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12月18日 今月の自撮り写真~SNOWを使って美人を捏造する方法

 今月も自撮り写真を公開していきます。

 まず、自撮り写真についての簡単なおさらい。

 なぜ自撮り写真なんかを始めたのかというと、ある夜、唐突にスマートフォンの顔面修正アプリをダウンロードして使ってみたところ、面白いほど骨格から弄り倒せて、まったくの別人の顔を作れる……ということに気付き、それが面白いので「自撮り写真」を公開して行こうと思いついた。
 そういった経緯で始めた「自撮り」なので、「自撮り」とは言いながらも、実際は「創作」。確かに私の顔がベースになっているのは間違いないが、それとは全くの別人。顔も体も、私とは全く違う。全く似ていない。顔出ししているようで実は顔出ししていない。現実にはいない、架空のキャラクターを創造して発表している……ということを了解して欲しい。

 でも、やはりあの写真を私だと思っている人がそれなりにいるようで……。公開している写真の人物を褒められるのは嬉しいけど、ちょっと気まずさもあって……。いやいや、違うんだって。私を写したものではなく、創作なんだって、イラストと同じだって。誤解が広まるとさすがに気まずいので、この辺りの注意は毎回この記事の始めに書いておこうと思う。

 写真を掲載する前に、今回の話題。
 今回は『SNOW』を使ってどのように加工を入れているか、具体的に説明していこうと思う。

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 写真はすでに加工を終えたもの。元の顔は載せませんよ。モンスターなんで。恥ずかしいし、身元を隠すという意味もあるので、加工済みの写真を載せます。

 まず、「肌補正」の項目を押す。
 「肌補正」の中から「なめらか」「毛穴」「ほうれい線」「くま」の4項目を最大にする。
 「トーン」や「美白」はやってみたけれどあまり良い結果は出ないので、私は使ってない。
 以前に『美人の正体』という本を紹介した時、「肌をツルツルにしただけで若く見える」骨格の修正を入れなくても、肌さえツルツルにしていればどんな顔でもそれなりに美人・イケメンに見える……と説明した。
 これは本当で、私の顔ももともとはミイラみたいな不気味な肌質感なのだが、「肌補正」の中の4項目を操作するだけで自分でも驚くほど若く、美しく見えるようになる。
 ということは、ルックスに自信がない、という人でもスキンケアだけでもしっかり頑張れば、それだけで美形度は上がる……ということである。

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 次に「顔補正」を弄っていく。
 私の場合、第一に弄るのは口、鼻の2要素。なぜなら不釣り合いに大きいから。どれくらい大きいかというとブタゴリラぐらい。だから顔面修正の項目に移った時、まずはじめに一番後ろの「口」の項目から修正を入れる。
 「口」「人中」の2項目を最低にする。口を小さく、鼻との距離を短くする。
 次に鼻を操作する。「口」から操作していくから、鼻もいつも後ろから操作していく。「長さ」を最低値にして鼻を短くし、「鼻先」も最低値にして鼻を低くし、「小鼻」も最低値にして鼻をより小さく見せる。「鼻筋」と「大きさ」の2項目は写真の状態を見ながら操作していく。さすがにここまで小さくすると人間の顔として不自然になるので、「鼻筋」と「大きさ」はほどほどに留めていく。 (そういうわけで逆に口と鼻の数値を最大にすると、私の元の顔が出てくる)

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 「目」の操作はあまりやらない。これもやり過ぎると人間の顔として不自然になるので。目を細めてしまった時なんかは、これで調整を入れることもある。
 骨格については、「スリム」「長さ」「あご」「シャープ」といった項目を弄る。これらの項目も、写真を見ながら、入れたり入れなかったりする。

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 輪郭線はデリケートな部分。元の顔より、できるだけ細く、顎も引っ込めて丸く、全体をシャープなラインに変えていく。私としても輪郭線修正の決まったパターンを発見しておらず、毎回、写真の具合を見ながら微調整をしている。
 一つの引っ掛かりで、私はボブショートのヘアスタイルを好んでいる。このヘアスタイルで輪郭線を細くしようとすると、頬の辺りの髪の毛が内側に吸い寄せられてしまう。だから思ったように自然な感じで顔面をスリムにするのはちょっと難しい。
 重要と思えるのは「輪郭」の中に格納されている「Baby」。これを操作すると、顎周りがしゅっと絞られていく。ただし、やり過ぎると人間の顔として不自然になるから、絵の状態を見ながら、自分の勘を効かせながら調整をしていくと良いでしょう。

 ここまでの操作で、いったい何を目指しているのか?
 そのヒントは、さっきも紹介した『美人の正体』という本の中にあって、統計学的に美人顔とはロリ顔である……という部分が本ブログにて紹介されている。要するに、目が大きく、鼻が小さく、口も小さく、顎が小さく、輪郭線も丸く柔らかい……そういう顔の形を私たちは美人と判定する。この価値観は日本のみならず世界的なもので、どこの国でも子供っぽい顔を残している人を美人と見なす価値観がある。つまり、ロリコンこそ正しい感性なのである。
 だから顔修正で美人を創造しようと思ったら、その通り目を大きくして、鼻も小さく、口も小さく、顎もシュッと絞れば良い……ということになる。子供っぽい顔を目指すわけだから、肌もツルツルが良い。もちろん、「人間の顔として不自然にならない範囲」で。「人間の顔として不自然にならない範囲」の中で上の通り操作すると、どんな人でもそれなりの美人に化けることができる。私がその証拠。私の本当の顔は、ジャイ子にデッドプール(素顔)を悪魔合体したような顔。それがデジタル技術の力で、驚くほど美人に化けている。まさに「かわいいは作れる」だ。

