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11月8日 水と空気から石油を作れるっていうけど・・・本当?? とりあえず「その後」について考えてみた。

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日本が世界を変える夢の技術です!

 ネットでちょっと話題になっていた動画ですね。「水」と「空気」から《石油》の精製に成功しました……という内容。現状、石油は1リットル140円だが、この技術を使えば1リットル14円でも充分利益を出せるという。

 これは……えー……んー…………どうなんだ? 本当にどうなんだ? 解説は正しい? 理論は正しい?
 もしも事実であれば、夢のようなお話しだけど……んー……………。

 今の時点ではなんとも言えない話。この先生の仰るとおりだったら、間違いなく世界が変わるレベルの大発明だけど……。
 でも壮大なホラ話でした……という可能性もかなり高い。次の動画で「ドッキリ大成功!」という看板を持って出てくるかも。

 まあ、いいや。そういう事実かどうかの検証は誰かがやってくれるでしょう。

 とりあえず事実としましょう。すると世界はどうなるか? これを考えてみよう。

 現在の石油産出国を見てみましょう。

米国      759,460,000トン
サウジアラビア 573,092,000トン
ロシア     548,517,000トン
カナダ     273,983,000トン
イラク     221,310,000トン
中国      204,720,000トン
アラブ首長国連邦 181,117,000トン
イラン     176,541,000トン
ブラジル    163,058,000トン
クウェート   145,715,000トン

 あ、石油産出国1位ってアメリカだったんだ。てっきり中東の国だと思ってた。とりあえず、このランキングが破綻する。
 まず、現在の石油産出国がすごく慌てる。例えばサウジアラビアやアラブといった国は、いま石油マネーのおかげで豊かな暮らしをしているが、この暮らしは長く続かない、いつか石油は枯渇するかも知れない……という将来の備えとして、見込みもありそうな色んな産業に投資をしている。サウジアラビアでeスポーツ振興をやっているのもそれだし、最近はサウジアラビア発の企画で往年のアニメ『グレンダイザーU』のリメイクが発表……という嘘みたいな話まで出ている。
 もしもいつか石油が枯渇したら……というときのための投資だったが、その「今」が突然やってくることになる。パニックになるのは確実だ。

 例え石油が採掘できても、それ以外の産業がなければ、国の運営はうまくいかない。ブラジルなんてそういう国で、石油の採掘と同時に、独自の世界にアピールできる産業がなければならない。つまりその国の「顔」となる商品だ。日本は原油がなかったわけだけど、昔から日本製家電や車が強い……と知られているし、そこにアニメとゲームといったエンタメ産業がある。そうした産業をどこも欲しいと思っているけど、なかなかそういうわけにはいかない。モノは奪えても知的財産は奪えないからだ。「質の高い商品を作れる」「面白いコンテンツを作れる」というアドバンテージはめちゃくちゃに高く、日本は原料がまったくないのに、いまだに世界第4位の経済大国でいられるのはこのため。
 産業が生まれなければ、国は相変わらず貧しいまま……サウジアラビアはそれを理解しているから、いろんな投資をやって独自の産業を生み出そうという最中だった。

 欧米白人達も大慌てだ。ヨーロッパ白人は基本的に自分が優位になれるゲームしかやらない。その優位性が崩れるなら、平気でルール変更を迫ってくる。東アジアの辺境国で石油の精製に成功した……という話が知られると、即座に外圧をかけてくるだろう。日本からの輸出品には理不尽な関税をかけてくるだろうし、なんだかわからない文化批判もやってくるだろう(昔から日本が優位になるとヨーロッパは文化批判をしてくる)。ヨーロッパは遠回しに「その技術よこせ」というアピールをしてくる。

 アメリカは思考も行動も単純なので、もっと直接的に「その技術をよこせ」と言ってくるだろう。政府を通じて強制的に供出させる……くらいのことはさせる。アメリカという国は基本、ジャイアニズムの国。人のものを奪って自分のものにする。そうやって発展してきた国だ。

 欧米はまあそんな感じに、表面的には礼儀正しくやってくれるだろう。最大の懸案事項はもっと近くにある。中国だ。
 みんなご存じの通り、最近の中国はド派手に不動産バブルを大爆発させたばかりだ。それで「台湾有事が起きるんじゃないか」……と語られている。
(現状、台湾有事が起きないのは、ウクライナーロシア戦を静観しているから……と言われるが)
 その矛先は日本に向けられる。なんならある日突然、宣告もなしに日本へ軍事侵攻……あり得ないシナリオではない。
 そしてこの戦いには絶対に負けてはならない。負けたら日本という国がなくなるくらいのインパクトが起きる。負けたら今度こそ日本人はディアスポラ(離散)してしまう。

 現在の世界情勢がどうしてこうなっているのか……というと石油利権が軸になっている……というところは多分にある。その勢力図がガッと変わってしまう。この勢力図を書き換えるための世界戦争……普通にあり得る。
 それを乗り越えたら、新しい時代がやってくる……といえるけど。もしもその時、日本が主導の世界秩序を作ることができれば、これまでにない良い時代が来るんじゃないかな……。

 と、ここまで考えたけれど、そもそもの話として、水と空気から石油を作る……なんて都合のいい話が本当かどうか。
 先生の話でも、実はすでに大企業もけっこう偵察に来ているらしい。しかしだいたい後で「ダメでした」ということになっている。これがある意味、真実を語っている……ともいえる。つまり、研究が胡散臭いから手を出さないで置こう……と。中国の諜報員も当然、このニュースを知っているはずで、それで手を出さないのは「いやいや……まさか」という状態なんだろう。
 なんにしても、うますぎる話には落とし穴は付きもの。本当かどうかは、すぐに結果が出る話。静観していよう。本当だったらいいんだけどなぁ……。


石油製造の全工程(ドリームエネルギー製造)

 石油製造の全行程を収めた動画。 2年前に公開されていたんだね。論文も特許も出ているようだけど……。
 うーん……どうなんだろう?

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