹句がセールスポイントとなる。という事で自分が所持しているルルブで裏表紙を見て見る事にする。

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●ヴィジョンコネクト
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【1】表紙。2人が読者を見つめてる絵。第三者視点の絵が恐らくセールスポイントを表しているんだと思う。D&D赤箱は、PCとPLは同じ視点でドラゴンを見ている。PLがドラゴンを倒す感覚がある。日本の総てのゲームというワケではないが、表紙が面と向かってるのは鏡を表していて、自分は表紙のようなキャラクターになるというメッセージだと思う。あとは剣だけが見えれば、その剣を抜くのはキミだ!って事になる。そういう点ではこのヴィジョンコネクトは第三者視点という珍しさが売りの一つになると思われている。これは【2】を暗示させている。

【2】「リアルとMMORPGの世界が交錯する新感覚メタ構造TRPG!」

【3】超訳しちゃうケド『舞台はMMORPG?舞台はリアル?「ヴィジョンコネクト」のプレイヤーは、このMMORPGのキャラクターだけでなくプレイヤーでもある。現実で起きる難問やトラブルを乗り越え、冒険を成功させよう!』

【4】略しちゃうケド「TRPGとは、コミュニケーションとサイコロが生み出す偶然の連鎖により、あなただけの物語が体感できるゲームです!」

 【1】~【4】と挙げた上で、恐らくこの3個がセールスポイントなんだと思う。今はTRPGが旬だから「TRPG自身もセールスポイントとなる」という考えがありそうだと思って【4】も含めた。

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●ドラクルージュ
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【1】表紙。「常夜」「騎士」・耽美・白い薔薇と赤の淡い雰囲気をセールスポイントに据えているように見える。

【2】「名声よ武勲よ勝利よ優雅よ情熱よ堕落よ 全て全て、永遠なる夜に刻まれると知れ!」という謳い文句も弱いですけどもセールスポイントだと思われる。しかし「武勲」「優雅」「堕落」という言葉で心を掴まれる人がいる事は理解出来るので、特定の人をゲットする意味では良いセールスポイントなのかもしれない。ちなみに裏表紙では書かれていないケド、舞踏会、耽美も含まれているので、遊んだ事がある人からの口コミなら、この舞踏会と耽美の二つが混ざると破壊力がある。…ちょっと勿体ないかも…。

【3】略しちゃうけど「TRPGととは、即興ゆえに生まれる、多彩なあなたたちだけの物語を、本書で作りましょう!」

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●銀剣のステラナイツ
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【1】表紙。女性と中性的な人な2人が相手しか見つめていない。これがこのゲームの世界そのものを表している。バディモノ・うちよそだと。しかも全体的には女性キャラクターを若干中心に近づけて、2人の物語だけど視線誘導で女性キャラクターを押している。この表紙で汲み取るのは難しいケド、そういうメッセージを投げかけている。サブリミナル的なモノかもしれないけども自分は、そんな風に感じた。

【2】裏表紙の惹句「願いがあるならば剣を取れ、二人の願い、勝利を以って証明せよ ――これからもずっと、私とあなたのふたりで!」というのが、表紙の内容を強化しているように思われる。

【3】ちょっと略すよ。「このゲームは物語の登場人物となり、世界で一つだけの最高傑作のストーリーを参加者全員で作るTRPGというジャンルのゲームです」

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●メタリックガーディアン
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【1】表紙だけでロボットに乗って戦う事が示唆されて、メタリックとガーディアンという言葉で、何をするゲームなのかが男性でなくとも理解出来、且つ、ロボット好きのターゲットへの分かり易いメッセージを投げかけていると思う。

【2】裏表紙「立ちあがれ、鋼のスーパーロボット!本格巨大ロボットTRPG、ここに出撃!キミだけのロボットを作ろう!」データゲーである事を謳った「キミが思い描く様々なロボット、ミリタリーロボット、合体ロボ、変形ロボ等、様々なロボットを再現する為のデータで満ちている」

 メタガは2013年発売のゲームという事もあり、TRPG自身が売りになると判断されておらず、裏表紙には書かれていない。どちらかというとFEARが推し進めてきたSRSを売りとしている。

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●サンサーラ・バラッド
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【1】表紙は「異世界モノの純粋なファンタジー」だと思われないよう、現代日本の学生証などを散りばめている。異世界転生・転移モノは今が旬という事もあり、セールスポイントとしてのアピールがなされていると思われる。

【2】裏表紙「転生者よ、異世界に物語を刻め!」「異世界イラは狙われている!」「データ数、驚異の1300以上!」「イラ、そこは剣と魔法の世界」「チートを操れる」など、旬の売りを大きく謳いつつ、データゲーとしてのデータ量も売りとして記載している。

 サンバラは2019年発売のゲームではありますが、題材を旬の異世界転生・転移に据えながら、データ量も売りとして前面に出しているので、TRPG自身が売りになるとは判断していないのかも…。

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●ログ・ホライズンTRPG
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【1】「ログ・ホライズン」の作者の名前が著作者に連名されている事が、既に売りになっている。既に小説・コミック・アニメなどメディア展開しているからなのか、素直な表紙になっている。表紙の絵のキャラの視線は素直に読者へ向けられていて、鏡越しに自分(読者)が、こういうキャラクターになる。その上でログホラの主人公のシロエも描かれており「シロエのようにもなれるかも」というメッセージが受け取れる。

