猥褻か「芸術」か~売店で感じた日本とアメリカのヌードの違い~

裸や男女の性交を描いた作品が猥褻なものとして扱われるのか、それとも高尚な「芸術」として扱われるのか、というのはよく議論される話題である。芸術という言葉が直接的に使われなかったとしても、一見猥褻に見えるが社会的に意義があるとされる物の取り扱いをどうするかは、様々な意見が存在する難しい問題である。私は「○○すべきか否か」という議論においてはそれぞれの主張の正当性自体よりも、その主張の論理的基盤や歴史的

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リビングを考える

まずは大きさを考える

私の場合は前項まででお話ししたようにまずは収納から考えました。理由としては後から収納を考えると余っているスペースを割り当てることになり、収納量が確保できなかったり、場所が悪かったりすると思ったからです。もちろんリビングの場所はある程度想定してですが、リビングの大きさは収納を確保してから決めていくようにしました。その結果我が家のリビングの大きさは15帖となりました。1階の帖数

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「観光のための文化」から「文化のための観光」へ(6終) ゾーニングの知恵

▼アレックス・カー氏と清野由美氏の『観光亡国論』を読むと、「ゾーニング」という言葉の意味について考えるきっかけになる。

▼「ゾーニング」と「分別」とについて言及している箇所を、大切なところなので、再度引用しておく。

〈清野 日本で「ゾーニング」というと、都市計画法で定める住居専用地域とか、商業地域、工業地域といった「用途指定」のこと、という理解が一般的ですが。

カー それはごく狭義のもので、

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「観光のための文化」から「文化のための観光」へ(5) ゼロドルツアーの恐怖

▼アレックス・カー氏と清野由美氏の『観光亡国論』を読んでいる。

両氏の対談で、日本の観光産業の問題点が浮き彫りにされている。

カー氏いわく、

〈日本の観光業では、全盛期の高度経済成長期の「クオンティティ・ツーリズム(量の観光)」が、いまだに根を張っており、今の時代に通用する「クオリティ・ツーリズム(質の観光)」については浅い理解になっていることです。〉(168頁)

▼20世紀の「量」と、2

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すべての欲望を肯定するということ(LGBTPZN・反生殖・ゾーニング)

2018年のはじめごろ、「バーチャル教祖ユーチューバー クジラータ・ボヒメーヤー」というものがあって、インターネットに突如、教義をアップロードしはじめた。ほとんど見返すことはないが、いまでも特に覚えているものがふたつある。「すべての欲望を肯定しましょう」というものと「クジラータ教の大義は、すべての人間がすべての欲望を実現できる空間をつくること」というものだ。この記事ではこの教義がどういったものなの

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ファッション店舗の『売場作り』を変えよう! その1

苦言を呈してみる。
僕はファッション業界に特化したコンサルティング会社からキャリアをスタートした。それから30年近く経つけど……
ファッションショップって実は栄枯盛衰の歴史で……専門店⇒DCブランド⇒百貨店⇒インポートブランド⇒セレクトショップ⇒SPA⇒ファストファッション⇒オンラインモール……を長らく見届けてきた。
まさに歩く業界年表(笑)かしら。ちなみに以下はその実年表を絵にしてみたものだ。

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令和時代のテーマか?「嫌悪感の処理の重要性」

という訳で、平成最後のnoteでございます。

当初はどうでもいい穏やかなグルメ記事でも書いておこうかと思ったのですが、twitterでとある人物が非常に興味深いことを発言しており、色々と思う所があったため、「嫌悪感」 をテーマに1本書こうと思った次第。

嫌悪感自体の否定は「本能を捨てろ」と同義

青識氏の言うように、何かに対して嫌悪感を持つのは仕方のない事である。嫌悪感と一口に言うが、その中に

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西武・そごうの広告を「パイ投げ」から考える

西武・そごうの広告が、新年早々炎上していた。
好きか嫌いかで言えば、私は嫌いだ。不快だった。

とはいえ、あの動画を見て、元気になる人の気持ちもわかる。辛いこともたくさんあるけど、私は私だから頑張ろう!と励まされた人もいるだろう。

ただ、個人的な好き嫌いを抜いても、大手の広告としては問題点が多すぎると思う。

ジェンダー的な視点からの批判・問題提起は、色々な方がされているので、私はクリームパイを

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