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カレーの常温保存は十分な注意を

夏の気候に近づいてくると、食べ物の痛みが気になりますね。

自分はいわゆるルーを使うカレーは作らず、もっぱらスパイスからカレーを作るのですが、嫁さんは一晩かけてルーのカレーを作るのが好きなんですよね。

かの東京カレーの老舗「デリー」さんでも、次のように言っておられます。

カレーに関しても、ウェルシュ菌での食中毒のこともメディアに流されています。
 我々も工場があるので、一通りの知識はあります。
 このウェルシュ菌は、嫌気性菌(空気がない真空に生息)で耐熱性菌(100℃以上でも殻を作って死なない)という厄介なもの。

  一晩置いたカレーが危ないといわれますが、それは自然冷却だと、菌が増殖する温度帯(15℃~50℃)が長くなるから。

 先人の知恵でしょうか、我々は画像のようにスパテラを使って、かき混ぜながら朝晩沸騰させ、空気に触れさせ、且つその他の菌(ほとんどが85℃までで死滅)をやっつけます。
 
 それでも怖いときは、沸騰した後、ステンポットに小分けし、氷水を張ったバットで一気に冷却(この時もかき混ぜながら冷却)し、冷蔵庫保管。
 前述の「菌が増殖する温度帯」からできるだけ早く下げるということです。

 食中毒予防三原則はは、菌を「つけない」「増やさない」「殺す」ですが、「つけない」のは家庭でもほぼ無理。
 「殺す」も全滅は難しい、しぶといのがいますから。
 となると「増やさない」という温度管理がまあまあできそう。

工場の最前線でこの様に仰るのなら、我々一般人も気をつけないと。

常温保存のカレーに気をつけないといけないんですが、それよりも注意が必要なのは、夜中にカレーの香りに誘われて、ちょいちょいつまみ食いしてしまう自分自身かもしれませんな。

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