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ティール組織ってどんなの?

組織概念


さて、今回は少しいつもと毛色を変えて
「組織概念」をテーマにしたいと思います。


今ネットで組織の在り方を調べたら出てくるのは
「ヒエラルキー組織」と「ティール組織」の2つが
代表になると思います。

ヒエラルキー組織はこれまでに散々説明してきましたので
中身については既にご存じだと思います。
#まぁ一般的な会社の在り方だと思って頂ければ


今回はもう一方の「ティール組織」のご紹介をさせて頂きますね。
#ご存じの方はスッ飛ばして頂いて問題ないです


ティール組織とは


ティール組織は管理職やリーダーが存在しません。
組織内で共通のルールの基それぞれのメンバーや個人が
自ら意思決定を行います。また全ての情報は原則として共有
され、情報が全てのメンバーに行き届く事を目指します。

この概念はおおよそ抽象的であり
エッセンスとして一部を取り入れる企業が多い。

とあります。
#ちょっと何言ってるかわからないですね


暗号資産や仮想通貨に詳しい方はご存知「ブロックチェーン」の
考え方にかなり近いんじゃないかと思います。これはボクの主観ですが
この体系はいわゆる「組織」としては未完成のままで永遠に完成しない
タイプの「集合」です。
#出入り自由

ただし、最後の一文にもある通りエッセンスとして取り
入れている企業が多いというのは理解できます。


共有実験棟


ボクが以前勤めていた会社には、みんなが共同で使用できる
共有の実験棟がありました。
#工場系には多いのかも


ここでは日夜、自社製品の試験が行われているのですが、そもそも
この建屋に出入りする人間は所属部署を問いません。
#最低限関係者である必要はありますよ

実に様々な部・課の方々が、必要に応じてその建屋を使用しますので
その建屋内で作業する人々は言わば日替わりです。

そしてその建屋には「最低限のルール」が設けられていて
消耗品や設備使用時の注意など、その建屋を使う際の度取り決めが
ある程度なされています。
#これは部署関係なく使用者が守るべきルール
#トイレットペーパーはなくなったら新しい物を入れておく


また、その建屋には仕事そのものを管理する「管理職」や
作業を指揮する「リーダー」もやってきません。
#管理者の設定はされている


全ては「皆がその場所で気持ちよく作業が行える」事を目的に
関係者全員が自主的に守らざるを得ない状況だけが存在します。

目的は「試験を実施する」です。


そこで起こる問題は多々ありますが、これは気付いた人
(問題を発見した人)が自主的に解決に向けて動き出すしか
方法がないんです。
#アソコにあった工具どこいった
#誰だトイレットペーパーを交換しないヤツは


ティール組織の定義


さて、これを踏まえて以下の説明を読んで頂くと
何となーく理解が深まるんじゃないかと思います。

1:存在目的に耳を傾ける

「ティール組織」は、メンバーが社会においてどんな役割を果たす目的で存在しているか?という「存在目的」を重視し、常にメンバーに対し
「その存在目的に対して貢献できますか?」というアプローチで
奮い立たせます。

つまり『組織が存続できるか』ではなく
『組織が役割を担えているか』にフォーカスするんです。
これは個人であっても法人であっても同じです。

「ヒエラルキー組織」が掲げる存在目的や
ミッションとは『そもそもの目的』が違います。

そして、この「組織の存在目的」とメンバーが持つ「自身の存在意義」が
重なり合った時、この組織は途方もないエネルギーを放つそうです。

2:自主経営

ティール組織は「課題に気づいた人」が"周囲の助言" を
ベースに必要なモノを集め推進します。
#助言ベースのプロセスなんです

1).まず、「組織の存在目的」と「個人としての使命」を考えている
社員が任意のタイミングで刺激し合い「コレだ!」と深く踏み込める
ような最初の切り口やアイデア、解消すべき課題に突き当たる。

2).それが正しいかどうかは解らないので無理にジャッジはせず
実験的に取り組んでみてその結果を同胞らに順次共有(シェア)
していき、助言を求める。

3).助言・フィードバックを経て、そのアイデアに多くの人が
集ってきたら「営み」そのものが拡大していく。
このとき、大勢に影響のでない案件の場合は完全消滅することも
あればごく一部の人が継続的に関わる「停滞期」に入る。

4).多くの賛同者を集めることができたアイデアについては
その状況に基づいてより多くの集団の資源を使うことが許可され
しかるべきお金と人員が集まるようになる。


このプロセスは、上司から与えられたモノに従属的に取り組む
わけではありません。多くの人材と交流しつつ、より最適なテーマに
より最適な責任者を見つけ、より多くの関係すべき人との繋がりや
コラボレーションが生まれる事が目的となります。
そしてココには「ヒエラルキー組織」ならではの『管理上の疲弊』や
『上司への恐れからくる疲弊』も起きにくくなっています。

3.全体性

「思い切って自分自身の全てを職場に持ち込む」
 ティール組織は、どんなパワーが引き出せるかが評価対象になります。
その為に職場の心理的安全性を高め、他人に対してありのままの自分を
見せても傷つかず受け止められるような環境作りが必要になります。
また、組織内では「自身の全てをさらけ出す必要性」についての理解と
「ありのままの自分をさらけ出す」事についての注意点や
知識付与などの流れも含めて推進する必要があります。

そうする事で、メンバーは様々な日々の出来事や他者とのやり取りに
対し、自分の全人格をもって取り組むようになるからです。

その都度、本当の自分に対する理解度が深まる事により
「ヒエラルキー組織」で起きがちな
「本当の自分と職場での自分の乖離」はなくなるでしょう。


以上、ティール組織の概要でした。

今回はここまで。

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