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多文化共生社会 2

スリランカ人の知人との交流の話をします。


スリランカ人オーナーシェフのレストランにここ数年よく行くようになった。彼はスリランカでもすでにプロのシェフであったから、素人の料理ではない。そして彼の料理はおいしくて元気が出る。

辛さは日本人向けに辛さを抑えた料理を用意してくれる。辛口と指定するとスリランカの普通の辛さが出される。スパイスの調合はアユルヴェーダに基づく。私は薬膳料理という感覚でいただいている。

彼は日本生活が20数年。若いころ日本人の伴侶と結婚して家族を持ち、日本で暮らしてきた。日本へ来てから異なる文化のもとで、苦労しながら働いてきたのだろうと思う。
日本人はなかなか変わらないから。

その彼も中年という年ごろだ。
日本語で私に「近ごろの若い者は働かない」と、まるで昭和の日本人みたいなことを言う。つまり彼の息子たちや最近働きに来た同胞の人たちのことを。

自分の店で働いてもらおうと、これまで何度もスリランカから人を連れてきたのだが、未だに1人も続かないという。

彼は、スリランカの人からみたら、親方として厳しいのかもしれない。
それとも日本の働き方がその国の人には馴染めないのか。
または来た人がたまたま、言葉が通じない日本で働くモチベーションを維持できなかったのか。
私には理由はよくわからない。

スリランカ料理に使うスパイスの話。
店では「カレーリーフ」の木を鉢植えにしている。スリランカ料理ではカレーリーフの葉をカラピンチャといって、スパイスとして欠かせないが、私には異文化だ。

年末の寒い日にその鉢植えが店の外へ出ていたので、「このままでは枯れるかもしれない」と思った。申し出てその中の一本を冬の間私が預かることにした。

4月になり、預かった木を彼のレストランへ運んだ。冬じゅう店に置いてあった数本は、寒さで大きな葉が落ちていた。新芽は小さくてまだ料理に使えない。
私が預かった木は大切に保管したので、去年の青い葉がたくさん残っている。「すぐに料理に使える」と彼は喜んでくれた。


台湾シナモンとカラピンチャ


すると今度は彼が珍しい木を見せてくれた。葉っぱから甘いシロップが滲み出るシナモンの木。
おおーすごく面白い。葉をちぎってなめると甘いじゃないですか。

お客さまから譲り受けたこのシナモン、スリランカやインドにはない種類だという。

「スパイスのシナモンとしてよく使われるカシアとセイロンシナモンはそれぞれ別の種類」と知っていたが、それ以外にもまだあったのか。日本では野生のヤブニッケイがシナモンの一種だけど。

調べるとこれは台湾のシナモンのようだ。初めてお目にかかった。
葉をセイロンティーに浮かべて飲んでみると葉からシナモンの香りがする。
新鮮な体験だった。五感に沁みた。
いつか台湾へいくことがあったら、このシナモンを探してみよう。


日本にいてもも機会があれば、外国の出身の人と交流できるし、異文化に触れることもできる。
知らないことはいっぱいある。
そしていまは江戸時代じゃない。

言葉の問題について。
いろいろな国の言葉が話せるといいなぁ。せめて挨拶だけでも。
何となく考えているだけでは永遠に先へ進まない。

スリランカはシンハラ語。ハードルは高い。
こんにちはがアーユーボーワン
ありがとうがストゥーティー
彼は日本語が話せるので、私のシンハラ語、それ以上ちっとも進まない。



近所のベトナムの人たちとそのうち話ができる日も来るかもしれない、と何となく思っている。

英語だったら今でもすぐ話せる。

今度勇気を出して英語で話しかけてみようか。

ソメイヨシノ


今日もすてきな時間をお過ごしください。

地球と宇宙にありがとうございます。

さまざまな文化を持つ人々が、寛容を保って
仲良くなれますように。
人間が戦争をやめますように。

震災で被災された皆さまが、
1日も早く元の生活に戻れますように。

Have a nice time.
Take it easy❤️

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