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ストライキ中のフランスで、モンサンミッシェルまで頑張って行った話


諦めなければ必ずできると日頃から思っていて実現している。


そのおかげで、モンサンミッシェルへ無事にたどり着いた話を書こうと思います。


2019年12月5日18:30に関西空港を発ち、乗り換えを経て、6:20にフランスのシャルルドゴール空港へ着いた。

ウキウキの10日間ヨーロッパの旅〜バックパックで新婚旅行〜
が私の中ではじまっていた。

予定では、8:49発のレンヌ駅行きのTGVという乗り物で向かい、そこからモンサンミッシェルに行くつもりだった。

空港に到着してから有名なPAULでクロワッサンとチョコデニッシュを買い、空港の椅子で食べた。

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7:30くらいに、早めに電車を確認しておこうと乗り場へ向かった。

時刻表を確認すると、乗る予定の行き先が全く見当たらない。
つたない英語で必死に駅員さんらしき人に聞くと、今日は中止になったとのこと。


え?中止?そんなことあるの?これに乗らなきゃ大幅に時間が狂うのだけど?????
オンラインで予約してるのに????


そう思いながら新しく検索すると、ようやく原因がわかった。

12月5日、つまり今日から大規模なストライキがはじまってしまったとのこと。

地下鉄もTGVもほとんど運休に。

そんなことが起こったのは初めてだったし、事前にわかってたとしても航空券はもう買っていたのだから回避できなかった。

夫と2人で必死になってモンサンミッシェルへ行く方法を探した。
ホテルを予約していたし、10日間のヨーロッパの旅はすべてスケジュールを決めていて電車や飛行機の予約をしていたので、どうしても行かなければならなかった。

なんといっても新婚旅行。どうしても行きたい。そして私にはどうしてもモンサンミッシェルに行きたい理由があった。


パリの中心地モンパルナス駅までのバスが空港から出ているのがわかり、バス停で待っていたら、予定の時間に来ない。

まさかと思いバスの誘導してるような人に聞いたらさっき出たという。
バス停の椅子に座っていたのに、バスが来ても教えてもらえないことにびっくりした。

そこから20〜30分後にようやく来た。
この時点でかなりの時間のロス。

なんせ行く予定だったレンヌ駅からモンサンミッシェルまでのバスはかなり少なくて、最終が16:45発。

幸い気づいたのか少し早かったおかげで、10時までにはモンパルナス駅に着いた。

バスの中でどうやっていくべきかを模索して、Uberとblablacarを使うことにした。


blablacarというのはヒッチハイクのアプリらしく、たとえると、レンヌ駅付近に行く人についでに乗せてもらうような仕組み。
安全かどうかなんてわからないけれど、それしか方法がなかった。
なるべくお金もかけたくなかったから、それが一番安い方法だったのだ。

ただ、そのblablacarでの待ち合わせ場所のようなところに行くのが地下鉄ではいけなかった。
普段なら地下鉄で簡単に迎えるところなのに、ストライキの影響で全部止まっているのだ。

そこでUberを使って、その待ち合わせ場所まで行った。Uberは目的地も入力しているし、お金もアプリ内で支払われているからとても便利。ハワイはじめて知り、かなり使った。
そして、この旅でもたくさん使うことになる…。


blablacarで乗せてくださったのは高齢の女性で、本当に本当に親切な方だった。

英語が上手くない私たちの説明で、彼女はレンヌ駅付近の場所に、それもレンヌ駅からバスで30分の場所に行く予定だったのに、モンサンミッシェル行きのバスに間に合うように、直接レンヌ駅まで送ってくださった。

車の中ではたまに話しかけられて、私もスマホで英語を調べながらも会話したけれど、言いたい言葉が言えないことがとても悔しかった。だから英語を勉強したいと心から思った。
3年前も思ったんだけれど、こういう決意って日本に帰ると薄れてしまう。

3時間ほど車に乗った。はじめて海外の高速道路を走る車に乗り、パーキングエリアも行った。

彼女は京都に行ってみたいと言っていた。いつか案内できたらと言いたかったけれど、英語の文章が上手く浮かばなくてやめてしまった。

彼女のおかげで、16時過ぎには到着できた。最終のバスには間に合う。

上手く英語が話せなかったので、感謝の気持ちをあとでblablacarでのチャットでたくさん書いた。


なんとか18時にはモンサンミッシェルのホテルに着いた。
この地に来たのは2回目。1回目はずっとモンサンミッシェルに行くことが夢で、脱サラして1人旅をした。その時にこの夜景と星空を次は未来の夫と一緒に見たいと願った。だから、どうしても行きたかったのだ。

その日、その願いは叶ったようで、叶わなかった。

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夫と行くことはできたけれど、天気が悪く、夜景は見れたけれど、星空は全く見えなかった。
同じ時期に行ったのに、3年前とは異なることがたくさん起こった。


モンサンミッシェルは星空が本当に綺麗な場所だ。今まで見た中で最高の景色だった。それを夫に見せたかった。

でも、3回目の目標がまたできた。夢がなくなるよりもあるほうが絶対楽しい。


予定よりも5時間遅れて着いたけれど、行きたいと思っていたルプレサレというレストランでオイスターとステーキを食べられて満足。

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この日はもちろん疲れもMAXでイレギュラーなことがたくさんあったせいか、ご飯を食べたあとケンカをして寝ました(笑)


何が原因かは覚えていないけれど、日記にそう書いてあった。
新婚旅行なのに、この10日間は何度もケンカするこもになる。それでも今仲良く暮らしてるからいい経験だったのかもしれない。日常的にもたくさんケンカはするけど。

次は仲良く素敵な星空とモンサンミッシェルでの探検ができるといいなあ。
次の日修道院だけは見学に行った話はまた後日。


私たちがモンサンミッシェルに行けたのは、諦めなかったから。その言葉に尽きる。

最初にその経験ができたからこそ、後の旅も諦めずにイレギュラーな事件が起こっても行きたいところに行ける旅になった。

もし、Uberやblablacarなどの手段がなければ、諦めてパリで遊んでいたかもしれないけれど、私はスピリチュアル的な考えかもしれないけれど、「思ったことは実現する」と考えているので、絶対に行けるとしか思っていなかった。

乗る予定の電車も地下鉄も何もかもがなくなっても、バスに乗れなくても、知らない土地でも、とにかく絶対に行くと決めて調べた。

この10日の旅は基本的には予定通り進んでいるのだが、ロストバゲージに2回もあったり、フランス滞在中はストライキで全く電車が使えなかったり、いろいろあった。

絶対にやり遂げると決めたらできるもんだなあと思った。
そこで英語が使えたらその可能性はもっと上がったのだろうなとも感じる。


今は海外に簡単には行けない時期だけれど、海外に行きたいという気持ちを持ち続けるためにも、行った気になれるようにも、この旅行記は少しずつ書こうと思う。


次回、モンサンミッシェル修道院の探検とパリでの散歩編(いつ更新するか未定ですけどまとまって見れるようにマガジンに入れときます)


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