見出し画像

泣きべそのフランクフルト空港

吉祥寺駅からリムジンバスに乗って羽田空港第三ターミナルに朝7時前に着いた。
チェックインして大荷物を2つ預けたらホッとしてお腹がすいたので何か食べようと思ったけど、お店が一軒も開いてない🥲ちょっとかなしい。わたし以外にもかなしそうな各国の人がウロウロしていた。

せっかく初めて「国際線の第三ターミナル」に来たので探検したくてトイレに入った。どこもかしこもピカピカで綺麗なのに、お掃除係の人が二人も居て、せっせと蛇口や鏡を磨いていました。

「朝早くからこんなに綺麗にしてくれて、どうも有難うございます」
て言ったら、わたしより年上そうなおばさんがニコってして、流しを磨きながら
「ここは24時間開いているんです。だから朝番、昼番、遅番、夜勤があるんです」
と言って、それぞれの勤務時間が何時から何時なのかも丁寧な日本語で教えてくれた。
おばさんのお国がどこか聞けばよかったな。

隣りで鏡を磨いていた肌の浅黒い美人さんは、ただニコニコ聞いていた。
「これから寒くなるし、お身体大事にしてくださいね」とわたし。
「年に2回健康診断があるんですよ」とおばさん。
羽田空港の清掃会社がブラックじゃなさそうで良かったです。

表示で展望デッキがあるのを見つけ、エレベーターで上がってみた。
わーい飛行機がいっぱいある〜。わーい離陸してる〜。
やっぱ離陸ってカッコいいよな〜。
と飛行機バックに自撮りして喜んでいるわたし以外、広い展望デッキに誰もいない。
気がつけばSFな気分だ。
このままローマに着けずに羽田空港第三ターミナルから銀河系の外に出てしまいそう、、みんなどこにいるの?

ピカピカのガラス扉を、もっと磨いているお掃除係の黒人男性が遠くに一人見えてほっとする。
いろんな国の人がお掃除してくれているんだ、知らなかったよ。感謝なのだ。
(搭乗ゲートを入ったら、わんさか人がいっぱいでした)

機内で隣にイタリアの人が居たらいいな〜❤️とか思っていたけど、三人並びの席に一人ずつしか座ってない。
そうだった、ANAはコロナ感染対策にしっかり取り組んでいるのだ。
スチュワーデスさんも乗客の皆さんもちゃんとマスクをしてる。
(フランクフルトフルトで乗り換えたローマ行きの機内では、マスクしてるのはわたしと数人のドイツ人🇩🇪のおばさんだけで、ほかの皆さんはマスクなしだった)

ウクライナと戦争しているロシアの上空は飛ばずに、昔みたく太平洋を渡ってアンカレッジを超えて14時間35分も飛んでフランクフルト空港に着いたのは日本時間の深夜。なのにドイツでは17時。それで眠くてボーッとしてたのが失敗だった。

ドイツからイタリアに行くんだよねわたし。
だから国際線の乗り換えゲートに行けばいいんだよな。
と、だたっ広いうえに尋ねる人がぜんぜん見当たらない不案内なフランクフルト空港をひたすら歩いて国際線の手荷物検査場で詳しく検査されて搭乗ロビーに出た。
そしたら電光掲示板に、わたしの乗るべきローマ行きのルフトハンザ便の表示が無いんです😭

何度見返しても、ほかの掲示板を見ても出てない!
羽田空港第三ターミナルをようやく脱出したのに、
今度はフランクフルト空港で遭難の危機が迫っている!
ローマ行きの飛行機の離陸の時間も迫ってる。
ドイツ語はチュースしか知らないんです。ここで遭難するのは困るんです。

やっとこさ英語で教えてくれる人を見つけたら、わたしが握りしめてる搭乗券を見て
「ああ、ローマじゃん。ならドメスティックじゃん。ここはインターナショナルだから、間違ってるよマダム」って言って、
ちっさいゲートに連れて行ってくれて、そこを抜けなさいと言う。
こんな裏通路みたいな所から乗れるんかいと思ったら、
出たよドメスティック=ユーロ圏内行きの手荷物検査場に!

思えばそれは金曜の夕方でした。
それで旅行好きなドイツ国民の皆さんが、ユーロ圏内の各地に旅に出ようとしていたのです。
手荷物検査場は、まさに大蛇のように長い長い長蛇の列!

えええ、わたし間に合うの?
みんなドイツ語で楽しそうにワクワク話してるのに、わたし一人泣きべそだったよ。
マスクしてたから分かんないだろうけど。
(もう誰もマスクしてません。係のスタッフさんたちも旅人の皆さんも)

カクカクシカジカ。
ローマ・フィウミチーノ空港に着いたのは、羽田空港第三ターミナル到着から24時間後のことでした。
眠いし大冒険でくたびれたよ。

それでも。
5年前に修復されたというフィウミチーノ空港は素晴らしく美しく😍
古代の彫刻や絵画のレプリカが飾られ、
やったー!31年ぶりのイタリアだー!
やっぱりイタリアはいいねえ❤️と感激して元気が出たのだ( •̀∀•́ )✧


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?