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 最終版。さらに肌に修正を入れ、目の下の隈、顎のくっきりした影などを取り除いたところ。
 ウィッグの形も修正されているが、これは私が持っているウィッグの形が少し歪んでいるため。気になるので、いつも手作業で修正を入れている。
 こうして見ると……やり過ぎたな。肌をツルツルにしすぎて、ちょっと不気味だ。

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 ついでなので、『SNOW』でメイクも入れてみましょう。『SNOW』は少し柔らかい感じのリップを入れられるのがいいね。『Portraitpro』にはくっきりリップしかないから。
 チーク、シャドウ、アイライン、マスカラも入れてみましょう。
 うーん……目指していたものと違うねぇ? なんか、「面白いもの」ができちゃった。メイクは難しいね、どうにも。
 メイクがさらにうまくいけば、コスプレ写真としてより良い感じになるのはわかるのだけど、完成形がどこなのかわからない。
 『Portraitpro』のメイクもいうほど自由度のあるものじゃないので、メイクの作り方はこれからも私にとっての課題になりそう。こういうのは、コスプレをやっている人に聞いた方が良さそうだ。

 こんなふうに私自身『SNOW』を使って顔面を作り直しているのだけど、そうすると気付くようになるのは、「あ、この子、顔修正してるな」ってこと。自分でもやっているから、すぐに気付く。
 でも見ていると、おかしな修正を入れている女の子が結構いて……。明らかにやり過ぎていて、人間の顔として不自然になってしまっている写真が結構ある。これは修正を入れない方がきっと可愛いだろうに、もったいないなぁ……とは思う。

 ではどうしてこのような失敗を起こすのだろうか。
 まず基本的には、これまで書いてきたとおり「人間の顔として不自然にならない範囲」での操作が望ましいのだが、それを越えてしまうから不自然な顔に見えてしまう。
 しかし、「物作り」とはすべてにおいて、「洞窟を掘っている」ようなもの。作っているうちにおかしな方向に進んでしまっていることはよくある。作っている時は一生懸命になるので気がつかないけど、ふと洞窟から出て全体の様子を俯瞰して見ると、おかしなことになっている……ということはよくある。
 映画やアニメの制作現場でもおかしな方向に進んでいることはよくあることで、こういうときプロデューサーに必要なスキルが「ツッコミ力」。プロデューサーがツッコミを入れて軌道修正をしなければならない。
 個人で作業をしている時は、定期的に作業を止めて、距離を置いて自分の作った物を確認する……というプロセスが必要になる。これをやると作業が遅くなるという問題も出てくるけども。

 顔修正でおかしな方向に進んでしまいがちな理由でもう一つ考えられるのは、スマートフォンで作業をするから。スマートフォンは高精細とはいえ、画面そのものは小さい。あの小さい画面で作業をしていると、どうしても距離を置いて確認をすることができない。
 私も『SNOW』はスマートフォンにしかないから、画像を一回スマートフォンに送って作業し、その後PCに差し戻すのだが、大きな画面で写真を確かめると「うぎゃー」となることがしばしばある。スマートフォンの小さな画面では正しく思えたものも、大きな画面で確認するとおかしなところだらけ……ということがよくある。
 だから顔修正をする時の注意点は2つ。
 まず作ってから発表するまで、一回時間を置く。
 次にできるだけ大きな画面で見てみる。
 この2つはきちんと守ろう。

 さて、今回の写真。

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 今月公開の写真だけど、ちょっと枚数が少なめ。
 今月ブログの最初にも書いたけれども、小説執筆が非常に忙しく、衣装を着ての撮影に時間を割くことがなかなかできなかったから。もう一つは撮影した写真のことごとくが失敗写真だったから。
 特にコンパクト一眼で撮影した写真は、ほぼ全滅。使える写真は上の一枚だけ。それなりの枚数で撮影したのだけど、使える写真がたったの1枚しかなかった。
 どうしてコンパクト一眼での写真は失敗しやすいのか……これは来月のテーマにしよう。写真の質でいうと、スマートフォン撮影より格段に良いものができるのは確かだけれども……。

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↑没写真。なんかキモいので。

 終わりに。
 『リングフィットアドベンチャー』を始めて、改めて自分の裸を鏡に映してみて思ったのだが…………太ったなぁ。
 うん、太った。特に背中とお腹にやたらと肉が付いている。言い訳無用に、デブ体型だ。
 写真ではそのように見えない? うん、そこを重点的に補正を入れているから。顔の正面写真でも、肩周りが見える写真になると、贅肉がでっぷり付いているのが見えてしまう。そういうところは手作業で修正を入れている。
 そもそもデブってるから、そういう面倒な修正作業が増えちゃうんだよなぁ……。
 自撮り写真を撮るようになり、さらに『リングフィットアドベンチャー』もやっているから、改めて自分がデブっているという認識に気付き、ああしっかり『リングフィットアドベンチャー』やろう……って思うようになる。
 それで定期的にウエストを測っているのだけど……うー……ぜんぜん痩せない。鏡を見てもでっぷりした腹がぜんぜん引っ込まないし、数字も減らない。これは時間が掛かりそうだ。


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