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2月20日 インタビュー・ウィズ・○○で何か書けないかな……

 昨日は『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』を見て、感想文を書いた後、あっと気付いたのだけど、『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』のタイトルは、多分『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のパロディだ。確信はないけど。
 それで思い出したけど、私もえらい昔に、『インタビュー・ウィズ・○○』という物語を書いたんだっけな(○○の中身は内緒よ)。
 明らかに虚構側の人間の“話”を、現実世界側の人間が“訊く”。……というコンセプトは面白いと思ったんだ。ヴァンパイアはもちろん、同じやり方で、色んな虚構世界の典型的なキャラクターに話を語らせる……。
 私が書いた物語は、まず、とある記者がある未解決事件を調べていて、それに関わりのある人物を見付け話を聞く。その人物が話す“物語”は、いかにもな“虚構”。しかし、調べていくうちにまったく違う真実が見えてきて……。
 “虚構”と“現実”の対比。虚構側にいる人間が見て、話す物語。それを私たち側の人間が目撃したとき、どれくらいの“違い”が生まれるのか(例えば、ある女性から語れば恋愛物語だが、視点を反転するとストーカーの話になったり……)。
 このコンセプト、なんならありとあらゆる虚構に対して使えると思うんだ。訊く対象はヴァンパイアでもゾンビでもエイリアンでも、なんでもいい。きちんと書いたら、絶対に面白いと思う。

 それで、私が書いた物語はどこへ行ったのか……。
 たぶん、あのファイルの中のどこかにあるのだが……。なにしろそのファイル、全部で30センチほどの厚みがあってな。あそこから探し出すのはちょっと……。
 しかも、当時は何も考えずシャープペンシルで書いていたから、経年劣化でかなり薄くなっていて……。今でも判読可能かどうか……。
 うん? 当時?
 まだパソコンも持ってなかった頃だよ。
 その当時、発表の当てもなく、大量のプロットを書いていたんだよ。
 まあむかし書いたものだから、今となってはただのゴミ。量だけはあるんで、たまに漬け物石代わりに使ってるけど。
 手書きで勢い任せに書いたものだから、発掘しても使い物にならんよ。

 『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』を見た後、昔そんな物語書いたな……って思い出して、ひょっとしてあのアイデア、今でも使えるんじゃないかな、という気がして。
 『ProjectMOE 第6話 魔法少女篇』も基本的にはこのコンセプトだ。煌あかねという虚構側の人間がいて、対して現実的な目線を持って追いかけてくる刑事がいて……というプロット。
 『ProjectMOE』のシナリオのどこに欠点があったかというと、刑事側がほとんど何もしないこと。刑事がポンコツすぎて、煌あかねをぜんぜん追い詰めてくれない。“対比”になっていない。あれだと刑事が何のためにいるかわからない。ここで話がつまらなくなっている。刑事というか、シナリオがポンコツ。もっと警察サイドに厚みを持って、煌あかねを追い詰めていくプロットにすればよかった(だから読者数も評価も上がらなかったんだ)。
 書いている時は、あまり話を警察側に振りたくなかったんだ。あくまで天子サキを中心に、物語をサキの視点からあまり遠ざけたくなかったんだ。それが結果的に悪かった。

 誰も読んでない『ProjectMOE 第6話』の話はさておくとして。
 『インタビュー・ウィズ・○○』面白そうだな。シリーズで書きたい。余裕ができたら、何か考えてみたい。


こちらの記事は私のブログからの転載です。元記事はこちら→http://blog.livedoor.jp/toratugumitwitter/archives/51614065.html

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