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素人の私がなぜ投資をはじめるのか。

1 お金の価値と時代

テレビを見ていて、江戸時代の一両は現代の 10 万円と同じくらいの価値だという話を聞いたことはありませんか?また、昭和 20 年頃のサラリーマンの月給は 300 円ぐらいだったという記事を目にする機会も多いのではないでしょうか。
これらから分かることは、「お金の価値は一定ではない」ということです。実際、日本銀行によると「昭和 40 年の 1 万円は平成 29 年の約 2-4 万円に相当する」とされています[1]。

私が会社で働いて得ている給料は、毎月 20 万円程です。コンビニで大好きな“ブラックサンダー”を 3 個買うとおよそ 100 円なので、月に 6000 個買えることになります。しかし、 30年後も同じ値段でブラックサンダーが買えるとは限りません。1 個 500 円になっており、400 個しか買えない可能性もあります。逆に、5 個で 100 円になっているかもしれません。

江戸時代、もしくは昭和 40 年に今日のお金の価値や物価を誰も予測できなかったのと同じように、今から 30 年後にお金の価値や物の価値がどうなるかは、誰にも分からないのです。ただ、私自身は「現在のお金の価値は下がっていく可能性が大きい」と考えています。

その理由は次のとおりです。

1. 物が安すぎる
近所のドン・キホーテに行くと納豆が 3 パック 58 円で売られています。特売日になると 48 円です。豆腐も 1 丁 60 円程度で販売されています。どんな材料が使われているのか分かりません(いち消費者としては安いに越したことはないようにも思います)が、いくら何でも安すぎるのではないでしょうか。

正直なところ、経済のことはよく分かりません。しかし、政治家が今の時代をよく思っていないことは、分かります。物の値段を上げるための政策を採っているのが良い例です[2]。その政策がうまくいくか、いかないかは別としても、現在の物価が 30 年後もそのままだとは考えにくいと思いませんか?

もし、1 個 30 数円のブラックサンダーが、10 年後に 1 個 300 円になったとしたら……それは、1 円の価値が 10 分の 1 に下がったことになるのです。

2. 国力の低下が予想される
日本政府におよそ 1000 兆円の借金があることは、毎日のようにニュースになっているので、誰もが知っていると思います。加えて少子高齢化が進み、生産年齢人口が減っているという話も聞いたことがあるでしょう。

これらの話をつなぎ合わせると、将来的に稼ぐ人がいなくなり、借金を返済できなくなるため、日本は衰えていくと推測できます。国が衰えるとお金の価値はどうなるでしょうか。“変わらない”、“上がる”という見方もあるようですが、“下がる”という意見が多いようです。

つまり、私たちは「それまで普通に買っていたものが、ある日突然買えなくなるかもしれない」世界に生きていると言っても過言ではない……そうは思いませんか?


2 投資をする意味

例えば、手元に 100 万円があるとしましょう。でも、その 100 万円は 30 年後に同じだけの価値があるとは限りません。もし、30 年後にブラックサンダーを 1 つも買えないようであれば、100 万円をそのまま手元に置いておく意味はないですよね。

そして今、私の手元にあるのは、毎日汗水足らして働いて得たお金です。30 年後、その全てが無駄になってしまうのは何としても避けたい。これこそが、私が投資活動を始める理由です。

よくある投資広告の

- 投資で資産を増やそう
- 効率良く資産をためよう
- 税金を節約しよう

といった目的で投資をするのではありません。

かつて私も、「投資で大金持ちになりたい」と思ったことがあります。しかし、調べれば調べるほど、投資で財を成すのは難しいと分かりました。

なぜなら、どんなに優秀な投資家でも、年利 10% 程度の利益しか出せないと言われているからです。たいていの投資家は 4% 程度のパフォーマンスだとも聞きました。だとすると、ド素人の私がどんなに幸運に恵まれたとしても 2% 程度の利益にしかならないだろうことは、簡単に推測できます。

年利が 2% の場合、100 万円を投資して、もうけたお金を再度投資にまわしたとして、 10 年で 120 万にしかならないのです。100 万円を出してもブラックサンダーが買えない状況で、120 万円を出せば買えるとは到底思えません。

また、金融庁の調査[3]によると、銀行や証券会社から販売されている投資信託を購入した人の 46% が“損”をしているそうです。
[参考:銀行で投資信託を買った人の46%が損をしていることについて]

銀行や証券会社も商売ですから、仕方ないことかもしれませんが、この結果はちょっと酷いように思います。そもそも、投資広告が謳っているようにもうけられる商品があれば、今頃はみんな大金持ちになっているはずですよね。

ということで、もうけ話には乗らない方がいいというのが私の結論です。

3 それでも、投資をはじめる

なんとかして毎月の給料を将来につなげていきたい。自分の働きを無駄にしたくない。だから私は、投資をはじめます。

投資に関して、私はずぶの素人です。投資をすることで、本当に給料が守られるのかどうかも分かりません。しかし、この時代に生きている以上、救いは投資ぐらいしかないのです。

これから勉強したこと、悩んだことをノートにまとめ、投資は少しずつはじめるつもりです。投資で当てようとか、税金を節約しようといったことは考えてはいません。なので、かせぐことが目的の人とは、意見が合致しないと思います。

できるだけ安全に「お金を守り続ける」ことが私の目的です。したがって、投資広告にある嘘や偽りの情報は載せません。お金を増やすことを目的にしない分、ノートにまとめる情報は信頼いただける内容になると思います。

- お金を大切にして、生きていきたい
- 何も考えず、何もせずにお金を水に流したくない

もしこのようなスタンスでも共感いただけるならば、ぜひフォローをお願いします。

また、一緒に勉強していきたいという方や投資に詳しい方からのコメントもお待ちしております。
これから、どうぞよろしくお願いいたします。

Footnotes

[1] [昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?]

[2] インフレターゲットとよばれ、物価上昇率 2% の目標設定をしています。

[3] [「顧客本位の業務運営に関する原則」を採択し、取組方針・KPIを公表した金融事業者のリストの公表について(平成30年11月7日更新)]

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自己紹介

しがない薄給の会社員です。大金持ちになることは、とうの昔に諦めましたが、将来、無一文になることには恐怖を感じています。衣食住に苦労せず、人生をゴールしたい、そんな思いでノートをはじめました。ノートが多くの人の役に立つことを願っています。もしよろしければ、サポートをおねがいします。