【2】裏表紙も「アカツキのようにもなれるかも」的なメッセージのみで、あっさりしている。

 販売時期は2014年頃でTRPGというジャンルを推し出す事はしていない。ちなみに自分は初版を手に入れていたケドも、発売日から人気があって購入が難しいというのが周囲の人から聞いていたので、【1】部分はそれだけ元の著作物(作品自身)が強い存在だったんだとも思う。

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●ソードワールド2.5
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【1】裏表紙「国産No1 TRPGが10年の時を経てバージョンアップ!」

 それ以外は特にない。売れてるゲームですって形をセールスポイントとして挙げている形。あまり強く謳っていない感じ。ソードワールド2.x系は、2.0、2.0改訂版、2.5という系譜を辿っていて、十分一定層の獲得を出来るという判断と、強いて言えばリプレイを読んでねくらいの勢いのあるゲームの貫録なのかもしれない。

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●クトゥルフ神話TRPG、新クトゥルフ神話TRPG
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 この作品達は売れてるのだろうけども、裏表紙などのセールスポイントが成功したというよりは、口コミ、リプレイ動画配信などの力が強いとされており、ここに意味があるかはわからない。でも有名作品のセールスポイントは押さえておいた方が良いかなと思って記載。

【1】6版・7版の表紙は神話生物自身を記載しており探索者(PC)を描いていない。これはPLとPCが同一視点となって、PLとPCが神話生物を目撃している…そんなメッセージが受け取れる。

【2】6版・7版の惹句は「久遠に臥したるもの、死することなく、怪異なる永劫の内には、死すら終焉を迎えん」

【3】6版の裏表紙は「H.P.ラヴクラフト」「クトゥルフ神話」自身を前面に出している。更に少々略してるケド「ホラーTRPGとして、これまでにない緊張と破壊を体験する事が出来る」「豊富なデータ。クトゥルフ神話事典としても見逃せない」「すぐにプレイ可能な4本のシナリオを収録。更に20世紀に実際に起こったクトゥルフ神話的な事件を紹介。シナリオのアイディアに活用できる」

【4】7版の裏表紙は、売れている作品の版上げの為か、あまりセールスポイント的な表現は避け、ポエム的な「人類の勃興のはるか以前より地球を総ていた旧き大いなるものども。星辰正しき今、永く眠っていた彼らが再び現れる」との記載がある形。

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●D&D5版
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 自分D&Dの4版は買ったんだけども目立った売り文句はなく…、それ以外はネットで確認した。大抵言われる謳い文句は「世界最古(元祖)にして世界最高(最高峰)のゲーム」のが一般的かなと思う。

 売れている、世界的にユーザー人口が多い等からこそ言えるセールスポイントな気がする。

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■まずは謳い文句?
本が故に言葉や絵で表現しないといけない。
まずは自作ゲームの惹句(キャッチコピー)の洗い出し…
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惹句・謳い文句は下記の9個……。

「マッチョを狩れるのはマッチョだけ!!」

「とにかくバイオレンス!」

「単純明快!ピュアな暴力は楽しい!」

「250以上のスキルがなんだ!バランスなんかぶっ壊せ!」

「ココに拾い食いを咎めるヤツはいない!」

「ヤられたらヤり返せ!倍返しだ!!」

「正義の組織マッチョハンターになって悪の組織マッチョギャングをぶちのめせ!」

「いいマッチョギャングは死んだマッチョギャングだけだ!」

「コンボでキめろ!」

「時は平成レトロの日本のゲーセンが舞台。ノスタルジックやエモい空間で、アーケードゲームを遊ぶゲーマーを体験して、ある一日を楽しもう!」

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■で、改めてセールスポイントは?
本が故に言葉や絵で表現しないといけないよね。パート2
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【1】とある作品をパクると「ゲーマーとゲームキャラクターが交錯するメタっぽいTRPG!」。ただ先人「ヴィジョンコネクト」「ログホライズンTRPG」があるのであまり強く謳えないし、元々謳うつもりもなかったんだけども、一応、取り上げた方がいいのかなと…

【2】とある作品達から色々パクると「TRPGは、コミュニケーションとサイコロの偶然の連鎖によるハプニングと即興…。それらが多彩多重に紡いで、あなただけのストーリーを紡ぎ・体験できるゲームジャンル! 世界で一つだけの最高傑作のストーリーを参加者全員で作ろう!」というのはTRPGは今が旬だから、このタイミングなら許されるんじゃないかなぁ~と……。

【3】とある作品をパクると「スキルデータは250以上」「キミが思い描く様々な格闘ゲームのキャラクターを再現する為のデータで満ちている。キミだけの格闘ゲームのキャラクターを作ろう!」などが良いのかも……。

【4】あとは…「すぐにプレイ可能な10本のシナリオを収録。その他にもシナリオのアイディアに活用できるシナリオフックも多数収録」とかかなと…。

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■まとめ・所感
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 素直な感想として、意外とTRPGのセールスポイントのアピールは弱いんだなと思った。とはいえコンシューマーのデジタルゲームでもあんまり変わらない。昔は特に。何か数値が大きければいいみたいな…。キャラクター数とか、モンスター数とか、広大さとか、レベルの上限とか、色数とか音色とかもセールスポイントとして挙げている時期もあった。
 一方、今は買わせる・買い切りから、基本無料でまずはプレイしてから入るスマホゲームが主流になり、コンシューマーは過去に売れた作品のシリーズなどが売れる形になってたり…。

 とはいえ、欲張りかもしれないけども…、もうちょっとなんか欲しい印象もある。

つづく


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