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個人誌できました、絵本も売ります!

自費出版でエッセイや書評などを詰め込んだ個人誌を、2020年の春に出す!と決めたのは昨年末のこと。
新型コロナウイルスの流行に翻弄されながらも、甘木サカヱ個人誌「ひのかけら」vol.1がようやく形になりました。
みんな不安なこのご時世、あまりのんきな内容でもいかんのではないか……とさんざん迷いながらも、結局自分ができることは、いつも通りの淡々とした、ぼんやりとした日常をお届けすることではないか…と腹をくくりました。
絵本や料理や編み物や、働かず遊んで暮らしたい!という欲などをめいっぱい詰め込んだ、概ねのんびりした内容です。
販売のため、思い切ってネットショップも開店することにしました。
STAY HOMEな日々の息抜きにでも、ぜひお手に取っていただけると嬉しいです。
https://toppinpararin.stores.jp/

そして今回、私にとって初めての試みがもう一つあります。
この個人誌には、ある絵本、私が書店で初めて表紙を開いたときに心臓を撃ち抜かれ、すっかりとりこになった2冊の素晴らしい絵本について書いた文章が載っています。
その2冊の絵本を、個人誌とセットにして販売することにしました。
絵本のタイトルは届いてのお楽しみです。セットのお値段は、絵本2冊の定価と個人誌の定価(750円)を別々にお買い上げになるよりも、ほんの少しだけお得な価格設定となっております。
(4月23日22:38追記 絵本セット完売しました!本当にありがとうございます。)

…と、ここで、日本の書籍流通の知識がおありの方ならば、「書店でもない個人ライターが、自著でもない新刊本を定価で手売りして、どうやって利益を出しているんだ?」と疑問にお思いになることでしょう。
よくお気づきになりました。利益。利益ね。出ません。
この絵本セットは、書店さんに取次から絵本を取り寄せていただき、それをそのまま私が仕入れるという単純な仕組みです。
自分の個人誌を一緒にお売りするからこそ若干の利益が出るものの、絵本をセットにして売ることでの私のメリットはほぼゼロです。在庫リスクや梱包の手間を考えると間違いなく赤字。
じゃあなんでそんな面倒なことを始めたのか?

やりたかったからです!

私にはずっと、自分でセレクトしたお楽しみ絵本をお届けしたい!という夢があったのです。ずいぶん前に一度、知人の書店さんと一緒に企画したことがあったのですが、年々値上がりする送料や在庫管理の面でどうしても利益を出すのが難しいということで、泣く泣く頓挫した経緯があります。
今回、せっかく自分で好きなように企画する個人誌を作るのだから、それに合わせて、紹介した絵本をセットにしてどうしてもお届けしたい!と思いました。
今回は、以前から大変お世話になっている千葉県習志野市の絵本屋「くわのみ書房」さんに、仕入れや販売の面で全面的にご協力いただいておりますが、店主の那須さんに
「うちは利益が出るから有難いだけだけど…甘木さん本当にやるの?」
「売れ残ったらどうするの?」
としきりにご心配いただきました。
そこで私も一度冷静になって考えてみました。売れ残りのリスクや商品管理の手間といったデメリットに対して、メリットはというと、ご購入いただいた皆様に、絵本と書評(というほど大上段に構えた文章ではありませんが、愛はたっぷり鬱陶しいほどに詰め込んでおります)を一緒に楽しんで頂けるという点だけ。

やるしかないな!!

そんなわけで、30点という数量限定ではありますが、絵本セットの方もお気が向きましたらぜひよろしくお願い致します。
定番人気の絵本はあえて外し、おそらく本棚にお持ちの方は少ないだろうな…というチョイスを心掛けました。春らしい、新しい出発にぴったりの2冊です。
もちろん、内容が素晴らしいことについては自信を持って保証いたします。
どのくらい自信を持っているかというと、このセットが売れず、最悪の場合同じ絵本が自宅に30冊存在することになっても後悔しない!と断言できるくらいです。退かぬ!媚びぬ!省みぬ!

https://toppinpararin.stores.jp/

そんなわけで、初めての試みばかりで心臓がバクバクしている甘木です。
購入者の方にお楽しみいただければ、こんなに嬉しいことはありません。

最後になりましたが、皆さんが安心して暮らせる平穏な日々が、一日も早く戻ることを祈っております。
ゴールデンウィークもSTAY HOME、一緒にゆるゆると頑張りましょうね。

だいじに無駄遣いさせていただきます!