ゴミ箱 なんでも怒る人(鬼滅の遊郭描写に怒る人たち)

ゴミ箱
なんでも怒る人

私の好きな作品が深夜放送であるにも関わらず幼児や年少者に流行ってしまったがうえに、一部の「始めから幼児向けに作られた作品だと勘違いした人」から叩かれていて悲しい。
しかし、私は誰に対してもわきまえる気がないのでここにその思いを吐露することにした。
自分の生殖以外は許せない親が作品に「遊郭」が出てくるからといって、「子供に見せられない!」「遊郭の真実を伝えていない!」として怒っている。そもそもこの作品は冒頭で主人公の家族が惨殺されており、1話目を見た時点で年少者の親ならば見せるのをやめるべきだと思う。放送時間も深夜帯なので、どのようにして年少者がこの作品を知る機会を得たのかがよくわからない。この作品の中では遊郭をエロコンテンツとして扱っていないが、年少者向けではない作品に遊郭が出てくることだけでもう許せないらしい。遊郭の真実は見る側によって違う。また、この作品は遊郭の話ではなく作中に遊郭に関連する職業や生まれの者はいない。アクションモノ・バトルモノであるため、遊郭が舞台のバトルがあったというだけの話である。遊郭で女を商品として買うことを良しとする描写はない。 

ただ、この界隈はツイートのスクショを貼り付けて晒す傾向にあるので関わらないようにする他にない。

野生動物は、雌だけではなく雌雄で子育てするものは雌雄とも子育て中の親は、例え攻撃したり子供を狙っていなかったとしても巣の近くを通りかかった者全てに威嚇するので、子育て中の人を見たら(その人が特にキレていれば尚更)、子育てに口出しできる知識や経験のない人間は自分や自分の大切なものに害が及ばない範囲であれば「ああいうものだ」と思って放っておくのが寛容さなのかもしれないとも思う。
ワンオペワンオペ言ってる人は、その殺意と攻撃性から自らをワンオペに追い込んでいるのではないかという気がするが、首を突っ込むのは危険だ。その人は、おそらく自分の行動と自分の子供の行動以外許せるものなどない状態なのだろう。小心者のオタクである私が玩具コーナーで感じた殺気は気のせいではない。むしろ子育て中に理性を保てて他人を攻撃しない人はひじょうに稀有なすごい人なのだろう。

私の母が飼っていたセキセイインコも、雌の子育て中に雄が近づいたら雌に襲われて殺されてしまったらしい。セキセイインコは鳥類だが哺乳類であるハムスターも、「子育て中の雌と雄を分けておかないと雌が雄を殺す」と飼育方法の書かれた本に書いてあった。親である雄ですら殺されるのだから、全くの他人であれば殺されないわけがない。
私の両親も私が幼い頃が一番喧嘩が激しかった。祖父母と暮らすようになって一時期和らいだが、祖父母が亡くなってから親の攻撃の矛先は子供に向いた。今は親の扱い方に慣れて大戦争は2年に1度ほどしかない。

社会での生き方や常識の全てを義務教育が補完できるわけではない。家庭環境というのはその人の人格や思考や価値観に義務教育以上に大きな影響を与えるのは事実だろう。責任の持てない親が責任の持てない人間を作る。事実とフィクションの区別がつくかどうかもそのうちの一つだ。遊郭を扱った作品で低年齢にまで有名なものはそう多くはない。そもそも低年齢向けではない。それを与えるか与えないかは親の裁量だし「遊郭の真実」を子供に教えたいのであればそれを上手く教えられるかどうかは親と子供の問題であり、フィクション作品が説明しなければいけないものではない。フィクション作品を見ないほうがいい。
真実に拘る人は我々女性がプリキュアのように戦えないことを何と教えているのだろうか?

鬼滅に関して言えば「遊郭」をエロコンテンツとして消費する描写は一切ない。もし鬼滅の刃が20年前の漫画だったら、女性キャラが遊郭に先入して男鬼に襲われそうになるところを男性主人公が助けるようなシナリオだったと思うが、個人的には女子ウケ狙いかもとは思うけど未成年の女性キャラが遊郭に先入するところを男性キャラが女装して先入するというシナリオになっている。「遊郭」と聞いただけで沸騰する人は、歴史の汚点である「遊郭」を隠そうとしているのではないかとすら思う。
折檻されて殺された遊女を鬼(敵)として扱うのはどうか?と言う人もいるが、鬼滅の刃の鬼は元社会的弱者や被害者が多いし、そうであることを描いている。
そもそも幼児向けではないのはもちろんのこと、「遊郭」に難癖つける前に家族を殺された未成年の兄妹に哀しみ冷めやらぬうちに政府に公表もできないような組織が虐待みたいな修行させて生き残れるかどうかも怪しいデスロワイヤルやらせて生き残った奴を鬼と対等に戦える復讐の鬼として使役するとかフィクションじゃなかったらできないくらいの超虐待だろ。敵が現れたら突然リングも現れる(実況も現れる)キン肉マン以外のアクション漫画なんてほぼ虐待。

ただ、私も実写か二次元かを問わず男性向けコンテンツの女体エロコンテンツ化には思うところが山ほどある。それについてはまた機会があったら書くかもしれない。

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