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【投資の種類2】さい券(債券)とはお金を貸した証明書

前回、「株」は「クーポン券」と述べました。今回は、株の次に有名だと思われる「さい券(債券)」について調べてみました。

1 債券は借用書

あなたは、お金を貸したり、借りたりしたことはありますか。友達や家族が相手であれば、誰でも少しぐらいの金銭の貸し借りは経験があるかもしれません。

では、銀行などの金融機関からお金を借りたことがある人はどうでしょうか。家のローンなど大金を借りた経験を持つ人も、少なくないと思います。

友人同士の少額の貸し借りはともかく、見ず知らずの人(金融機関)からお金を借りる場合やまとまった額のお金を借りる場合は、借りたことを証明するための契約書を書きます。簡単に言うと、以下のようなものです。

借用書

私(小金 好洋)は 早貸 陽司 様から 2019 年 2 月 1 日 金曜日に 金 10 万円を借りました。2020 年 1 月 1 日までに、金 12 万円として返金することを約束します。
                             小金 好洋

この契約では、10 万円で貸したお金が利息をつけて 12 万円で返ってきます。この差額 2 万円が投資をしたことによるもうけです。

このような借用書のことを、投資の世界では債券と呼びます。

2 社債、国債

前回、株式の説明をした際に、「チョコレート屋さんをはじめる資金は株をつかって集められる」と書きました。しかし、資金を集める方法は株だけではありません。この債券という仕組みを使うこともできるのです。

たとえば、チョコレート屋さんが大金持ちの人に「お店をオープンしたいのでお金を貸してください。5年後には倍にして返します」と頼むとしましょう。お金を借りるのですから、もちろん借用書(債権)を書くことになりますね。

この債権は、チョコレート屋さんという会社が書いたものになります。このような"会社"が作った債券を"社債"と呼びます。

では、道路を作ったり、警察官を雇ったりする"国"の場合はどうでしょう。国民や他の国からお金を借りる時、国が作った債券はなんと呼ぶか。もうおわかりかと思いますが、これを"国債"と呼びます。

以上が、社債と国債の区別のつけ方です。それほど難しいものではないですね。

3 株より債券が安全

株は特典を自由に替えられるクーポン券のようなものです。つまり、クーポン券の内容を企業が好き勝手に変えられるため、購入にはリスクがつきまといます。

一方で、債券はお金を貸したことの証明書です。自由に内容を書き変えることはできません。お金を借りた会社や国は期日になったら、利子をつけてお金を返さなければなりません。

そう考えると、同じお金をかけるなら、株よりも債権のほうが安全だと言えると思います。

4 債券のリスク

もちろん、債権にリスクがないわけではありません。「お金を貸す」のですから、貸した相手(会社や国)が倒産してしまったら、お金が返ってこないということになります。

今の世の中、企業の経営破綻は珍しくありません。国の財政破綻も十分にあり得る話です。どうやら債権にもリスクがあることがわかりました。

5 まとめ

これまでの話をまとめると、以下のようになります。

・債券とはお金を貸したことを証明する借用書のこと
・株より債券の方が安全そうであること
・貸した相手の倒産でお金が返って来ない場合があること

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しがない薄給の会社員です。大金持ちになることは、とうの昔に諦めましたが、将来、無一文になることには恐怖を感じています。衣食住に苦労せず、人生をゴールしたい、そんな思いでノートをはじめました。ノートが多くの人の役に立つことを願っています。もしよろしければ、サポートをおねがいします。